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卒業生が語る、
グローバル・スタディーズ専攻の価値

岩元 晴香

岩元 晴香

メディア・メトル株式会社勤務

卒業:2017年度

2014年4月、立命館大学国際関係学部グローバル・スタディーズ専攻に入学。カナダ ブリティッシュ・コロンビア大学留学を経て2018年3月に卒業。2018年4月に大阪大学大学院に、9月にオランダ フローニンゲン大学大学院に入学(ダブルディグリープログラム)。2021年3月大阪大学大学院卒業。2021年4月メディア・メトル株式会社入社。2021年11月フローニンゲン大学大学院修了。

グローバル・スタディーズ専攻の学びから
「今、世界で何が起きているのか」を
解釈するヒントを得られた。

幅広い媒体で活躍したいと考え、ドキュメンタリー専門の制作会社へ

学生時代、私は、学業のかたわら外国人フリージャーナリストのアシスタントとして活動していました。その経験からメディア業界に興味を持ち、就職活動当初は新聞社の記者職を志望していました。しかし、新聞社でのインターンを重ねるうちに、「もっと能動的にキャリアを築くことができ、幅広い媒体で活躍できるメディアはないか」と考えるようになったのです。そして、企業を選び直すなかで出会ったのがメディア・メトル株式会社でした。
メディア・メトルは、『カンブリア宮殿』『情熱大陸』『NHKスペシャル』などのテレビ番組を手がけるドキュメンタリー専門の映像制作会社です。社員数10人足らずのディレクター集団で、規模は小さいものの、ディレクターの能力次第で幅広い番組や媒体に挑戦できる環境に魅力を感じました。
メディア・メトルにおけるディレクターは、企画、取材・撮影、校正、編集といった映像制作過程を先導する存在です。ディレクターとして活躍するには、企画のリサーチ方法、企画書の書き方、取材方法、撮影技術、構成の作り方、編集技術など、勉強することが山ほどあります。今はアシスタントディレクターとして、ディレクターをサポートしながら仕事内容を一つひとつ学んでいる段階です。
将来は、ドキュメンタリストとして独立し、世界を舞台に活躍したい。また、映画作りにも挑戦してみたいと思っています。まだまだ道のりは長いですが、焦らず着実に成長していきたいです。

学生時代に培った情報整理能力が、今の仕事に活きている

大学入学当初は「専門分野の確立」を目標に掲げ、授業を通して興味を持ったトピックやテーマを深掘りしていました。そんな中で出会ったのが移民問題です。当時はシリア紛争がそれまでにないほど激化しており、授業で難民問題について議論する機会が多く、私自身も日本の難民受け入れに興味を持つようになりました。そこで、難民というテーマについてより深く知るため、学部の自主ゼミ「難民支援・研究団体PASTEL」に入り、カナダ留学では現地の移民・難民支援NGOに参加し、シリア難民家族の生活支援に関わりました。その経験を活かし、帰国後にはシリア難民児童の生活・教育支援を行う学生団体を立ち上げ、さらに大学院でも自身が見つけたテーマについて学びを深めました。
こういった学びの中で培った情報整理能力が、今の仕事にも活かされていると感じています。例えば、ドキュメンタリー制作でインタビューをする際、取材対象者の発言に隠れた“本質”を追求することが大切ですが、それには与えられた情報を頭の中で瞬時に整理する力が必要です。私の場合、学生時代から自分が見つけたテーマを深掘りしていくという作業を何度も体験していたおかげで、このスキルを磨くことができました。

既存の法則そのものよりも、研究者の思考過程を学んで

グローバル・スタディーズ専攻では、世の中の法則性を捉えることで、一見複雑に思える事象を噛み砕いて理解する方法が学べます。研究者たちが発見したさまざまな法則を知ることで「世界では今、何が起きているのか」を説明できるようになるのが最大の魅力です。ただし、「既存の法則を無批判に受け入れ、援用せよ」ということではありません。むしろ、世界は刻一刻と変化しているため、従来のものの見方は通用しないという前提を持っておいた方がよいと思います。
ぜひ皆さんに学んでいただきたいのは、研究者が見つけた法則自体というより、彼らがどの事象に着目し、どの部分を切り取り、どのように理解したのかというところです。研究者の思考過程を学ぶことで、今、私たちが目の当たりにしている現実を自分なりに解釈するための大切なヒントが得られると思います。

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