研究科紹介

留学体験記

山本 雄介さん(2011年4月入学 博士課程前期課程)

  • 留学先:ハンブルグ・ハールブルグ工科大学
  • 留学期間:2012年4月~2013年2月までの11ヶ月間

インタビュー

留学しようとしたきっかけ
もともと、将来はグローバルに働きたいと考えており、留学することはよい経験になると考えていました。そういう気持ちもありMOTに入学する以前から、留学を希望しておりました。私は経済学部出身なので、ハンブルク工科大学のような工科大学では異なるバックグラウンドをもつ学生と勉強できると思い、ハンブルク工科大学への留学に挑戦しました。
実際に留学してみていかがでしたか?
ここでは書ききれないぐらい多くのことを学ぶことができ、そして良い経験を積むことが出来たと思います。あっという間の1年間でしたが、振り返ってみると、大変なこともあったり、楽しいこともあったりと、内容の濃い留学だったなと改めて感じています。
留学中の授業や研究の面白さ・苦労した事
授業は単に教授の話を聞くスタイルではなく、多くの学生がプレゼンをしたり質問したりと、ディスカッションが中心となっています。毎回の授業では指示された論文を読んで自分の考えをもって授業に挑みます。課題も非常に多いです。しかし、これらはとても貴重な経験だと思っています。ただ単に知識を深めるのではなく、思考力が鍛えられました。
先生や同級生はどのような方達でしたか?
先生も一緒に勉強した仲間も非常にフレンドリーですが、授業の時とプライベートではかなり印象が違います。授業では、先生も学生も真剣そのもので、オンとオフの切り替えがはっきりしています。
留学中の生活環境はどうでしたか?
ハンブルグは利便性がよく、電車・バス・船といった公共交通機関も充実しているので、特に生活環境において不便を感じる事はありませんでした。時々、日本食が恋しく感じたことがありましたが、ハンブルグには日本食レストランがあり、この点についても困りませんでした。また、ドイツではその文化を楽しむことが出来ます。歴史的な建造物や博物館など、どこに行こうか迷うぐらい見るものが多くあります。
留学での経験が帰国後どのように役に立っていますか?
留学での経験が、主に2つのことに役立っていると考えています。まず1つ目は、専門的な知識が身についただけでなく、ディスカッションを通じて相手に分かりやすく説明することを積み重ねたので、論理的な思考力が鍛えられたことです。 2つ目は、多文化の経験です。ハンブルグ・ハールブルグ工科大学にはドイツ人だけでなく、世界中から学生が集まっています。そのため、様々な国の学生と交流する機会があり、できる限り相手の文化を理解しようと努めました。自分とは異なる文化を持つ人たちと上手くグループワークを進めていくための試行錯誤を重ねた経験は、これからグローバルに働く上で大いに役立つと考えています。
留学を検討している方々へのアドバイスやメッセージをお願いします。
もし、留学を迷っているなら、ぜひ行くことをお勧めします。期間は、数か月間よりも、1年ぐらいが好ましいと思います。留学をして最初の1,2か月は、新たな留学生活の準備に追われたり、現地の生活に慣れるのに何かと忙しく、数か月の留学では、やっとこれからという時に帰国することになってしまうからです。私は、1年間(2セメスター)、留学したことによって、より多くの授業を受けることができ、ドイツの文化も長く楽しむことが出来ました。よって学業とプライベート共に満足度の高いものとなりました。もう1年間ハンブルグ・ハールブルグ工科大学で勉強したいと思うぐらいです。