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大学院生が国立文楽劇場で文楽を鑑賞しました。

 「コーパス日本語史研究(古典語)」の学外活動として、「令和7年6月文楽鑑賞教室/大人のための文楽入門/Discover BUNRAKU」の鑑賞、さらに、文楽人形遣いの吉田勘彌さん、桐竹勘次郎さん、豊松清之助さんを講師としてお迎えし、文楽人形、所作等について特別にご教授を頂きました(6月15日)。以下は、参加者の感想です。


 人形を間近で見るのは初めてで、動きや感情を表現するためのさまざまな仕組みにとても感動しました。また、人形は思っていた以上に重く、操作の難しさを実感しました。三人で息を合わせて動かす際には、言葉ではなく体重移動などが合図となっていることを知り、熟練の技が必要であることも知ることができました。こうして実際に操作の難しさを体験したことで、舞台上であれほど感情豊かに演じられていることのすごさを改めて実感でき、本当に貴重な体験だったと思います。(D2年、AYさん)

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 文楽の観劇及び体験では、日本の伝統芸能を現代の人たちや海外に向けて発信する意識の高さを知ることができた。通常の講演と英語話者向けの講演の二本を観劇したが、多くの人を楽しませる工夫にあふれていた。古典文学を学ぶものとして、海外に向けて発信する姿勢を見習わなければならないと痛感した。人形を動かす体験もさせていただき、いかに難しいことをなさっているのかが身に染みて感じられた。演目の中で、感情の動きまで伝わる表現に昇華する技術の高さを、垣間見ることができたように思う。今後も、文楽劇場に足を運んでみようと思う。(D1年、NNさん)

 今回の文楽鑑賞を通じて、授業で読んだ文字で構成された作品が、頭の中でより具体的にイメージできるようになりました。開演前にはとても丁寧な解説があり、字幕も付いていたため、予想以上に分かりやすく、演技も生き生きとしていて印象に残りやすかったです。意外にも理解しやすく、非常に面白い芸術鑑賞体験となりました。特に、講義の後には先生のご配慮により、出演者の方々と間近で交流する機会があり、日本の人形の発展や、舞台設計の工夫について知ることができました。その後、自分で人形の操作も体験させていただきましたが、実際に触れてみると、見た目よりも遥かに難しいことに気づかされました。そのことから、芸の継承のために何年も努力を重ねてこられた演者の方々のご苦労と情熱に、心から感動しました。とても貴重で感動的な体験でした。(D2年、MLさん)

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