My Favorite Corners

平井嘉一郎記念図書館で、お気に入りの場所とその理由を教えてください。

「お気に入りの場所」は数多くありますが、その中でも「ライブラリーバレー」は特にお気に入りです。

エントランスを入るとすぐに、3層のガラス張りの吹き抜けがあり、その2階と3階の両サイドには、立命館大学の教員や卒業生が執筆した図書やコレクションが並んでいます。この空間に立ち、ライブラリーバレーを見上げると、わくわくとした気持ちになります。また、3階から眺めるライブラリーバレーもまた格別です。ガラス越しには2階と3階のライブラリーバレーに並ぶ図書、1階フロアの利用者の往来、そして3階のライブラリーバレーの先に広がるアルミキャストの景色が見え、このアカデミックで素晴らしい空間が大好きです。

平井嘉一郎記念図書館の魅力を教えてください。

平井嘉一郎記念図書館は、美しい外観と、お洒落で落ち着きのある内観で、居心地の良い閲覧室があります。そして、この図書館に相応しい幅広い分野の資料が収蔵されています。新刊図書は、出版後わずか2～3週間ほどで書架に並びます。また、末川文庫・白川静文庫・加藤周一文庫といった立命館大学の先生が収集し研究で使用された希少な図書も閲覧室に並んでいます。例えば、末川文庫には、末川博先生ご自身で書き込みされた図書があり、それを手に取って読むことができます。また各文庫の中には、戦前・戦中期の検閲の跡が残っている図書、検閲を免れ伏字がされていない図書などもあり、偶然にそれらを手に取った時は、驚きとともに歴史の重みを肌で感じました。図書館という場所は、調べものや勉強のために使うことはもちろんですが、このように思わぬ発見に出会えるところです。私はこの図書館で働けることに幸せを感じています。

（2024年9月18日掲載）