澤口学教授が代表執筆者として『不便益の実装　バリュー・エンジニアリングにおける新しい価値』を近代科学社Digitalから上梓されました。本書は、公益社団法人日本バリュー・エンジニアリング協会主催の「不便益＆VE研究会」での長年の研究成果をまとめられたものです。従来のモノづくりは、便利さの追及が一番の目標とされてきましたが、現在では、もはやそれだけでユーザーニーズを満たすことは難しくなっています。そこで本研究会では「不便だからこそ得られる効用＝不便益」に着目し、これを新たに商品に取り入れることで、時代に合った新しい商品価値を創造することを目指しています。MOT分野の新しい研究テーマとしても注目される領域ですので、ぜひ研究等の参考にしてください。

当研究科澤口学研究室所属の佐藤孝則さんが「第64回日本経営システム学会全国研究発表大会」にて「現場作業の暗黙知を骨格分析とAIで形式知化する手法の研究」というテーマで研究発表を行い「学生研究発表優秀賞」に選定されました。
本学会は、「経営を工学・情報科学・社会科学の横断的視点でデザインする」という目標を掲げて「経営システム」の幅広い研究領域を開拓している歴史ある学会(1981年創立)です。佐藤さんの表彰は、毎年、春秋2回開催される全国研究発表大会の学生セッションで優秀賞に選定されたものです。