(Convey) Seminar Reports
学問は「役に立たない」という批判にどう向き合うべきか
- ゴール
- 他者の意見を聞くなかで、各々の意見を再構成する。その上で、学問の世界の当事者として、批判に応答できるようになる。
- 開催期間
- 2021年12月~2022年1月
- 頻度
- 2週に1回、2時間程度で全4回を予定。(時間帯としては、水、木、金曜日の午前中、場合によっては休日が候補。)
- 使用言語
- 日本語
- キーワード
-
-
学問の意義、「社会」、科学哲学
ゼミレポート
本ゼミのテーマはまさしくタイトルの通りであり、他者の意見を聞くなかで、各々の意見を再構成し、学問の世界の当事者として、批判に応答できるようになることをゴールとした。期間は2021年1月から2022年2月で、計6回行った。参加者は文学部2回生と法学部4回生の2名である。
各回に小テーマを設け、学問がどのように役に立ち、立たないのかということから、学問の価値はどのように伝えるべきかということまでを話し合った。そこで得られた示唆としては、「役に立つ」ということの曖昧さと多様さ、有用性にこだわることの歪み、学問自体の人気が出にくいことの影響などが挙げられる。
今後の課題としては、一般に「役に立つ」分野と認識される理工系の人や、実際にこうした批判をしている人の意見を聞くことが今回達成できなかった重要なポイントだと考えている。好奇心の満足と社会貢献を以下にすりあわせるべきか、今後も意見収集に努め、考え続けていきたい。