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▼▼EVENT(スポーツ/学芸)▼▼

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イベント・大会の中止や順延が相次いでいます。
ご案内できるイベントがなく、申し訳ございません。
新型コロナウイルス感染症が一日も早く終息し、皆様にイベントのお知らせができるように願っています。


▼▼輝く学生インタビュー▼▼

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   第156回 輝く学生インタビュー
              人の心を声で動かす
                               アカペラサークル Song-genics
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このコーナーでは、立命館でいまを精一杯頑張り、輝いている学生や団体を紹介します。今回ご紹介するのは、アカペラサークルSong-genicsです。部長の船橋佑さん(情報理工学部3回生・香川県出身に取り組みについてお話を伺いました。

Q. Song-genicsについて教えてください。
Song-genicsは、びわこ・くさつキャンパス(BKC)で活動しているアカペラサークルです。約100名のメンバーが在籍、今年創部20周年を迎えました。洋楽・J-POP・Rockなど様々なジャンルの音楽を演奏しています。
4月は新入生を対象とした入部説明会、9月は夏合宿、3月に春合宿を行ないます。主なライブは、8月の「Summer Live」、11月の学園祭、1月の「Winter Live」です。特に「Winter Live」は1年の集大成で、卒業生による音源審査を勝ち抜いたグループがステージに立つことができます。「あの舞台に立つこと」を目標として、日々練習に励んでいます。
また、新入生がサークル活動に馴染めるように立命館の「オリター制度」を参考に「ジェニター制度」を設けています。1回生の各グループに上回生の「ジェニター」が2名ずつ付き、技術的な指導からプライベートの相談まで乗っています。この制度がサークル全体の団結力向上につながっていると思いますね。

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Q.現在サークル全体ではどのような取り組みを行なっていますか。

このような状況なので、「SNSを通じた広報活動」に注力しています。少しでもアカペラの魅力やSong-genicsの雰囲気を感じてもらいたいと思い、TwitterやYouTubeにこれまでのライブなどの写真・動画を投稿しています。例年とは異なる新歓活動ですので、不安ではありますが、一人でも多くの新入生が入ってくれるように取り組んでいます。

Q. アカペラについて教えてください。
「アカペラ」は、人と人との声の重なりのみで音楽を奏でる演奏形態のことです。基本的な構成は、1グループ5?6名です。曲のメロディを歌う「リードボーカル」・「コーラス」、最も低い音域を担当する「ベース」、ドラム・シンバルなどの打楽器の音を奏でる「ボイスパーカッション」で構成されています。演奏曲選びをスムーズ進めるため、基本的には「好きな音楽の趣味が近いメンバー」でグループを結成します。

Q. Song-genicsに入部したきっかけを教えてください。

アカペラの知識もほとんどなく、興味もあまりなかったのですが、1回生の4月に「説明会があるから是非来て」とチラシをもらったので、サークルの入部説明会に参加しました。それまで複数人で歌うことは「ただ単に声が大きくなる」としか正直思っていませんでしたが、先輩たちのアカペラを聴いて「ハーモニー・強弱・リズムなどを工夫すると、声だけでこんなに色々な表現ができるのか」と感動しました。実は、正直なところ先輩たちの「入部して欲しい」という熱意に負けて入部したところもあります(笑)。ただ、勢いに押されて良かったと今では思っています。

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Q. 船橋さんが所属するグループについて教えてください。
「Polyans(ポリアンス)」というグループで、女性2名・男性4名で活動しています。ミュージカル映画『The Greatest Showman』の『This Is Me』など洋楽を中心に演奏し、私はベースを担当しています。
実は「コーラスがしたい」と漠然と思っていたのですが、入部説明会のアカペラ体験で低い声を出すことができました。「すごい!君向いているよ!」と先輩に褒められ、「ひょっとして才能があるのでは」と思ったことがきっかけとなり、ベース担当になりました(笑)。
アカペラを始めた頃は、インターネットで動画を見たり、先輩のアドバイスを参考に何度も練習しましたが、声がこもってしまい、なかなか上達しませんでした。しかし、1回生の春合宿で、外部講師の方に指導いただき、コツをつかむことができました。それまでは感覚的に声を出していましたが、講師の方から「喉・声帯の構造」といった理論的なことから教えていただき、「声の響きが変わった瞬間」を感じることができました。

Q. 普段はどのような音楽を聴きますか?
「ポルノグラフィティ」が子どものときから大好きです。もともとは両親が車内で流していて、気づけば自分も好きになっていました。なかでも『ヒトリノ夜』という曲を聴くと、「香川県にある庵治町の海に行った後、車内でウトウトしていたなぁ」など、当時の情景が浮かんできて、懐かしい気持ちになります。

Q. ライブで良い演奏をするために工夫していることはありますか。
ライブの1週間前からは、とりわけ規則正しい生活を意識すること、不用意に大きな声を出さないように喉を大切にすることを心がけています。
また、緊張しやすい性格について先輩に相談したときに「一点を見続けると、心が落ち着いて集中できる」というアドバイスをもらいました。実際に昨年の学園祭でのライブで、観客の少し上の方をじっと見て演奏してみると、緊張がいつもより和らぎ、ライブ後半はリラックスして観客と一緒にライブを楽しむことができました。
アカペラは人の声だけで、ハーモニー・強弱・リズムなどを工夫して演奏するので、「風邪を引くと声が上手く出せない」「緊張しているとリズムが速くなる」といった体調・精神状態が演奏に大きく影響します。これがアカペラの難しさでもありますが、みんなの息がぴったりと合ったときは、やっぱり感動しますね。

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Q. Song-genics 創部20周年を記念して、動画を作成されたと伺いました。取り組みについて教えてください。
Song-genicsが今年20周年をむかえて、卒業生の方々から「何か企画しよう」と声をかけていただいたことをきっかけにスタートしました。しかし、このような状況ですので、現在はライブができません。そこで、リモート企画として1?20期生・計180名で『Just simple』という曲を歌い、動画をYouTubeにアップロードしました。この曲は10周年のときにサークルで作詞・作曲しました。
4月に企画が動き出し、約1カ月間で動画を完成させました。卒業生4名と現役の部員4名の計8名で週に2?3回、「Zoom」を使って打ち合わせを行ない、動画に出演してくださる卒業生の方を募り、担当の振り分けを行ないました。そして、スマートフォンなどで担当のパートを歌っている姿を各自撮影して、データを送ってもらいました。卒業生で動画編集が得意な方がいたので、非常に心強かったです。これまでのSong-genicsの繋がりに助けていただき、どうにか動画を完成させることができました。
5月18日(月)に動画を公開、6月末時点で5,000回以上も再生されました。周りからは「元気をもらった」「いい取り組みだね」といった感想をいただきました。また、この企画を通してSong-genicsが今まで積み重ねてきた歴史も感じることができました。これまであまり接点がなかった先輩の方々とつながることができ、「今のSong-genics」を知ってもらう良い機会にもなったと思います。そして、先輩の方々の歌声が『Just simple』の歌詞一つひとつに重み・深みを与えているように感じました。これは様々な経験をされてきた先輩たちだからこそ、またSong-genicsへの熱い想いがあるからこそ、音として表現することができたのではないかと思います。
私は『Just simple』の「長い道の先には思い通りならないこともあるよ」という歌詞が大好きです。中学・高校時代に部活動のテニスで思うような結果が出せずに落ち込んでいた苦い思い出と重なり、共感しつつも「でも前に進もう」と元気をもらっています。

Q. 今後どのようなことに挑戦したいですか。
現在、ライブなどの活動は一切行なっていないため、サークルの部員のなかにはモチベーションが落ちているメンバーもいると思っています。自粛明けにもう一度「アカペラの楽しさ」「誰でも楽しめるSong-genics」を思い出してもらえるように、発表の機会をどんどん増やしていきたいと思っています。
「Polyans」としても自粛明けにしっかりと活動できるように、各自自主練習に取り組んでいます。私は、スマートフォンのアプリを使って、ギターでチューニングをするように正確な高さの声を出す練習をしています。基礎練習ですが、しっかりと取り組むことによって演奏中の声の安定に繋がるので、勉強の合間に取り組んでいます。
20周年の企画やアカペラを通して「試行錯誤しながら仲間と協力し、1つのものを作り上げていく経験」ができました。そして、部長としてサークルをまとめていくためには「様々な意見や想いに対して、相手の立場に立って物事をしっかりと理解すること」が重要だと気付きました。これらの経験は社会に出てからも活かすことができると考えています。
また、アカペラに取り組むなかで「人の心を声で動かすこと」の楽しさに気付きました。ラジオのパーソナリティや声優にも少し興味を持ち始めています。まだ明確ではありませんが、卒業後の進路については、これからしっかりと考えていきたいと思います。

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いかがでしたでしょうか。
7月4日(土)放送の青春アカペラ甲子園「全国ハモネプリーグ2020」(以下、ハモネプ)にSong-genics所属「音てまり」が出場しました。「メッセージ性のあるあたたかい曲を男性のリードボーカルならではの雰囲気でお届けする」をコンセプトに2018年12月から活動されています。メンバーの皆さんからハモネプ出演後にコメントをいただきました。

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(写真、左から)
川崎晴彦さん(理工学部 3回生・3rdコーラス)
庄司絢音さん(理工学部 4回生・2ndコーラス)
渕上颯さん(理工学部 4回生・ベース)
河村樹さん(経済学部4回生・リードボーカル)
深澤碧さん(生命科学部 4回生・Topコーラス)
田邉大毅さん(生命科学部4回生・ボイスパーカッション)

川崎さん:本番は「一発勝負」、まさに「グループが持っている本当の力量が試される場」でした。
庄司さん:放送終了後、ここ数年連絡を取っていなかった友達から連絡がきて、「子どもの頃から憧れていた舞台に立っていたんだ」と改めて実感しました。
渕上さん:出演決定から本番まで、信頼できる仲間と全力で駆け抜けた約2週間は、かけがえのない思い出になりました。
河村さん:演奏後しばらくの間、手がしびれるほど緊張して酸欠状態になりました。技術・精神面において、「音てまり」はまだまだ成長できると感じました。
深澤さん:「極度の緊張のなかでも、どうにかやり切ることができた経験」から得た「度胸」を自分の強みにしていきたいと思います。
田邉さん:アカペラから学んだ「諦めずに取り組めば大きな夢でも叶えることができる」をモットーに、これからも頑張っていきたいと思います。

今回のインタビューは「Zoom」で行ないました。
お話を伺った船橋さん、「音てまり」の皆さんは、グループで集まることができないなかでも、スマートフォンのアプリを使うなど、工夫して練習を続けていたとのこと。ひたむきな努力から、「想いを音にのせて届けたい」という熱意が伝わってきました。

Song-genics 20周年企画の動画はこちらからご覧いただけます。

動画はコチラ≫



▼▼編集後記▼▼

7月6日(月)、「未来のBeyond Borders 応援サイト」に、新たに3名の動画を公開、現在18名の方々からのメッセージを掲載しています。是非ご覧ください!

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立命館大学での学生生活のイメージを少しでもお届けしたいと思い、「STORY Beyond Borders -挑戦者の物語-」を企画しました。


STORY #16「大喧嘩から生まれた強い絆」
山本郁子さん(文学部2016年卒/大阪府出身)
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世界で活躍するための基礎は、「自国の文化・母国語を理解すること」。
インターナショナルスクールから文学部へ。キャンパスアジア・プログラムに参加。
日中韓の学生で、本気で討論、そして大喧嘩。だからこそ生まれた強い絆。
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STORY #17「“技術で社会に貢献したい” ソニーに入社」
宮崎雅さん(理工学部2003年卒、理工学研究科2005年修了/大阪府出身)
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転機は4回生の研究室、映像処理の研究との出会い。
「技術で社会に貢献したい」 大学院卒業後、ソニーに入社。
エンジニアとして動画記録の技術開発に携わり、現在は、「Sony Startup Acceleration Program」を企画・運営。
RIMIXでは、立命館と共同。
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STORY #18「中学校の社会科教諭。そして、和太鼓部顧問。」
深澤光貴さん(法学部2010年卒/山梨県出身)
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サークル活動を通して一層強くなった「将来は先生になりたい」という思い。
「学校という場所が好き。一生懸命頑張ることの素晴らしさを伝えたい」
夢を叶えて、中学校の社会科教諭に。そして、部員70名を束ねる和太鼓部の顧問に。
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「未来のBeyond Borders 応援サイト」はコチラ≫



(立命館CLUB事務局 坂東)


▼▼第186号読者プレゼント▼▼

今回は、「立命館トートバック」を5名様にプレゼントします。

rclub/imge20200710 e_present

プレゼントをご希望の方は、下記URLよりお申し込みください。
なお、プレゼントの抽選結果は次号でお知らせします。

 <応募締切:7/27(月)>

【パソコンの方はコチラ】

【携帯電話の方はコチラ】


 ※上記フォームがご利用できない場合は、下記必要事項を明記のうえ、
立命館CLUB事務局までメールにてご連絡ください。

 応募先:立命館CLUB事務局(rclub@st.ritsumei.ac.jp)
 応募必要事項
 (1)名前: (2)プレゼント送付先住所: 
 (3)電話: (4)今回のメルマガ内容に関する感想:
 (5)プレゼント発表時の氏名公開:可  否
  (否の場合はイニシャルで表記いたします。
   ご希望のペンネームがございましたらご連絡ください。)

▼186号読プレ当選発表▼
多数のご応募ありがとうございました。186号の読者プレゼント当選者の発表です。
プレゼント到着まで今しばらくお待ちください。

・伊藤治明さん(北海道)・いとうちゃんずマザーさん(広島県)・ももさん(岐阜県)

 次回のご応募もお待ちしています。

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次回配信予定は7月31日(金)です。お楽しみに。
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