RS 学園通信 vol.127 特集 Student Report 公費助成運動 学問のすすめ
October 2000 INDEX
メディア・リテラシーで捉えるマスメディアの本質 PAGE 1/4

和歌山カレー事件初公判報道を分析対象に選んだ理由

番組録画のスケジュール調整を行う

 私たちは、現在、新聞、雑誌、インターネットなど、様々なメディアから情報を得て生活しており、もはやメディアなしの生活は考えられない。メディアが送る情報に内在する価値観、考え、メッセージは、少なからず私たちに影響を及ぼす。私たちは、メディア社会を生きていることの意味を理解しメディア・リテラシーを実践的に獲得するために、テレビを分析の対象に取り上げることにした。

 テレビを分析すると言っても、テレビには、ドラマ、バラエティ、ニュースやワイドショーなど多くの番組がある。今回は、その中からニュース番組を分析することにした。ニュースには報道と人権の問題が取り沙汰されることもあり、分析対象として十分な題材である。

 さて、ゼミが始まり、1ヶ月経った1999年5月13日は「和歌山カレー事件初公判」が行われた日である。和歌山カレー事件が起こった当初、この事件の特異性からか、ワイドショーなどの番組でメディアが大々的に報道し、メディア自身がこの事件の犯人探しに躍起になっていた。これだけ力を入れていた事件の初公判だ。各局は、この日に向けて着々と準備をすすめ、通常のニュース番組を特別報道番組と銘打ち、放送時間も通常より拡大して初公判を大きく扱うだろう。私たちは、この日ニュースは、普段よりも各局の報道の仕方や報道姿勢がより顕著に現れるのではないかと考え、和歌山カレー事件初公判報道を分析対象とすることにした。


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