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▼▼EVENT(スポーツ/学芸)▼▼ ─────────────────────────────────────── 【1】[@大阪・兵庫][有料][申込不要] 硬式野球部「2021年度関西学生野球連盟秋季リーグ戦」 観客数に上限を設けたうえで全試合有観客開催です。熱いエールを送りましょう! ◆関西学院大学戦 [日 時]9月18日(土)10:30~、9月19日(日)13:00~ [場 所]南港中央野球場(大阪市住之江区南港東8丁目5-132) ◆京都大学戦 [日 時]9月25日(土)10:00~、9月26日(日)15:00~ [場 所]ほっともっとフィールド神戸(兵庫県神戸市須磨区緑台) [入場料]大人1,000円 学生500円(中学生以下無料) [その他]各会場において、人数上限が定められています。 新型コロナウイルス感染防止の観点から、マスクの着用・手指消毒・観客同士の間隔確保にご協力ください。 詳細はコチラ≫ |
▼▼輝く学生インタビュー▼▼ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 第181回 輝く学生インタビュー 日本代表として、聖火台を見上げたい~パリパラリンピックを目指して パラ・パワーリフティング 森崎可林さん ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ このコーナーでは、立命館でいまを精一杯頑張り、輝いている学生や団体を紹介します。今回ご紹介するのは、パラ・パワーリフティングの森崎可林さん(法学部1回生・滋賀県在住)です。2024年のパリパラリンピックの出場を目指す森崎さんは、東京2020パラリンピックの開会式で、最終聖火ランナーの一人を務められ、聖火台に点火されました。これまでの取り組みについて、お話を伺いました。 Q.パラ・パワーリフティングについて教えてください。 下肢障がい者対象のベンチプレス競技で、体重別(男女各10階級)に分かれて行ない、3回の試技でどれだけ重い重量のバーを持ち上げることができるかを競います。 また、バーを水平に保ちながら下ろして、胸の上で約0.5~1秒ピタッと止めなければなりません。そして、左右バランスよく腕を伸ばしきるまでバーを持ち上げます。審判3名のうち2名が「バーが傾いていた」などと「失敗」と判断した場合は、記録として認定されません。この競技では重量に加えて「美しくバーを持ち上げる」必要があります。 現在は栗東市内のジムで、2~3時間のトレーニングを週に3日行なっています。筋肉などへの負担が大きいので、毎日練習を行なうことはできません。しっかりと休養をはさみながら取り組んでいます。 クレジット:西岡浩記 Q.パラ・パワーリフティングを始めたきっかけを教えてください。 中学1年生から競泳に取り組んでいましたが、なかなか記録が伸びず思い悩むことが何度もありました。中学3年生の時、立命館守山中学校の先生お二人からスポーツ庁のアスリート発掘プロジェクト「ジャパン・ライジング・スター・プロジェクト(J-STARプロジェクト)」の申込書をいただきました。新しい「競泳」の指導者と出会うことができ、何か変わるきっかけになればと思い、このプロジェクトに参加しました。書類審査通過後の京都測定会会場で体力テストの様子を見ていた特定非営利活動法人日本パラ・パワーリフティング連盟(以下、日本パラ・パワーリフティング連盟)の吉田進・理事長に「車椅子の漕ぎ方・筋肉の使い方・体格が競技に向いている」と声をかけられました。 実はそれまでパラ・パワーリフティングという競技を全く知りませんでした。せっかく声をかけていただいたこともあり、軽い気持ちで初めて体験しました。 実際にバーを持ち上げると、「一気にバーンと力を爆発させて持ち上げる感覚」が気持ち良くて、「この競技をやってみたい」と思いました。まさか、ここで新しい競技に出会うとは思ってもいませんでした(笑)。 Q.2017年12月、競技を始めて3カ月で「全日本パラ・パワーリフティング選手権大会(以下、全日本選手権)」に出場されたと伺いました。 競技を開始して2カ月経った頃、日本パラ・パワーリフティング連盟事務局長から封筒を手渡されました。中には全日本選手権の申込書が入っており、渡す相手を間違えたのではないかと思いました。確認したところ、女子は競技人口も少なく参加標準記録の設定がないため、全日本選手権に出場可能とのことでした。そこで、「右も左もわからないが、とりあえず出てみよう」と出場を決めました。初めての試合にウキウキして、プレッシャーも全くなく、本当に心の底から楽しむことができました。練習の時に言われていた「胸でピタッと止めて、きれいに上げる」と基本的なことだけを意識して臨んだ結果、無事36kgの記録を残すことができ、金メダルをいただきました。正直なところ、試技中のことはあまり覚えていません。一番印象に残っていることは、大会後の囲み取材です。初めて記者の方々に囲まれ、「今回の試合はどうでしたか?」といった質問に全力で頭を働かせてどうにか答えました。取材が終わり、先輩方の応援をしていましたが、試合とインタビューの疲労で、いつの間にかまるで気絶したように寝ていました(笑)。 Q.1番印象に残っている大会について教えてください。 2019年7月、カザフスタンで開催された「2019 ヌルスルタン世界ジュニア選手権大会」です。それまでアジア選手権などに出場したことはありましたが、世界選手権は初めてでした。この大会で「世界との差」を痛感しました。 私はジュニア女子67kg級に出場しました。ジュニアは人数が少ないため1日で全階級の試合が行なわれます。私含め6選手が3試技ずつ、計18試技が実施されましたが、15試技は「失敗」と判定されました。一方、「成功」と判定された3試技のうち1つは私の試技でした。ジュニア女子67kg級の記録上は2位に入ることができました。しかし、成功した重量が世界選手権の標準記録を突破していなかったため、メダルを獲得することができませんでした。世界大会における審判の厳しさを肌で感じ、「自分の技術の低さ」を気づかされました。 また、この大会において、私が日本代表選手のトップバッターであったこともあり、良い流れで先輩たちにバトンを繋ぎたかったのですが、それも叶わず、試合後に号泣しました。この経験があったからこそ、もっと本気でパラ・パワーリフティングに取り組もうと思うようになりました。 Q.パラ・パワーリフティングの魅力について教えてください。 一瞬で筋肉に力を入れて、持ち上がった時の気持ち良さは、まさに「快感」の一言です。また、最近ではこれまでの経験をふまえて、「今は背筋が足りていない」といった課題を自分で発見できるようになってきました。コーチのアドバイスに加えて、「この筋肉を鍛えるためにこういったトレーニングをしてみよう」と自分で考えたり、バーを持ち上げる時のフォームを少し調整してみようと試行錯誤することが楽しくなってきました。単純な競技のように見えますが、「ほんの数センチ」手の位置を変えるだけで、身体の全てのポジションを調整してフォームを直さなければなりません。また、メンタルも試技に大きく影響します。この奥深さが難しくもあり、パラ・パワーリフティングの魅力でもあります。 Q.東京2020パラリンピックの開会式で、聖火ランナーを務められた経緯について教えてください。 今年の5月末、組織委員会から突然打診があり、聖火ランナーとして開会式に出ることになりました。そのようなお話をいただけるとは思ってもいなかったので、連絡をいただいた時は「これ本当かな?」と全く信じられなかったです(笑)。 実は開会式の約10日前の打ち合わせで聖火台に点火する大役を務めることを知り、腰が抜けそうになりました。打ち合わせ中、「本当ですか?」と確認できる様な雰囲気ではなかったので、心のなかでずっとソワソワしていました。我慢できなくなり、「私が点火者なのでしょうか?」と質問すると担当者の方々が笑いながら、「そうですよ」とおっしゃり、「やっぱり、自分が最終点火者なんだ」と状況を理解することができました。 新国立競技場とスリーアギトス Q. 東京2020パラリンピック開会式の当日はいかがでしたでしょうか? 当日は新型コロナウイルスによる緊急事態宣言発令中ということもあり、開会式が始まるまでホテルで待機していたのですが、あまりの緊張に部屋のなかをずっと動き回って右往左往していました。この時が一番しんどかったです(笑)。国立競技場に移動してからは、控室のモニターを通して知り合いの日本代表選手が入場する姿を見ることができ、「一緒に開会式に参加できる」という気持ちになり、緊張感はほとんどなくなり、ワクワクしていました。 実際舞台に上がると、各国の選手がキラキラした表情で点火された聖火台を見つめていた姿が印象的でした。舞台からは日本選手団の様子も見ることができ、「今度は日本代表になって、一緒に聖火台を見上げたい」とより一層強く思いました。 開会式終了後は携帯電話への連絡が鳴りやまず、返信が追いつかないほどでした。 「びっくりした」「何で言ってくれへんかったん?」といったメッセージも数多くありました(笑)。様々な記事に取り上げていただき、パラリンピックの影響力や注目度の高さを肌で感じました。 最終点火後、スリーアギトス前での記念写真(撮影時のみマスクを外しています) Q.立命館大学法学部を選ばれた理由を教えてください。 昨年の9月に他界した祖父が警察官でした。祖父は私にとって両親と同じくらい大きな存在です。幼い頃から私のことをずっと温かく応援し続けてくれました。そんな祖父が警察官という職の誇らしさについて語ってくれたことがあります。その時の祖父のニコニコとした顔がとてもかっこよく見えました。そこから警察官という仕事に憧れを持つようになりました。そこで、大学では国や人を守るために必要な法律を学びたいと思い、法学部を選びました。 1回生の春学期で一番印象に残っている授業は木村和成先生の民法です。六法全書に載っていることが全てではなく、その文字の裏側にある意味を理解したうえで、法律を活用していかなければなりません。どのように法律を解釈するのか、様々な学説などを用いて考えるプロセスがとても楽しかったです。実は東京パラリンピック開会式翌日、新幹線までの時間を利用して東京高等裁判所で民事裁判と刑事裁判を傍聴してきました。特に刑事裁判では実際に目の前に被告人がいるという状況だったので少し緊張したことを覚えています。法学を学ぶうえで、法曹という職にも興味を持つようになったので、とても良い刺激になりました。 日本オリンピックミュージアム Q.今後の目標について教えてください。 2024年パリパラリンピックに出場することです。現在、日本記録の67kgを保持していますが、東京2020パラリンピックへは、参加標準記録である70kgを記録することができず、出場が叶いませんでした。開会式に聖火ランナーとして出たことで、改めて「パリパラリンピックに出たい」という想いが強くなり、これまでで一番「練習をやりたい欲」が高まっています。 この競技は、「各階級世界8位以内に位置している選手」と「バイパルタイト(ランキングでの直接選出枠から外れている選手を対象に与えられる推薦枠のこと)で全階級から選ばれた約20名」のみがパラリンピックに出場することができます。毎年、出場必須大会(パスウェイ)が設定されており、その大会に出場しなければ、パラリンピックへの道は途絶えます。 とても厳しい道になりますが、怪我に気をつけながら、与えられたメニューをこなし、自分に足りないところを探し、日々追い込んでいきたいと思います。加えて、大学での学びも簡単ではないと思っています。競技と学び、両立できるよう努力します。 また、パラ・パワーリフティングに取り組む自分の姿を見て、障がいを持っているからと諦めるのではなく「私も何かに挑戦しよう」という気持ちになってくださる方がいたら嬉しいです。私は生後3カ月の頃、脊髄動静脈瘻を患い、下半身に麻痺が残りました。「できないことや無いものを見るのではなくて、あるものを活かすことが大事だ」と思っています。私が挑戦することで、何か感じていただけたら嬉しいです。そして、そのように感じていただけるような自分になることも大きな目標の一つです。 2021 マンチェスターワールドカップでのジュニア金メダルとぬいぐるみ ~~~ 8月27日(金)、ご出身である立命館守山中学校・高等学校を訪問、寺田佳司・校長と対談されました。また、8月30日(月)に実施されたオンライン始業式で、当日の様子が放映されたとのこと。是非こちらの動画もご覧ください。 対談動画はコチラ≫ 2024年、森崎さんは4回生。立命館大学の現役学生として、夢の舞台・パリパラリンピックで活躍される姿を是非見たいですね。期待しています! |
▼▼編集後記▼▼ 今回は、立命館大学体育会陸上競技部コーチ・小谷優介さん(経済学部2012年卒・滋賀県出身)をご紹介します。短距離走の選手として、「第80回日本学生対校選手権大会(インカレ)」男子100m優勝、「第95回日本陸上競技選手権大会」男子100m準優勝など大活躍。2017年11月に現役を引退されました。その後、2018年10月に学校法人立命館に入職し大学職員として勤務、2019年4月からは陸上競技部のコーチもされています。 ~~~ 大学卒業後は、住友電気工業株式会社(以下、住友電工)で勤務しながら、企業の陸上競技部で競技を続けていました。入社した2012年、会社が陸上競技部の強化を打ち出していた時期で、同好会から部になったタイミングでもありました。初期メンバーとして、スタッフと一緒にチームの立ち上げに携わることができたことは良い思い出でもあり、貴重な経験を得ることができました。また、住友電工所属の選手たちの活躍を見ると感慨深いものがあります。 現役引退後、「立命館大学では、施設はもちろん、仲間や教職員の方々に支えていただき、何事にもチャレンジできる環境を作っていただいた。次はチャレンジする学生を支えたい」と思い、職員という道を選びました。 現在は、陸上競技部の男子・女子部のコーチとして、短距離(100m・200m)選手を指導しています。平日は、びわこ・くさつキャンパスの理工学部事務室で勤務しています。週末含め週2~3回、部活動の対面指導にあたっています。 選手たちの練習を毎日見ることが難しいので、LINEなどを利用し、練習動画を選手から送ってもらい、気づいたことがあれば伝えるようにしています。学生たちとは積極的にコミュニケーションを取るように意識しています。 コーチとして選手と関わる時は「自分で考える力を身につけて欲しい」と思って接しています。「この走りどうですか?」と聞かれても、私から先に意見を伝えることはありません。「自分はどう思った?」と聞き返して、まずは「自分で考える」ようにアドバイスをします。そして、学生の考えを聞いたうえで、コーチとしてコメントするようにしています。 私は中学生から陸上を始め、卒業後も企業で競技に取り組んできましたが、私の「陸上観」が常に正しいとは思っていません。コーチになり、新たに出会った何十、何百というそれぞれの学生たちが持っている「陸上観」に触れるたびに、多くのことに気づかされます。選手の意見を尊重しながら、私の経験と知識を共有して、選手一人ひとりのベストを考えていきます。 コーチ歴は3年目、まだまだ日々勉強です。1つの考えにこだわらず、最新の情報・知識を学びながら学生に還元していきます。 学生一人ひとりの競技力向上を目指すだけでなく、立命館大学体育会陸上競技部が学生の自己成長の場であるように、コーチとしてサポートしていきます。選手たちと10年後、20年後、「立命館大学体育会陸上競技部に入って良かった」「成長を実感できた」と当時の思い出を語ることができることを目標としていきます。 ~~~ 理工学部事務室で勤務される小谷さんとは、職員同士ではありますが、今回のインタビューで初めてお話しました。Zoomでの取材ではありましたが、画面越しに朗らかな人柄が伝わってきて、「何でも相談しやすいコーチの姿」が垣間見えた一方で、「部員には自分で考える力を養って欲しい」と何度も繰り返しお話される小谷さんの力強い眼差しが印象的でした。 (立命館CLUB事務局) |
▼▼第212号読者プレゼント▼▼ 今回は、「立命館オリジナルブックカバー」を3名様にプレゼントします。 プレゼントをご希望の方は、下記URLよりお申し込みください。 なお、プレゼントの抽選結果は次号でお知らせします。 <応募締切:9/20(月・祝)> 【携帯電話の方はコチラ】 ※上記フォームがご利用できない場合は、下記必要事項を明記のうえ、 立命館CLUB事務局までメールにてご連絡ください。 応募先:立命館CLUB事務局(rclub@st.ritsumei.ac.jp) 応募必要事項 (1)名前: (2)プレゼント送付先住所: (3)電話: (4)今回のメルマガ内容に関する感想: (5)プレゼント発表時の氏名公開:可 否 (否の場合はイニシャルで表記いたします。 ご希望のペンネームがございましたらご連絡ください。) ▼第211号読プレ当選発表▼ 多数のご応募ありがとうございました。211号の読者プレゼント(立命館オリジナル時計)の当選者発表です。 プレゼント到着まで今しばらくお待ちください。 ・J.O.さん(東京都)・みずたまさん(千葉県)・吉島利則さん(富山県)・原田敏博さん(北海道)・Tomoko.Sさん(熊本県) 次回のご応募もお待ちしています。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 次回配信予定は9月24日(金)です。お楽しみに。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆バックナンバー https://www.ritsumei.ac.jp/rclub/magazine/ ◆立命館CLUBホームページ https://www.ritsumei.ac.jp/rclub/ ◆立命館大学ホームページ https://www.ritsumei.ac.jp/ ◆配信先の変更・解除 https://reg34.smp.ne.jp/regist/is?SMPFORM=mbsd-meljr-a849c83c0a4b477a2a6d631dde627b21 [注意] ※リンク先は、時間の経過と共に変更・消去されることがあります。 ご了承ください。 ※メールマガジンを転載、その他の利用によって生じる事象につい て、立命館大学では一切の責任を持ちません。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■ 発行:立命館大学立命館CLUB事務局 ■■ 〒604-8520京都市中京区西ノ京朱雀町1番地 ■■ TEL:075-813-8118 ■■ FAX:075-813-8119 ■■ ご意見、お問い合わせなどは、下記までお願いいたします。 ■■ メール rclub@st.ritsumei.ac.jp ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ |
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