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特定非営利活動法人エファジャパンの鎌倉幸子氏の講演会を開催しました。

 図書館司書課程の科目「図書館サービス概論」の第12回(12月17日)に、鎌倉幸子氏をお招きし、講演「どんなところでも、本を届け続ける」を行っていただきました。
 鎌倉幸子氏は、アメリカの大学院を修了後、公益社団法人シャンティ国際ボランティア会に所属し、カンボジアに約10年滞在して、500校以上の小学校の図書室の設置、絵本や紙芝居の出版、図書館建設、図書館員育成に専念されました。日本に帰国後は、東日本大震災で壊滅的被害を受けた岩手県で移動図書館プロジェクトの立ち上げや、2024年の能登半島沖地震の被災地でのブックカフェとレスキューキッチンカ―の活動、カンボジアやラオスで「本の飢餓」に苦しむ障害のある子どもたちの読書支援など、国内外で幅広く活躍されています。現在は特定非営利活動法人エファジャパンの海外事業担当を務められています。(著書―『走れ!移動図書館―本でよりそう復興支援』筑摩書房、2014など)
 過酷な現場における活動の中で、鎌倉さんが実際に体験したり、見聞きしたりした貴重なお話をしてくださいました。本が、苦しむ人びとの生きる支えや希望になっていく実話は感動的で、多くの学生が真剣な目で、身を乗り出して聞いていました。

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学生の感想
・正直に言えば、話を聞くまで、災害があった場所に本を届けに行く意義がわからなかった。食料や日用品のような生きることに必ず必要であるとはいえない「本」だが、「本」という存在が人々を繋げ、原動力となり、前へ進むきっかけになるのだと話を聞いて思った。

・図書館の存在について、「暗闇を照らす羅針盤」と表現されており、私はこれまでよりも更に司書という職業に真剣に向き合いたいと考えた。悩みを抱えている人や、被災によって未来が見えなくなっている人等、様々な不安を抱えている利用者がいることに気が付いた。そんな人々に少しでも寄り添う、支えられるような人間を目指していきたい。

・お話を聞いた中で、特に覚えておきたいと感じたのは、お金は奪われたり、価値が上下したり、確実なものではないが、本から得られる知識というのは、一度頭に入れれば誰にも奪われることはなく、本当の意味で価値のある財産だ、ということである。「食べ物は食べたらなくなるけど、本は読んだ記憶が残る」、「お菓子は食べたらなくなるけど、絵本は何度でも読めるから好き」という言葉から、可視化できる物だけに囚われず、目に見えない物の持つ重要性に焦点を当てることも必要だと感じた。
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