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▼▼EVENT(スポーツ/学芸)▼▼

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イベント・大会の中止や順延が相次いでいます。
ご案内できるイベントがなく、申し訳ございません。
新型コロナウイルス感染症が一日も早く終息し、皆様にイベントのお知らせができるように願っています。


▼▼輝く学生インタビュー▼▼

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 第188回 輝く学生インタビュー

                             「英語」が世界を広げてくれた
                          国際関係学部1回生 畠麻理奈さん
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このコーナーでは、立命館でいまを精一杯頑張り、輝いている学生や団体を紹介します。今回ご紹介するのは、畠麻理奈さん(国際関係学部1回生・大阪府出身)です。2021年11月10日(火)~12日(木)、「第18回世界湖沼会議」がオンラインで開催され、海外からの専門家2名を交えた討論会で畠さんは司会を務められました。

Q.「第18回世界湖沼会議」について教えてください。
世界の湖沼とその流域の持続可能な管理について、政府・市民・NGO・企業など様々な分野の参加者が意見交換する場として、滋賀県の提唱・主催で1984年に第1回が開催されました。今回は、草津市に事務局を置く国際湖沼環境委員会、メキシコのグアナファト州・グアナファト大学の主催で行なわれました。
第18回のテーマは「より良い社会に向けた湖沼のガバナンス・回復力・持続可能性」、約60の国・地域から1,000名以上が参加しました。2020年は新型コロナウイルス感染拡大のため延期となり、2021年に初の試みとなるオンラインで開催することになりました。

Q.「第18回世界湖沼会議」では、どのような役割を担当されましたか?
初日の「Citizen Participation in Lake Basin Management -Shiga Session-(以下、びわ湖・滋賀セッション)」を運営しました。このセッションは、びわ湖の環境を守るための若者たちの活動を紹介することを目的としていたこともあり、立命館大学4名・関西大学2名の学生を中心に滋賀県庁や国際湖沼環境委員会の方々と協力して準備しました。
セッションの前半では、農林水産業などに多大な被害を与える侵略的外来水草(オオバナミズキンバイ)の除去活動を学生と行政が協力して取り組んでいる事例を紹介したり、びわ湖版SDGsである「MLGs(マザーレイクゴールズ)」について紹介しました。MLGsとは、「びわ湖」を切り口として、2030年の環境・経済・社会活動をつなぐ健全な循環の構築に向け、独自に13のゴールを設定したものです。
また、後半部分の学生と海外の専門家を交えた討論会では、司会を務めました。私はSDGs実現に向けたプロジェクトの支援などを行なう一般社団法人インパクトラボに所属して、滋賀県庁含め様々な方々と一緒に活動しています。インパクトラボの代表から、「行政の方が国際会議の司会を探しているらしいけど、やってみない?」と紹介いただいたことがきっかけで、参加することになりました。

Q. 当日司会を務めるにあたり、工夫したことはありますか?
今回のセッションは全て英語でしたので、登壇者の方々の発表資料などを事前に読んで、専門用語について調べるなど、できる限り事前に知識を入れたうえで臨むように心がけました。
司会者としては、専門家の方々の発言を一般の方にもわかりやすく伝えるなど、議論がスムーズに進むように取り組みました。世界規模の話題に寄りすぎた時には、「滋賀県やびわ湖の観点ではどうですか?」と投げかけたり、登壇者の学生にも意見を伺うなど、「びわ湖・滋賀セッション」の「びわ湖」「若者」というメインテーマにふさわしい討論会となるよう努めました。
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Q. 実際に司会をされてみていかがでしたでしょうか。
海外の専門家の方々から、「若者たちが環境問題に意識を向けて、びわ湖の清掃活動などに取り組んでいる実例を知ることができてよかった。素晴らしい」と言われた時は同じ若い世代として、とても嬉しく思いました。そして、「市民と行政が近い距離で協力して問題解決に向けて取り組んでいくためには、今後より一層若者たちの力が重要になる」といったご意見もいただき、自分たちにできることは何なのか、しっかりと考えていきたいと改めて思いました。
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また、登壇者の方々から「議論の途中で、内容をわかりやすく言い換えてくれて、本当に助かった」と、セッション後に声をかけていただき、司会としてもやりがいを感じました。
当日は時差の関係から、午前5時集合・7時開始でした。セッション全体は1時間でしたが、帰りの電車では疲れきって、気づいたら寝ていました(笑)。8月上旬から準備を開始して約3カ月間、全力で取り組み、無事終えることができたときは、ホッとすると同時に達成感も感じました。
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Q. 今回のイベントでは全て英語で司会を務められたと伺いました。語学はどのようにして身につけられましたか?
生後10カ月の頃から高校1年生まで、英語学習プログラム「Disney's World Of English」に取り組み、大好きなディズニーのキャラクターや音楽に触れながら、英語力を磨いてきました。実は小学生低学年の頃、課題の提出などが大変でモチベーションを保つことができず、約4年間英語学習から遠ざかった時期がありました。しかし、10歳の時に家族旅行でアメリカを訪れた時に「自分の言葉で現地の方々と話すことができた」ということに喜びを感じ、「もっと英語力を磨いて自分の想いや考えを伝えたい」と学習を再開しました。
小・中学生の頃は、人前で話すことがあまり得意ではありませんでした。しかし、世界中の方々とコミュニケーションを取りながら、異文化に触れることの楽しさを知ったり、英語でスピーチをする機会に恵まれ、気づけば人前で話すことが好きになっていました。英語学習を通して、語学力の向上はもちろん、人としても成長できたと感じています。
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Q. 高校時代を振り返って、印象に残っていることはありますか?
立命館守山高等学校2年生の夏、ニュージーランドに留学しました。これまで旅行などで訪れたことのない、かつ多様な文化にも触れたいと多民族国家・ニュージーランドを選びました。約2カ月半の留学生活では、「自分らしさ」や「自分の意思」を大切にする同年代の方々と交流するなかで、多くの刺激を受けました。この留学をきっかけに、何事にも積極的に挑戦しようと思うきっかけになりました。
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また、2年生の12月には「パーラメンタリーディベート(以下、PDA)高校生即興型英語ディベート全国大会」に出場しました。PDAとは1つの論題に対して、肯定・否定に分かれ、各々のチームが第三者を説得させるパブリックスピーチ型のディベートで、英語で議論しなければなりません。
高校では陸上部に所属していましたが、英語の先生から声をかけていただき、私を含め3名で出場しました。出場校の多くがESS部でした。私たちは部活動ではありませんでしたが、プライドを持って、「絶対に負けたくない」と、新聞やニュースを毎日チェックして様々なトピックについて即座に意見をまとめられるように準備して臨みました。そして、滋賀県代表として、東京大学で開催された全国大会に出場しました。しかし、結果は1勝3敗。人生で初めて悔し涙を流しました。これをきっかけに、英語力をもっと磨こうと思いました。
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Q. 国際関係学部を選ばれた理由ついて教えてください。
実家の近くに児童養護施設があり、同じ小・中学校で学ぶなかで教育や貧困について考えることがありました。また、英語学習に取り組むなかで世界中の戦争・政治・経済・環境問題などに関するニュースを目にすることが多くなり、中学生の頃から「社会の問題を解決したい。様々な国・地域・人を繋げる仕事がしたい」という思いが芽生え、立命館大学の国際関係学部グローバル・スタディーズ専攻(以下、GS専攻)を進学先として選びました。
GS専攻では、全ての授業が英語で行なわれます。インターナショナルスクール出身や帰国子女の学生も多く、学生同士も英語で話しています。
学部では、自分にはない価値観に触れることが多く、日本にいながらも留学しているような環境で勉強することができ、多くの刺激をもらっています。例えば、山田真弓先生のIntroduction to Lawの授業では「銃犯罪」「中絶」「選挙」などについて、ディスカッションする機会がありました。各国それぞれ考え方や法律が異なり、自分が当たり前だと思っていたことが世界では当たり前ではないことに改めて気づかされました。多様な価値観を理解し、認め合うことの大切さを日々感じています。

Q. コロナ禍での授業はいかがでしょうか。
様々な国・地域からの留学生は、新型コロナウイルス感染拡大のために入国ができず、現在はオンラインで参加しています。どこからでも参加できるといったメリットもありますが、やはりお互いを知るためには、直接会って話したいですね。何気ない会話かもしれませんが、「今日、雪すごかったよね」といった雑談から話が色々と広がることもあり、交流を深めるためにとても重要だと思います。
私たちの入学式は対面で実施いただき、式やオリエンテーションの時にお互い連絡先を交換したり、仲良くなるきっかけを作ることができました。その後、オンライン授業がメインになった時期もありましたが、入学式や最初の約1ヵ月を対面中心で過ごせたことは交流を深める機会にもなり、本当に助かりました。
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Q. 将来の目標について教えてください。
将来は国連などの国際機関で働きたいという夢はありますが、どのような分野でキャリアを築いていきたいのか、まだ漠然としています。今回の「第18回世界湖沼会議」や自分自身が面白いと思ったセミナーに出席するなど、興味があることには積極的に挑戦して、今後の進路をじっくりと考えていきたいと思います。
また、第二外国語でフランス語を学んでいます。多くの国・地域で話されているフランス語を身につけることは、国際機関で働く際に役立つと考えています。このような状況が落ち着いたら、大学の留学制度を使ってフランスに1カ月程度の短期留学をしたいと考えています。
もちろん、語学に加えて幅広い知識を身につけることも大切なので、教育・平和・貧困といった自分が興味のある分野も学びつつ、国際関係学部で多くのことを吸収したいと思います。

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2021年6月からは、ご自身も受講されていた「Disney's World Of English」のインターンとして、Zoomを使って子どもたちに英語を教えているそうです。「Hello!」と話しかけても最初は泣いていた子どもたちが、授業が終わる頃には笑顔で「Bye Bye!」と話す姿をみると、嬉しい気持ちと同時にやりがいを感じるとのこと。そう語る畠さんの表情からも自然と笑みがこぼれていました。
様々なことに積極的に挑戦される畠さん。これからも夢に向かって頑張ってください!



▼▼編集後記▼▼

今回は、2022年4月から佐賀女子短期大学の学長に就任される今村正治さん(1981年文学部卒・大阪府出身)をご紹介します。卒業後、学校法人立命館に入職、立命館大学の学生課長・学校法人立命館の財務部長・総務部長・総合企画部長を歴任、2014~2019年まで、立命館アジア太平洋大学(以下、APU)の副学長も務められました。
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2000年の開学、そして副学長としてAPUに携わり、大分県はじめ九州で様々な方々との出会いがありました。2019年に立命館を定年退職、その後も各地の高校・大学の方々と仕事をするなかで、ご縁をいただき、2022年4月から佐賀女子短期大学の学長に就任することとなりました。私は「人生は、偶然と出会いの連続」だと考えています。APUがなければ、このご縁もきっとなかったことでしょう。まさか、職員出身の私が大学の教育・研究のトップである学長になるなど、想像もしていませんでした(笑)。しかし、「新しい政策・改革を求めている」とお声がけいただき、これまでの経験を活かすことができれば、と引き受けることにしました。
現在の文教政策においては、国際競争力を持つ研究力の強化や大手の国立・私立大学への施策に目が向けられる傾向があるかと思います。しかし、地方において人口減少が加速するなかで、大学が衰退していくことは、都市と地方の教育格差に繋がる大きな問題です。このたびは佐賀女子短期大学の改革を通して、日本全体の教育における課題にチャレンジできる絶好の機会をいただいたと思っています。
立命館での職員時代を振り返ると、やはり立命館が大好きで、楽しい思い出が数多くよみがえってきます。例えば、1994年パンサーズの甲子園ボウル初優勝。当時、学生課の課長として、大学スポーツの強化政策に関わりました。大学の頂点に立った時は本当に嬉しかったですし、アメリカンフットボールが立命館大学におけるスポーツ強化政策の先駆けであり、転換点になったと思います。そして、優勝が学園関係者・学生・教職員にどれだけ大きな感動を与えるのか、身に染みて感じた瞬間でもありました。
また、開設事務局課長として取り組んだAPUの開学も大きな転機となりました。「情熱」と「練り上げられた政策」があれば、教育・研究を通して、社会に大きな影響を与えることができることを実感しました。「APU」は日本の大学におけるグローバル化の水準を大きく高めたということを誇りに思っています。
APU、そして大阪いばらきキャンパスの開設など、立命館の大きな事業に多くの教職員とともに取り組めたことは、自分にとって今でも自分を支える原点になっています。
今後は、自分にとって未知の大学・佐賀女子短期大学の学長として、立命館やその他の大学・高校での経験・反省・教訓を活かして、改革に取り組みたいと思います。大学の運営にあたっては、フラットでオープンな組織づくりに努めたいと考えています。常に情報や意見を分かち合い、楽しみの要素を大切にできる大学や組織にしていきたいと思います。
教育は未来そのものであり、未来は教育なしで語ることはできません。様々な社会の問題も結局は教育に紐づくことが数多くあります。新型コロナウイルス感染拡大のため、大学の存在意義も考えなければなりません。学長として、新しい学校の在り方、大学のマネジメントを追求していきたいと思います。

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今回、初めてお話させていただきました。終始明るく、そして楽しそうに語ってくださった今村さん。大先輩の熱い想い、電話越しにもヒシヒシと伝わってきました。取材を通して、教育に携われることの喜びをかみしめ、私自身もより一層情熱を持って仕事に取り組もうと、立命館に勤める一職員として身が引き締まりました。

(立命館CLUB事務局)



▼▼第220号読者プレゼント▼▼

今回は、「浄酎 -Purified Spirit 白紙垂 180ml」と「立命館オリジナルのお箸」5名様にプレゼントします。
「浄酎 -Purified Spirit 白紙垂」は、立命館大学が提供するテレビ番組「エルピスの煌めき」でもご紹介した三宅紘一郎さん(経済学部2007年卒)が代表取締役を務めるナオライ株式会社のお酒です。
日本酒をさらに「浄溜」することによって生まれた新しいお酒「浄酎(じょうちゅう)」。
是非、お楽しみください。
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「浄酎 -Purified Spirit 白紙垂」の詳細はコチラ≫

プレゼントをご希望の方は、下記URLよりお申し込みください。
なお、プレゼントの抽選結果は次号でお知らせします。

 <応募締切:2/7(月)>

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 ※上記フォームがご利用できない場合は、下記必要事項を明記のうえ、
立命館CLUB事務局までメールにてご連絡ください。

 応募先:立命館CLUB事務局(rclub@st.ritsumei.ac.jp)
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 (5)プレゼント発表時の氏名公開:可  否
  (否の場合はイニシャルで表記いたします。
   ご希望のペンネームがございましたらご連絡ください。)

▼第219号読プレ当選発表▼
多数のご応募ありがとうございました。219号の読者プレゼント(立命館グッズ アルミボールペン エンジ・シルバーのセット)の当選者発表です。
プレゼント到着まで今しばらくお待ちください。

・高橋智春さん(宮城県)・ふわさん(福岡県)・CaptainTさん(広島県)

次回のご応募もお待ちしています。

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次回配信予定は2月10日(木)です。お楽しみに。
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