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▼▼EVENT(スポーツ/学芸)▼▼ ─────────────────────────────────────── イベント・大会の中止や順延が相次いでいます。 ご案内できるイベントがなく、申し訳ございません。 新型コロナウイルス感染症が一日も早く終息し、皆様にイベントのお知らせができるように願っています。 |
▼ ▼輝く学生インタビュー▼▼ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 第157回 輝く学生インタビュー 「いーしやーきいもうー」~文章に色をつける 才川陽妃さん ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ このコーナーでは、立命館でいまを精一杯頑張り、輝いている学生や団体を紹介します。今回ご紹介するのは、才川陽妃さん(文学部1回生・佐賀県出身)です。高校3年生の時に「第66回NHK杯全国高校放送コンテスト」の朗読部門で優勝に輝きました。今回は、才川さんのこれまでの取り組み、大学で挑戦したいことについて伺いました。 Q.朗読を始めたきっかけについて教えてください。 佐賀県内の小学生から高校生がアナウンスや朗読の技術を競う「アバンセ杯放送コンクール」への出場をきっかけに、朗読に取り組むようになりました。小学4年生の時でした。この大会には1歳上の姉が出場していたこともあり、「小学生の部に出場できる4年生になったら私も挑戦しよう」と思っていました。小学4年生の時は、入賞することはできませんでしたが、小学5・6年生の時は優秀賞をいただきました。 Q.朗読について教えてください。 朗読とは、「感情をこめて声に出して作品を読み上げること」です。音読とは異なり、作者の意図・作品の意味・場面の雰囲気・登場人物の性格や心情を声で表現します。朗読に取り組む方たちのなかでは、「文章に色をつける」と言います。朗読の大会では、指定された作品のなかから好きな箇所を選び、規定の時間内で読み上げ、「内容表現上、声の出し方や言葉運びが自然で適切であるか」「内容を把握したうえで、イントネーション・アクセントなど、正しく意味を伝える表現ができているか」「間の取り方が適切であるか」などの技術を競います。 Q.中学・高校時代に熱心に取り組んだことについて教えてください。 放送部がなかったことも理由の1つですが、もともと音楽や歌うことも好きだったので、中学校では合唱部に所属していました。部の目標は「NHK全国学校音楽コンクール」の九州・沖縄ブロックコンクールに県代表として出場することでした。合唱部では、歌詞の意味をより深く理解するために朗読をしたり、楽譜の空いているスペースに歌詞からイメージした絵を描くなど、工夫しながら練習に取り組んでいました。 3年生のときに出場した「NHK全国学校音楽コンクール」では、miwaさんの『結 -ゆい-』という曲を合唱し、県大会で金賞、そして念願の九州・沖縄ブロックコンクールに出場することができました。「僕たちはなにより強い絆で結ばれている」という歌詞が印象的なこの歌を表現するために、大会では手を繋ぎながら合唱しました。 この合唱部での活動を通して、歌詞の意味を理解して想像力を膨らませ、それを声で表現する力を身に付けることができました。今振り返ると、このときの経験は朗読をするうえでの自分の基礎になったと思います。 中学3年間は部活動を中心に取り組んでいたので、朗読は趣味として続け、「アバンセ杯放送コンクール」の中学生の部に出場していました。毎年入選はしていましたが、優勝はできませんでした。 中学校卒業後は、放送部の強豪校である佐賀清和高等学校に進学しました。中学時代、「アバンセ杯放送コンクール」に出場した時に大会の司会進行を佐賀清和高等学校の方々が担当されていました。「テキパキと司会進行をする姿」「発声などの基礎技術の高さ」に憧れ、「あんな先輩たちのように私もなりたい」と思い、進学を決めました。 Q.高校時代で印象に残っている大会はありますか? 毎年7月に開催される「NHK杯全国高校放送コンテスト」朗読部門での優勝を目標に取り組んでいました。2年生の時は優良賞、3年生の時には5,393名のなかで優勝することができました。 高校3年生の大会では、石牟礼道子さんのエッセイ『食べごしらえおままごと』を朗読しました。この作品を選んだ理由は、「“食べ物をおいしく表現できる”自分の強みを活かしたい」と考えたからです。実は、2年生の時に朗読した川上弘美さんの『なんとなくな日々』で「演劇の練習後に食べたカツサンド」を描写した部分を読み上げたところ、審査員の方々やSNSで「本当においしそうだった」と反響をいただきました。それを踏まえて、3年生の大会では『食べごしらえおままごと』のなかで石牟礼さんが焼き芋を食べる部分を選んで朗読しました。 真夏の7月に開催された大会でしたが、「冬の寒いなか、焼き芋を食べたら心まで温まるだろうなぁ」ということを会場にいる方々に想像していただくため工夫をしました。例えば「路上の冷えが骨にしみ透る夕刻」という箇所を強調するために「前後の文章は少し早く読み、この一節だけをゆっくり、そして言葉の一つひとつをはっきり読む」ようにしました。また、「いーしやーきいもうー」と焼き芋屋さんが呼びかける場面では、「おじさんが歌っている」ように「低くてざらついた声」を意識して朗読するようにして、聞き手が情景を想像できるように読み上げました。 また、顧問の先生は「100点満点の120点を取るくらい厳しく練習に取り組めば、本番では自分の実力を発揮することができる」といつもおっしゃっていました。練習では、「音の高さ・間のとり方を完璧にする」「何度朗読しても読み慣れてしまうのではなく、初めて読むかのように伝える。しかし、毎回同じように読めるようにする」ということを徹底的に意識して取り組むようにしていました。その結果、優勝することができました。この大会は紅白歌合戦などで使用されるNHKホールで開催されます。スポットライトが数多くあり、舞台からみえる景色はまるで星空のようでした。このような舞台に立つことができ、また優勝することができて、本当に嬉しかったです。 Q.朗読のコツを教えてください。 私は作品から想像を膨らませて、映画のような情景を思い浮かべ、そこに声を乗せるようなイメージで朗読をしています。そうすることによって、自然と声に強弱がつき、感情を乗せることができます。 また、繰り返し声に出して練習することです。何度も読み上げるうちに、「ここはこの表現の方がいい」といった新たな発見があります。家で皿洗いをしながら、ひとり言のように大会の原稿を毎日朗読していたところ、6歳下の妹が暗唱してしまったこともありました(笑)。 Q.立命館大学を選ばれた理由を教えてください。 西日本有数の規模を誇る「立命館大学放送局(以下、RBC)」に入局して、放送に関わる知識・スキルをもっと磨いていきたいと思い、立命館大学を選びました。また、これまで朗読に取り組むなかで「言葉を使って表現すること」に興味を持っていたので、文学部の言語コミュニケーション学域を選びました。 Q.RBCではどのようなことに挑戦したいですか。 このような状況ですので、RBCには仮入局というかたちで所属しています。まだ本格的な活動はしていませんが、朗読の技術に加えて、フリートークの技術も高めていきたいと考えています。実は、今年の選抜高校野球大会の開会式で、入場行進の時に出場校の読み上げを担当する予定でした。残念ながら中止となったため、甲子園でアナウンスをする機会はなくなりました。しかし、RBCでは今まで経験したことのない大きなイベントの運営に関わることができると思っているので、これからの活動が楽しみです。 また、RBCの一員として「NHK全国大学放送コンテスト」に出場し、朗読部門での優勝も目指します。 Q.文学部で学びたいことや今後取り組みたいことについて教えてください。 外国人向けの日本語教育に興味を持っています。昨年、小学6年生の妹が英語の授業でマレーシア人の方に手紙を送ったところ、返事がきました。妹から「英語だから日本語に訳して」と言われて、手紙を読んだところ、SNSのアカウントが書いてあったので、連絡を取ってみました。そこから私とマレーシア人の方とのSNSを通じたやりとりが始まりました。その方は私と同い年で日本語を勉強されていますが、「日本語は発音が特に難しい」とおっしゃっていました。そこで、「これまで朗読に取り組んできた経験を活かして、外国人の方々に発音や間の取り方などを教えることができないか」と思うようになりました。 また、春学期に受講している「言語コミュニケーション入門講義」では、所属学域で学ぶことができる各分野の基本的な知識を様々な先生から学んでいます。特に日本語教育や異文化間コミュニケーションが専門の北出慶子先生、言語・非言語情報を駆使した人間のコミュニケーションを研究されている岡本雅史先生の講義が特に印象的です。今後も興味のある授業を受講して、そこで得た知識を朗読に活用していきたいと考えています。 朗読を通して、「文章からその物語の背景や作者の想いなどを想像すること」「声に気持ちを込めて聞き手に伝えること」の楽しさに気付きました。より多くの方々に朗読の魅力を伝えるために、外国人の方々を対象とした朗読大会の企画・運営にも挑戦してみたいと思っています。 ~~~ 今回も「Zoom」でお話を伺いました。 インタビュー中、「NHK杯全国高校放送コンテスト」で朗読された『食べごしらえおままごと』の一部を披露していただきました。その声は優しく透き通っていて、「焼き芋屋の呼び掛けが響き渡る真冬の情景」に自分もいるかのように感じました。 2020年2月9日(日)、文化系で活躍する県内高校生が集い、日々の活動を発表するイベント「CHEM佐賀(ケムさが)」が開催されました。そこで「いーしやーきいもうー」と朗読された才川さんの姿が、佐賀新聞のYouTubeチャンネルで紹介されています。是非ご覧ください。 動画はコチラ≫ |
▼▼編集後記▼▼ 7月20日(月)、「未来のBeyond Borders 応援サイト」に、新たに3名の動画を公開、現在21名の方々からのメッセージを掲載しています。是非ご覧ください! 立命館大学での学生生活のイメージを少しでもお届けしたいと思い、「STORY Beyond Borders -挑戦者の物語-」を企画しました。 STORY #19「“東北楽天ゴールデンイーグルス 辰己涼介” 夢みたプロ野球選手に」 辰己涼介さん(産業社会学部2019年卒/兵庫県出身) ~~~ 後藤昇監督との出会いがプロに導いてくれた。 とにかく野球に打ち込んだ。 2年経って気づいた「野球だけでは人として成長できない」。 「東北楽天ゴールデンイーグルス 辰己涼介」2018年ドラフト会議で1位指名。 夢みたプロ野球選手に。 ~~~ STORY #20「“一緒に日本一にならないか” 平井監督の言葉が人生の分岐点」 高田鉄男さん(経営学部2005年卒/大阪府出身) ~~~ 「一緒に日本一にならないか」、当時のアメフト部監督の言葉が人生の分岐点。 悔しい2年間を経て、ライバル関学に勝利。そして、2年連続ライスボウル制覇。 勉学もアメフトも“仲間があってこそ”。 社会人でも選手として13年間。そして指導者の道に。 ~~~ STORY #21「NHKの記者として奮闘中 “伝え続けること”が私の使命」 齋藤怜さん(産業社会学部2016年卒/福島県出身) ~~~ 高校2年、福島県いわき市で3.11を経験。 入学後は国際平和ミュージアム学生スタッフ、海外大学との共同シンポジウム、 そして、東北復興支援活動……。 様々な学びを通して強くなった思いは「自分の目で社会の課題を捉えて発信したい」。 現在、NHKの記者として奮闘中。「伝え続けること」が私の使命。 ~~~ 「未来のBeyond Borders 応援サイト」はコチラ≫ 動画視聴アンケートはコチラ≫ (立命館CLUB事務局 坂東) |
▼▼第188号読者プレゼント▼▼ 今回は、「立命館オリジナル 高機能マウス」を5名様にプレゼントします。 プレゼントをご希望の方は、下記URLよりお申し込みください。 なお、プレゼントの抽選結果は次号でお知らせします。 <応募締切:8/24(月)> 【パソコンの方はコチラ】 【携帯電話の方はコチラ】 ※上記フォームがご利用できない場合は、下記必要事項を明記のうえ、 立命館CLUB事務局までメールにてご連絡ください。 応募先:立命館CLUB事務局(rclub@st.ritsumei.ac.jp) 応募必要事項 (1)名前: (2)プレゼント送付先住所: (3)電話: (4)今回のメルマガ内容に関する感想: (5)プレゼント発表時の氏名公開:可 否 (否の場合はイニシャルで表記いたします。 ご希望のペンネームがございましたらご連絡ください。) ▼第187号読プレ当選発表▼ 多数のご応募ありがとうございました。 187号の読者プレゼント(立命館トートバッグ)の当選者発表です。 プレゼント到着まで今しばらくお待ちください。 ・ミーモとペコさん(長崎県)・S.T.さん・(東京都)・加藤浩樹さん(三重県)・はるちゃんさん(静岡県)・デイゴさんさん(滋賀県) 次回のご応募もお待ちしています。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 次回配信予定は8月28日(金)です。お楽しみに。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆バックナンバー https://www.ritsumei.ac.jp/rclub/magazine/ ◆立命館CLUBホームページ https://www.ritsumei.ac.jp/rclub/ ◆立命館大学ホームページ https://www.ritsumei.ac.jp/ ◆配信先の変更・解除 https://reg34.smp.ne.jp/regist/is?SMPFORM=mbsd-meljr-a849c83c0a4b477a2a6d631dde627b21 [注意] ※リンク先は、時間の経過と共に変更・消去されることがあります。 ご了承ください。 ※メールマガジンを転載、その他の利用によって生じる事象につい て、立命館大学では一切の責任を持ちません。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■ 発行:立命館大学立命館CLUB事務局 ■■ 〒604?8520京都市中京区西ノ京朱雀町1番地 ■■ TEL:075?813?8118 ■■ FAX:075?813?8119 ■■ ご意見、お問い合わせなどは、下記までお願いいたします。 ■■ メール rclub@st.ritsumei.ac.jp ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ |
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