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▼▼EVENT(スポーツ/学芸)▼▼ ─────────────────────────────────────── イベント・大会の中止や順延が相次いでいます。 ご案内できるイベントがなく、申し訳ございません。 新型コロナウイルス感染症が一日も早く終息し、皆様にイベントのお知らせができるように願っています。 |
▼ ▼輝く学生インタビュー▼▼ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 第158回 輝く学生インタビュー 「見えている大学は、すべて抜く」 男子陸上競技部・長距離パート 吉岡遼人さん ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ このコーナーでは、立命館でいまを精一杯頑張り、輝いている学生や団体を紹介します。今回ご紹介するのは、男子陸上競技部・長距離パートの吉岡遼人さん(経済学部4回生・滋賀県出身)です。男子陸上競技部にとって飛躍のシーズンとなった2018年・2019年の「出雲駅伝」でアンカーの重責を担われました。これまでの活動についてお話を伺いました。 (写真提供:月刊陸上競技) Q. 陸上を始めたきっかけについて教えてください。 小学校の頃からサッカーをしていて、「体力づくりのため」と思って、中学1年生の時に陸上競技部に入部しました。サッカーと陸上の練習が重なったときは、サッカーを優先していたくらいです。そんななか、5月に開催された初めての大会「第48回滋賀県中学校春季総合体育大会」で1500mに出場、結果はなんと優勝。大会後、顧問の先生から「本気で全国を目指してみないか」と声をかけられ、陸上一本でいくことを決めました。「全国」という響きに心を動かされましたね。 Q.高校進学後の陸上競技生活、そして立命館大学を選ばれた理由を教えてください。 中学校での全国大会出場を通して「自分の可能性を広げたい」という気持ちが強くなり、強豪校の草津東高等学校に進学しました。ただ、高校時代は怪我に苦しみ続けた3年間で、5000mの自己ベストは1年生の夏に出した記録。「このままでは終わりたくない。大学でも陸上がしたい」と思っていましたが、残念ながら、関東の大学からは声がかかりませんでした。そんな時に声をかけていただいたのが立命館大学でした。当時の監督からの「うち(立命館大学)で陸上を続けてみないか?」との言葉に、「陸上を続けられるんだ。全国という舞台で日本一を獲りたい!」と進学を決めました。「今の自分があるのは立命館大学のおかげ」と、本当に感謝しています。 「走った距離は嘘をつかない」。中学生の頃に聞いた言葉ですが、まさにその通りだと思いました。おそらく、「長距離=しんどい」というイメージを持たれる方が多いかもしれませんが、練習を積めば積むほど自分の記録が目に見えて伸びます。個人的には、「記録の伸び率」という点では他の競技に比べて大きいように感じます。 Q. コロナ禍での練習について教えてください。 基本的には個人練習です。一緒に練習できないため、苦しい時に励ましあったりできないという面はありますが、一方で、「精神的に苦しい時でも一人で粘り強く走る」という練習には繋がっているように思います。 また、コーチの発案で、「地球一周企画」というチャレンジにチーム全体で取り組んでいます。6月23日(火)?8月31日(月)の70日間、選手はもちろん、監督・コーチ・マネージャー含めチーム全員23名の総走行距離で地球一周の4万?を目指す企画です。全員が毎日25km走れば到達するのですが(笑)、マネージャーの分などは選手が25km以上を走ってカバーしています。私は、月間900km程度は走っています。GPS付き腕時計で走った距離をアプリに記録して、日々メンバーで共有しています。「一つの目標に向かってチームで協力する」ことを楽しみながら取り組めています。あわせて、毎年の課題である「距離に対する耐性」についても対策ができていると考えています。 最近は、少人数のグループを作り、時間をずらしながら練習するなど、新型コロナウイルス対策をしながら、少しずつチーム練習にも取り組んでいます。 Q. 高尾憲司コーチはどのような存在ですか? チームは家族のような存在で、高尾コーチは「お父さん」です(笑)。選手との距離が近く、とても接しやすい方です。また、個人的には、高校時代に故障続きで苦しんでいた私を成長させてくださったことに感謝と尊敬の気持ちでいっぱいです。 高尾コーチは「ここよりも良い環境はない」と、よくおっしゃいます。「施設が充実している」ということではなく、「自分で考えることもできるし、人から教えてもらうこともできる環境がある」ということです。基本的には高尾コーチが練習メニューを考えてくださっていますが、その練習一つひとつの意図を自分で考えることが大切だと思っています。一人ひとりの部員がその意識を持っているからこそ、質の高い練習に繋がり、多くの選手が自己ベストを更新していくのではないかと思います。 Q. 2009年以来の入賞となった2018年の出雲駅伝でアンカーをつとめられましたね。 その時の気持ちについて教えてください。 当時は2回生、立命館大学の走者のなかでは1番低回生でありながら6区のアンカーを任されました。順位を確定させるアンカーというポジションには、めちゃくちゃプレッシャーを感じていましたね。ただ、それ以上に「全国の強豪校と戦える」「関東勢に勝ちたい」という気持ちが強かったことを覚えています。 10位で襷を受け取ったみたいなのですが、実は順位をしっかり把握できていませんでした(笑)。「とにかく、見えている大学はすべて抜いてやろう」という気持ちでスタートしました。まず、ほぼ同時にスタートした早稲田大学(5→6区11位)の後ろに付いて走っていましたが、2kmを過ぎたあたりで「これでは遅い。上位校に追いつけない」と感じ、追い抜きました。その後、日本体育大学が見えてきた時は「どんどん攻めていこう」と覚悟を決め、城西大学・法政大学を抜き、6位の中央学院大学に追いつきました。残り2kmまでは先行していたのですが、相手は体力を温存していたので、最後はその差で負けてしまいました。関西勢9年ぶりの入賞だったそうですが、悔しい気持ちの方が大きかったかもしれません。 出雲駅伝や全日本大学駅伝に出場するたびに、関東の大学に比べると走り込みがまだまだ足りていないということを痛感します。また、選手層の厚さにおいても差を感じます。しかし、2018年の出雲駅伝入賞により、「自分たちも関東勢と戦える」という自信がつき、一人ひとりの練習に対する向き合い方が変わり始めたと思います。 そして、2019年の出雲駅伝では、過去最高タイとなる6位入賞を果たすことができました。次は「出雲駅伝優勝」、その目標をチームで共有しています。 「駅伝はチーム競技」と感じるのは、どのようなときでしょうか。 やはり、襷を繋ぐ瞬間ですね。襷を受け取ったとき、「ここまで繋いできてくれた皆の想い」が一瞬で伝わってきて、「やってやる!」と、より一層やる気が出てきます。 自分が後輩から襷をもらうときは、「ここまで運んできてくれた感謝の気持ち」を込めて「ありがとう」と言いながら背中を叩いたりします。渡すときは先輩・後輩かかわらず、「お願いします」「頼むぞ」と声かけをしますね。襷を繋ぐ瞬間、確かに「想い」を感じるんです。全員が同じ目標を共有しているからこそ、「一緒に戦っている」という実感がわいてきて、襷を受け取ったときに大会に懸ける皆の想いを感じることができるのではないかと思います。 Q. 2020年3月8日(日)開催の琵琶湖毎日マラソンでペースメーカーをつとめられたと伺いました。いかがでしたでしょうか。 実は、出場予定であった大会が中止となり、その代わりに走る機会があればと思って探していたところ、琵琶湖毎日マラソンのペースメーカーの枠が空いていることを知り、応募しました。ペースメーカーは、決められたペースで走り、他のランナーを先導することによって記録を出しやすい環境を作り出します。東京オリンピックの選考にもかかわる大会で、世界トップレベルの選手の前を20?走りきることができたことは、大きな自信となりました。練習に対するモチベーションも一層高まり、「いつかこの大会に選手として戻ってきたい」と強く思いました。 2020年の新年は、建部大社にて必勝祈願 Q. 今後の抱負について教えてください。 残念ながら、2020年の出雲駅伝は中止となりましたが、チームとしては11月の全日本大学駅伝8位入賞を目指しています。また、個人の目標としては、自己ベストの更新、特に今井崇人さん(スポーツ健康科学部2020年卒)が昨年出した5000・10000mの立命館大学歴代最高記録を大幅に更新していきたいと思っています。 卒業後は、実業団で陸上を続ける予定です。次は全国ではなく、世界を目指せる選手を目指していきます。また、引退後も陸上競技に関わっていきたいですね。 【高尾憲司コーチからのコメント】 立命館大学の強みは、「考えられるチームである」ことだと思います。ときには、学生に厳しいことを言わなければならないこともあります。そのとき学生は「なぜ言われているのか」「なぜそれをしなければならないのか」ということを考えることができています。勉強も同じだと思いますが、「ただやる」のではなく、「考えてやれる」ことが大きいですね。 また、この2年間、故障者がほとんどいないことも強みです。月末に、次月の練習予定を発表するようにしています。週2回しかない強度の強い練習の日に調子を合わせるため、それぞれがケアやリラックス、勉強する日などを考えています。「試合の日に最高の自分を作る」ということと同じように、「この日の練習までに調子を整えておこう」という意識が選手のなかにあります。 2013年にコーチに就任してから8年間、高校の自己記録を更新せずに卒業した選手はいないと言っても過言ではありません。優勝や入賞も大事ですが、自己記録を更新できていなかったら、「自分の磨きがかかっていない」と思ってほしいです。 現在は、11月の全日本大学駅伝入賞に向けて、取り組んでいます。6区間45.1kmの出雲駅伝に比べ、8区間106.8kmの全日本大学駅伝は選手層の厚い関東勢が有利になる傾向があります。しかし、出雲駅伝中止決定時から気持ちを切り替え、選手たちは時間を見つけて、走り込みを行なっています。目標を達成できるように頑張りたいと思いますが、まずは開催されることを祈っています。 ~~~ いかがでしたでしょうか。吉岡選手から「襷に込められた想い」を伺ったとき、テレビや写真で見た中継地点の情景がふっと思い出され、目頭が熱くなりました。苦しそうに襷をつなぐ選手、笑顔で受け取る選手、「抜かしてやる」という気迫満々で受け取る選手……。襷に刻まれた「立命館大学」のメンバーとして襷をゴールに届けること、そこにチーム競技としての駅伝の魅力があることを改めて教えていただきました。 |
▼▼編集後記▼▼ 8月3日(月)、「未来のBeyond Borders 応援サイト」に、新たに3名の動画を公開、現在24名の方々からのメッセージを掲載しています。是非ご覧ください! 立命館大学での学生生活のイメージを少しでもお届けしたいと思い、「STORY Beyond Borders -挑戦者の物語-」を企画しました。 STORY #22「絶対勝てる選手になりたくて」 佐藤成葉さん(経済学部2020年卒/神奈川県出身) ~~~ 悔しい思いをした高校時代。「絶対勝てる選手」になりたくて、立命館大学へ。 4年間全力で「駅伝日本一」を目指した日々が財産。 全日本インカレで5000m・10000mの2冠達成。 弱点に気づき、指摘してくれた仲間に感謝。 資生堂に入社。世界を目指す。 ~~~ STORY #23「卒業から2年後、調剤薬局を開設」 小西礼実さん(薬学部2016年卒/山口県出身) ~~~ 山口県から関西へ。“総合大学”だからこそ、いろんな人に出会えた。 仲間とひたすら「研究」に打ち込んだ日々。大学での経験が人生の礎となった。 卒業後は2年間CROを経験。2018年11月、調剤薬局を開設。 自分の家族と思ってすべての患者さんに接する。 ~~~ STORY #24「世界中に友達ができた」 廣瀬彩那さん(国際関係学部2016年卒/滋賀県出身) ~~~ オリター団として1回生をサポート。「後輩」と慕ってくれる多くの後輩ができた。 NY国際連合への研修プログラム参加。ハワイ大学マノア校への留学。 連絡を取り合える友達が世界中にできた。 これまでの人生で一番の学びと一生の友人を得た場所。 ~~~ 「未来のBeyond Borders 応援サイト」はコチラ≫ 動画視聴アンケートはコチラ≫ (立命館CLUB事務局) |
▼▼第189号読者プレゼント▼▼ 今回は、「立命館オリジナル スリムサーモステンレスボトル」を3名様にプレゼントします。 携帯にも便利な200mlサイズで、各キャンパスがデザインされています。 プレゼントをご希望の方は、下記URLよりお申し込みください。 なお、プレゼントの抽選結果は次号でお知らせします。 <応募締切:9/7(月)> 【携帯電話の方はコチラ】 ※上記フォームがご利用できない場合は、下記必要事項を明記のうえ、 立命館CLUB事務局までメールにてご連絡ください。 応募先:立命館CLUB事務局(rclub@st.ritsumei.ac.jp) 応募必要事項 (1)名前: (2)プレゼント送付先住所: (3)電話: (4)今回のメルマガ内容に関する感想: (5)プレゼント発表時の氏名公開:可 否 (否の場合はイニシャルで表記いたします。 ご希望のペンネームがございましたらご連絡ください。) ▼第188号読プレ当選発表▼ 多数のご応募ありがとうございました。188号の読者プレゼント(立命館オリジナル 高機能マウス)の当選者発表です。 プレゼント到着まで今しばらくお待ちください。 ・まおままさん(石川県)・N.O.さん(千葉県)・ゆっきーなママさん(静岡県)・おけいはんさん(滋賀県)・コブタハウスのおかんさん(大阪府) 次回のご応募もお待ちしています。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 次回配信予定は9月11日(金)です。お楽しみに。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆バックナンバー https://www.ritsumei.ac.jp/rclub/magazine/ ◆立命館CLUBホームページ https://www.ritsumei.ac.jp/rclub/ ◆立命館大学ホームページ https://www.ritsumei.ac.jp/ ◆配信先の変更・解除 https://reg34.smp.ne.jp/regist/is?SMPFORM=mbsd-meljr-a849c83c0a4b477a2a6d631dde627b21 [注意] ※リンク先は、時間の経過と共に変更・消去されることがあります。 ご了承ください。 ※メールマガジンを転載、その他の利用によって生じる事象につい て、立命館大学では一切の責任を持ちません。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■ 発行:立命館大学立命館CLUB事務局 ■■ 〒604?8520京都市中京区西ノ京朱雀町1番地 ■■ TEL:075?813?8118 ■■ FAX:075?813?8119 ■■ ご意見、お問い合わせなどは、下記までお願いいたします。 ■■ メール rclub@st.ritsumei.ac.jp ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ |
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