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▼▼EVENT(スポーツ/学芸)▼▼ ─────────────────────────────────────── イベント・大会の中止や順延が相次いでいます。 ご案内できるイベントがなく、申し訳ございません。 新型コロナウイルス感染症が一日も早く終息し、皆様にイベントのお知らせができるように願っています。 |
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▼ ▼輝く学生インタビュー▼▼ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 第159回 輝く学生インタビュー 「最後まで丁寧にやりきる」?試合も、日々の生活も アメリカンフットボール部 山下憂さん ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ このコーナーでは、立命館でいまを精一杯頑張り、輝いている学生や団体を紹介します。今回ご紹介するのは、アメリカンフットボール部の山下憂さん(国際関係学部1回生・京都府出身)です。昨年の第50回全国高校選手権決勝(以下、クリスマスボウル)では、主将として立命館宇治高等学校の初優勝に貢献されました。今回は、山下さんのこれまでの取り組み、大学で挑戦したいことについて伺いました。 Q.アメリカンフットボール(以下、アメフト)部について教えてください。 創立は1953年です。現在は、選手124名・学生スタッフ28名の総勢152名が所属、びわこ・くさつキャンパス(BKC)のグリーンフィールドが練習拠点です。このような状況でもあるので、4?6月初旬まではビデオ会議システム「Zoom」を使って、週2回戦術のミーティングを行なっていました。また、自宅でバーベルを使って、下半身の筋力強化にも取り組んでいました。 6月中旬から徐々に練習を再開し、現在は週5日ジムやグラウンドで基礎体力の向上に励んでいます。また、公益社団法人日本アメリカンフットボール協会が定めたガイドラインに従い、少人数のグループごとに、時間をずらしながら練習するなど、十分に新型コロナウイルス対策をしながら進めています。 Q.山下さんはどのポジションでプレーされていますか? 自チームが攻撃している時に出場するタイトエンドです。アメフトでは、タッチダウンで得点を奪うために、主に「パス」と「ラン」を使って前進します。タイトエンドのポジションでは、「パス」の戦術ではワイルドレシーバーのように走ってボールをキャッチします。また、「ラン」では相手選手にヒット(身体をぶつけること)をして、ランニングバックが走るスペースを確保します。 「パス」と「ラン」のどちらにも関わるため、「戦術をしっかりと理解すること」がより求められ、覚えることも他のポジションに比べて多いのですが、「オフェンスの要としてチームに貢献できること」が大きな魅力だと感じています。 「どのような体勢でもしっかりとボールをキャッチする能力」は、自分の強みです。小学生の頃から、時間があれば家のなかでもボールを触っていたので、その積み重ねがキャッチする力に繋がっていると思います。 Q.アメフトを始めたきっかけについて教えてください。 7歳上の兄が高校からアメフトを始め、小学生の時に初めて試合を観戦しました。その時の対戦相手、そして試合会場が立命館宇治高等学校でした。圧倒的な強さ、人工芝をはじめとした充実した設備に惹かれ、「高校生になったらここでアメフトをしたい」とその頃から思っていましたね。 (立命館宇治中学・高等学校 人工芝グラウンド) 中学1年生から「びわこ・ジュニアパンサーズ」に所属、毎週日曜日の練習はBKCでした。地元の中学校では、サッカー部に所属していましたが、どんどんアメフトにのめり込んでいき、中学3年生の頃には、「サッカーの技術・練習をどうすればアメフトに活かすことができるか」ということを考えていましたね(笑)。 (地元の中学校ではサッカー部に所属) Q.中学時代の取り組みについて教えてください。 中学時代で一番印象に残っていることは、中学3年生の「チェスナットリーグ」での2勝です。この大会は、関西の6つのクラブチームが総当たりで試合を行ないます。この年、「びわこ・ジュニアパンサーズ」は4位でした。それまで私たちのチームは勝った経験がほとんどなく、コーチにも「2勝もするなんて創部初じゃないか!?」と言われました(笑)。 3年生では主将をつとめ、「メリハリをつけること」を意識していました。例えば、練習におけるメニュー間の移動はダラダラ歩くのではなくジョグに切り替えたり、チームの雰囲気がよくない時は率先して声を出して引き締めたりしていましたね。その積み重ねで、試合中のミスや不要な反則が減り、2勝に繋がったと思います。 そして、年間最優秀賞の久保田薫杯に選出いただきました。この賞は大会での活躍に加えて、学業の成績も優秀でなければなりません。文武両道をモットーに取り組み、中学校では9科目中音楽以外は5の成績を修めていたことも考慮されたのかもしれません。1位のチームから選出されるイメージがあり、まさか優勝していないチームから選ばれるとは思ってもいなかったので、この賞をいただいた時はとても驚きました。また、創部初の受賞者でもあったと聞き、本当にうれしかったです。 中学校卒業後は、小学生の頃から憧れていた立命館宇治高等学校に進学しました。 Q. 高校3年生の時にクリスマスボウルで優勝されました。主将としての1年間は、いかがでしたでしょうか。 2年生のクリスマスボウルでは、佼成学園高等学校に敗れ、準優勝でした。この試合では、21対0と序盤はかなり有利に進めていたのですが、前半での大きなアドバンテージがチーム全体の油断、そして逆転負けに繋がりました。 この反省を活かして、主将になった高校最後の年は、チームで話し合い「後半に強いチーム」を目指しました。練習では「追い込み」というメニューを追加しました。これは、通常のウエイトトレーニングで上半身を鍛えたあとに「追い込み」として、腕立て伏せ100回を追加したり、練習終盤の疲れている時に強度の強い走り込みを入れて、「試合後半でも集中を切らさずに粘り強く、そして力を出し切る」ということを意識して、練習に取り組みました。 その結果が、創部初の優勝につながったと思います。決勝が終わった後、嬉しさとそれまでのプレッシャーから解放されて、号泣しました。あれほど泣いたことは今までありませんでした。しかし、特に印象に残っている試合は、準決勝の関西学院高等部戦です。この試合では、まさに1年前と同じように序盤に点数が入り、19-7と有利に試合を進めていました。前半が終わった時にコーチから「ここで負けたら去年と一緒だぞ!」と言われて気を引き締めて後半に臨みました。3クォーター途中で逆転を許しましたが、その後もう一度逆転して27-26で勝利することができました。おそらく今までの私たちであれば、後半ここまで粘ることはできなかったと思います。「後半でも粘り強く」という意識をもって1年間練習に取り組んできたからこそ、勝ちきることができたと思います。 (写真提供:アフロスポーツ) Q.主将として意識して取り組んでいたことはありますか? アメフトは「準備のスポーツ」と言われるほど、試合までの取り組みが大切です。事前に相手チームの戦術分析を行ない、特徴を掴んだうえで、自分たちの戦術を考えます。それらを試合で実行するためには、日々の体力づくりや基礎練習も欠かせません。 また、チーム全体として練習後にスパイクをきれいに並べたり、学校にごみが落ちていたら拾ったりしていました。一見アメフトには関係のない日々の積み重ねを大切にすることで、試合中のプレーにおいても、「最後まで丁寧にやりきること」ができたと思っています。 主将としては、「体調は大丈夫?」「疲労はどれくらい溜まっている?」と積極的に部員に話しかけて、チーム全体のことを把握し、メニューを作成いただいているコーチに状況を伝えていました。 さらに「自分に悪いところがあれば、どんどん言って欲しい」と呼び掛け、何でも言い合える環境を大切にしていました。このような意識でチームと向き合うことで、団結力が高まり、念願のクリスマスボウル制覇を達成することができたと考えています。 (写真提供:アフロスポーツ) Q.アメフトの魅力について教えてください。 各個人の特徴を活かすことができるスポーツであるというところです。身体の大きい選手であればヒットで相手を止めるディフェンスライン、足が速ければスピードを活かしてランニングバック、適格な判断力が武器であればクォーターバックなど、各ポジションによって求められる能力が多種多様です。「各ポジションで自分の強みを活かし、勝利に向かって力を合わせる」、これがアメフトの魅力だと思います。 Q.立命館大学を選ばれた理由、学びたいことについて教えてください。 「日本一になりたい、そして今までお世話になった立命館の関係の方々に恩返しをしたい」と思い、立命館大学に進学しました。また、1歳上のいとこがアメリカに住んでいて、幼い頃からアメリカに行く機会があり、文化・価値観の違いに刺激を受け、もっと視野を広げたいと思い、国際関係学部を選びました。 この春学期、「Cross-cultural Encounters」という授業で環境・ジェンダー問題などについて、留学生と英語で議論しました。ディスカッションするなかで、様々な価値観・考え方に触れ、「『自分の当たり前』が必ずしも『海外での当たり前』ではない」ということを改めて学ぶことができました。また、「語学力を磨かなければ自分の意見を上手く伝えることができない」と痛感したので、英語の勉強もしっかりと取り組んでいきたいと思います。 Q.今後の目標について教えてください。 大会の中止が相次いでいますが、チームとしては日本一を目指しています。個人としては、選手として活躍することに加えて、相手チームの分析など1回生の自分でもできることを積極的に行ない、少しでもチームに貢献できるように取り組んでいきたいと考えています。 また、「クレバーな選手」を目指しています。私は身体能力が特段優れているわけではないので、「効率よくヒットを決めるために低く入る」「ヒットを受ける時に少しだけ重心をずらしてかわす」といった身体の使い方を工夫したり、頭を使ったプレーができる選手になりたいです。社会人でもアメフトを続けている兄の山下憧(経営学部2018年卒)がまさにクレバーな選手です。憧れ・理想のプレーヤーとして尊敬しています。 4年間、アメフト・勉強どちらもしっかりと取り組み、卒業後の進路はそれから考えたいと思っています。 ~~~ 今回も「Zoom」でお話を伺いました。 様々なトップアスリートの考え方を学ぼうと、高校時代からドキュメンタリーをよく見ていたそうです。なかでも、野球に対するストイックな姿勢に加えて、道具を丁寧に扱うイチロー選手の姿が印象的だったとのこと。尊敬の気持ちを込めて話されていた山下さんから、「心・技・体」を磨き、一つひとつの積み重ねを大切にしたいという姿勢が伝わってきました。山下さんの立命館大学アメリカンフットボール部での活躍が楽しみです! |
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▼▼編集後記▼▼ 今回は、大分県の明豊高校野球部監督・川崎絢平さん(産業社会学部2004年卒・和歌山県出身)をご紹介します。今年は春のセンバツに続き、夏の甲子園も中止となるなか、甲子園高校野球交流戦に挑んだ明豊高校野球部についてうかがいました。 ~~~ 昨年に続き、「第92回選抜高等学校野球大会(春のセンバツ)」への出場が決まっていましたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、中止が決定したときは、選手のショックは相当なものでした。「この悔しさは夏に晴らすぞ!」と前向きに練習に取り組んでいましたが、夏の大会も中止が決定。次へのエネルギーを見出すまでに時間がかかると思いました。しかし、「甲子園高校野球交流試合」という形で、甲子園球場での大会を開催いただき、感謝の気持ちでいっぱいです。選手たちも想像以上の能力を発揮してくれましたし、そんな選手を見て私自身も楽しかったと思える大会になりました。 明豊高校野球部は、「打つ・守る・走る」という「当たり前の練習」を積み重ねていくことを大切にしています。これは、私が監督に就任した当時から続けていることです。その練習方法に興味を持っていただいた方から、書籍出版のお話をいただきました。初めは、指導者としても若いので断っていたのですが、監督として10年の節目を迎え、自分への戒め、そして、野球の活性化に少しでも力になれるのなら…とお受けしました。 書籍には、選手との信頼関係構築やチーム作り、指導法など、できるだけ分かりやすく書くことを心がけました。これを参考に他校が強くなることで、我々ももっと強くなろうと切磋琢磨できますし、高校野球全体のレベルアップに繋がってほしいと願っています。私自身、監督として駆け出しの頃は、他校の監督の指導を見よう見まねで実践していました。もちろん、今でも試行錯誤の日々です。そのなかで、意識していることが、ひとつのことに固執せず「柔軟で流動的」な指導です。この指導方法から、今回の書籍タイトルを『柔軟力』としました。 前回のインタビュー(立命館CLUB第160号[2019年4月発行])でもお話しした「日本一」の夢は続いています。この夢があるから、「次の試合でも勝つ」という力になっています。私は、高校1年生の夏に「日本一」を経験しました。明豊高校野球部にも「日本一の風景」を是非味わってほしいと思っています。実は、昨年の11月から、現在の3年生だけで大会に出場していたため、新チームの2年生の仕上がりが少し遅れていました。それでも、日々「当たり前の練習」をコツコツとこなし、順調に仕上がっていると感じています。甲子園出場がかかる秋の大分県大会での優勝を目指し、これからも選手と一緒に成長し続けます。 ~~~ 同じ立命館大学硬式野球部だった先輩や後輩には、指導者になっている方も多く、練習試合を組んだり、たわいもない話で盛り上がったりと今も交流があるそうです。「昨年、甲子園に出場した立命館宇治高校の里井監督は後輩です。よく連絡も来ます。卒業後も先輩・後輩関係なく繋がりが続くことが嬉しいですね」と話してくださいました。 (立命館CLUB事務局) |
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▼▼第190号読者プレゼント▼▼ 今回は、「明豊高校野球部監督・川崎絢平さん(産業社会学部2004年卒)の著書『柔軟力』と立命館オリジナル 木製しおり」を3名様にプレゼントします。 プレゼントをご希望の方は、下記URLよりお申し込みください。 なお、プレゼントの抽選結果は次号でお知らせします。 <応募締切:9/21(月)> 【携帯電話の方はコチラ】 ※上記フォームがご利用できない場合は、下記必要事項を明記のうえ、 立命館CLUB事務局までメールにてご連絡ください。 応募先:立命館CLUB事務局(rclub@st.ritsumei.ac.jp) 応募必要事項 (1)名前: (2)プレゼント送付先住所: (3)電話: (4)今回のメルマガ内容に関する感想: (5)プレゼント発表時の氏名公開:可 否 (否の場合はイニシャルで表記いたします。 ご希望のペンネームがございましたらご連絡ください。) ▼第189号読プレ当選発表▼ 多数のご応募ありがとうございました。189号の読者プレゼント(立命館オリジナル スリムサーモステンレスボトル)の当選者発表です。 プレゼント到着まで今しばらくお待ちください。 ・H.I.さん(東京都)・マキタミチヨさん(長野県)・目黒崇さん(秋田県) 次回のご応募もお待ちしています。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 次回配信予定は9月25日(金)です。お楽しみに。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆バックナンバー https://www.ritsumei.ac.jp/rclub/magazine/ ◆立命館CLUBホームページ https://www.ritsumei.ac.jp/rclub/ ◆立命館大学ホームページ https://www.ritsumei.ac.jp/ ◆配信先の変更・解除 https://reg34.smp.ne.jp/regist/is?SMPFORM=mbsd-meljr-a849c83c0a4b477a2a6d631dde627b21 [注意] ※リンク先は、時間の経過と共に変更・消去されることがあります。 ご了承ください。 ※メールマガジンを転載、その他の利用によって生じる事象につい て、立命館大学では一切の責任を持ちません。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■ 発行:立命館大学立命館CLUB事務局 ■■ 〒604?8520京都市中京区西ノ京朱雀町1番地 ■■ TEL:075?813?8118 ■■ FAX:075?813?8119 ■■ ご意見、お問い合わせなどは、下記までお願いいたします。 ■■ メール rclub@st.ritsumei.ac.jp ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ |
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