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▼▼EVENT(スポーツ/学芸)▼▼

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新型コロナウイルス感染症が一日も早く終息し、皆様にイベントのお知らせができるように願っています。


▼▼輝く学生インタビュー▼▼

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 第189回 輝く学生インタビュー
       「地上最速の格闘球技・ラクロス」に打ち込んだ4年間で学んだこと
                                         ラクロス部(男子)
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このコーナーでは、立命館でいまを精一杯頑張り、輝いている学生や団体を紹介します。今回ご紹介するのは、ラクロス部(男子)主将の脇坂太一さん(経営学部4回生・京都府出身)です。4年間を振り返るとともにラクロスの魅力など、お話を伺いました。
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Q. ラクロス部(男子)について教えてください。
創部は1990年、びわこ・くさつキャンパス(以下、BKC)で週5日練習しています。練習時間は午前8時~正午までです。1・2限がある部員は練習を途中で抜けて、授業に向かいます。朝早くから練習が始まるため、私たちの回生は寝坊しないように部員同士でLINEで起きたか確認しあっていました(笑)。
4月に「立同戦」、5~6月に関西1部7チームでの「関西男子トップリーグトーナメント」、そして8~11月に「関西学生ラクロスリーグ戦(以下、リーグ戦)」が開催されます。このリーグ戦に優勝すれば、関西代表として全国大会に出場することができます。
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Q. ラクロスについて教えてください。
フィールドの大きさは約110m×約60m、サッカーと同じくらいです。ゴーリー(サッカーでいうゴールキーパー)を含めて、10対10で行ないます。
クロスという棒の先に網がついたスティックを操り、ボールを相手のゴールに入れ合い、その得点で勝敗を決めます。シュート速度は時速150kmを超えることもあり、激しいボディコンタクトもあるため、「地上最速の格闘球技」と言われることもあります。そのため、選手たちはヘルメット・グローブ・ショルダー(肩・胸・背中)・エルボー(肘)、4種類もの防具を着用します。
以上が男子のルールで、実は女子のラクロスはルールが異なります。タックルといったボディコンタクトは禁止されています。「クロスを扱う」「相手ゴールにシュートを入れる」といった共通点はありますが、初めてラクロスを見る方には異なるスポーツに見えるかもしれません。
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Q. 脇坂さんは、どのポジションでプレーされていますか?
ラクロスには、ゴールを守るゴーリー・ディフェンス・アタック・ミッドフィルダーというポジションがあります。そのなかで、私はミッドフィルダーとして、オフェンスとディフェンスどちらも担当しています。
ディフェンスは相手のクロスを突いて弾くために長いクロスを使用するなど、ポジションによってクロスが異なります。全てのポジションにおいて「どれだけクロスを上手く扱えるか」がラクロスにおいて重要なポイントになります。棒の先の網にボールを入れて、「投げる」「キャッチする」「シュートする」といった動きは、想像以上に難しいものです。私自身あまりクロスの扱いが得意ではなかったので、自主練習で壁当てを行なうなど、少しでも上達しようと日々努力していました。
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Q. ラクロスを始めたきっかけを教えてください。

小学4年生~高校3年生まで野球をやっていましたが、あまり活躍できませんでした。大学では、「新しいスポーツに挑戦して1からもう一度自分を試したい」と思っていました。ラクロスは、ほとんど全員が大学から始めるスポーツで、スタートラインが同じです。自分の努力次第で活躍できるのではと思い、入部しました。

Q. 野球の経験はラクロスに活きましたか?
技術面では、ボールを「投げる」「キャッチする」「シュートする」といった動作は野球の体の使い方と共通しているところがあります。そのため、私は特にシュートに自信があり、試合でも得点を重ねることができました。
精神面では、「努力することの大切さ」を野球から学びました。高校1年生の時、送球ミスを恐れてイップス(緊張や不安などによって、それまでスムーズにできていた動作が思い通りにできなくなる運動障害)になり、ボールを投げることができなくなりました。そこで毎朝4時半に起きて、公園で投げるフォームを1時間ほど確認してから高校の朝練習に向かうといったことを繰り返して、少しずつ改善し、どうにか半年後には克服することができました。その半年は、不安やストレスで放課後の練習時間が近づくと手が震えたりするなど、とても苦しい期間でした。しかし「苦しい時でも努力を続けて、小さな成功体験を重ねることで、挫折から立ち直ることができる」ということを学びました。

Q. 主将として部員をまとめるにあたり、意識していたことはありますか?

2020年11月、同回生全員からの指名を受けて主将になりました。リーダーシップには、カリスマ性があったり、圧倒的な実力や統率力があったり、背中で語る方がいたりと、様々なスタイルがあるかと思います。私は、「まずは自分自身が他の誰よりも妥協せずに練習に取り組むこと」を意識していました。チームとして「日本一」を目指すためには、練習の一つひとつの意図を理解して、目の色を変えて心の底から本気で取り組まなければなりません。その基準を主将として示すことで、チーム全体がより一層高いレベルで練習に取り組むことができ結果として強くなる、そう考えて主将を務めていました。
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Q. ラストイヤーとして臨んだこの1年間、振り返っていかがでしょうか。
チームとして日本一を目指して年末年始も練習したり、全体練習の後に積極的に自主練習を行なうなど、チーム全体としてこれまで以上に質はもちろん、量にもこだわって取り組んできました。
リーグ戦は4勝1敗1分けで2位、上位3チームで争うプレーオフでは準決勝でリーグ戦3位の京都大学に勝利し、関西リーグの決勝に進出しました。
11月14日(日)に行なわれた関西学院大学との決勝戦は、序盤は立命館ペースで第3クォーターの途中まで4対2で勝っていましたが、相手の戦術にハマってしまい、焦ってミスが重なり、最終の第4クォーターで逆転され、4対6で敗れました。「もっと落ち着いて試合運びができれば勝てたかもしれない」といった悔しい気持ちもありますが、それ以上に、やりきったという満足感があります。
振り返って考えてみると、野球部の頃やラクロス部の主将になる前までは、「練習して上手くなればいい」と思い、自分一人でスポーツと向き合っていたようにと思います。しかし、主将になって、「チームスポーツは、自分ひとりでは戦うことはできない」ということを本当の意味で初めて理解できました。
主将になってからは、幹部3名とともに、部員約80名一人ひとりと面談しました。「なぜラクロスをしているのか」や「将来どんな人間になりたい」といったことを話し合い、ラクロス部での活動と理想の将来像を結びつけて、より一層高いモチベーションで部活動に取り組めるように工夫しました。その結果、チーム全体としてラクロスに対するモチベーションをこれまで以上に高く維持することができたと思います。
この1年間、日本一を目指してきたので、関西2位という結果に対して、もちろん悔しい気持ちもありますが、ラクロスと真剣に向き合う熱い仲間たちと苦しい時には支え合い、そして「勝利する喜び」を一緒に感じることができたことは、一生の思い出です。初めて「チームスポーツの楽しさ」を味わうことができたと思います。
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Q. ラクロスの魅力について教えてください。
「投げる」「キャッチする」「シュートを打つ」「走る」「ぶつかる」といったスポーツの面白い要素がラクロスには詰まっています。また、野球経験者であれば、「投げる」「キャッチする」、バスケットボールであれば相手を抜く時の足の運び(ステップ)、アメリカンフットボールであればボディコンタクトの強さなど、他のスポーツの技術や経験を活かすこともできます。そして、多くが大学から始めるため、努力次第で関西代表や日本代表にもなれます。私自身も関西代表に選ばれたことがあります。これもラクロスの魅力だと思います。
そして、大学スポーツであるため、チームの運営は学生主体です。自分たちで試行錯誤して、時には仲間とぶつかり合いながら、同じ目標に向かって努力するという4年間を過ごせることは、人として大きく成長できると考えています。立命館大学ラクロス部では、以前から「人間的成長」といった言葉を大切にしてきました。これは、ラクロス部での活動を通して、「人としても成長しよう」ということを日々意識して取り組んできました。自分自身もこの4年間、特に主将を務めた1年間、努力することの大切さなどに加えて、仲間と本音で話し合い、協力することの大切さを学ぶことができ、人として成長することができたと思います。

Q. 今後の目標について教えてください。
「社会人チームでラクロスをやりたい」という気持ちもありますが、一度競技生活に区切りをつけようと考えています。4月からは企業に就職します。ラクロス部の頃のように同じ志をもつ方々と一緒に、全力で目の前のことを一つひとつ愚直に取り組んでいきたいと思います。まずは、一社会人として貢献できるように、ラクロスで学んだリーダーシップや協調性を大切にしながら、頑張りたいと思います。
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どんな質問に対しても、一言一言丁寧かつ明快に答える脇坂さん。誰よりも厳しい練習に取り組み、チームを率いてきた主将としての堂々たる雰囲気が伝わってきました。それでも「試合前は、いつもめちゃくちゃ緊張するんです」とのこと。「他の部員にチームの雰囲気を盛り上げてもらっていました」と、少しハニカミながら語ってくれました。インタビューを通して、意外な一面も伺うことができました。


▼▼編集後記▼▼

今回は、作庭家の植治次期十二代の小川勝章さん(1996年法学部卒業・京都府出身)をご紹介します。1月13日(木)~2月13日(日)、二条城台所・御清所および清水寺西門・経堂で開催の「nendo×京都の匠展『NENDO SEES KYOTO』」にも参加されている小川さん。今回展示された作品への想いや今後の目標についてお話を伺いました。

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近年、日本庭園が持っているメッセージが届きづらい世の中になっていると感じています。パッとみて、「きれい」「かっこいい」「おもしろい」とすぐに感じるものも大切ですが、お庭はゆっくりと年月を重ねるなかで変わり続けるからこその趣があります。移り変わりの早い今の時代において、日本庭園が大切にしている時間の流れや何度もお庭に訪れるからこそ気づく魅力を伝えたいと思い、作庭家として活動しています。

今回、ご縁をいただき、「nendo×京都の匠展『NENDO SEES KYOTO』」に参加することとなりました。この取り組みは、世界で活躍されている佐藤オオキさんがチーフデザイナーを務めるnendoと京都の伝統工芸の職人や工房が協働し、伝統的な美術・工芸分野における新たな日本の美を表現することを目的としています。
私たちの作品は「ishidansu」です。庭石を切り、片側を木彫で復元して接合しました。その庭石に、タンスのような引き出しがついています。庭石と家具を組み合わせることで、庭園の趣を室内に持ち込むということをnendoの方々との共作で表現しました。
家から庭を眺めると、まるで庭が家の一部のように感じることがあります。一方で、庭から家を眺めた時には、家が庭の一部のように感じることがあります。まさに家と庭が仲良くするからこそ「家庭」なのではないでしょうか。昔は庭が日常生活に溶け込んでいましたが、現在は拝観する場所、非日常的な空間になっています。「もう一度お庭を身近に感じてもらいたい」、そんな想いから今回の作品が生まれました。
今回の協働を通して、佐藤オオキさんはじめnendoのスタッフの方々の着眼点や物事の本質に対するアプローチの角度には何度も驚きました。また、物作りに対する姿勢に大きな刺激を受けました。私が大切にしている想いや打ち合わせの際に話したささいなことなどをしっかりと覚えていて、作品作りの際に活かしてくださいました。妥協を許さず100点、いや100点以上を常に目指す姿勢には感服しました。

作庭家は、出会ったことのない先人と会話することができます。例えば、小さな飛び石が続いて、大きな飛び石があれば、必ずそこで立ち止まり、目線を足元から上にあげ、周囲を見渡します。それは、先人からの「ここに立って周りを見てごらん」というメッセージだと私は考えています。お庭を通してであれば、先人たち、そして出会うことはないであろう何十年、何百年後の方々と会話ができるかもしれません。このようなことを感じ、考えながらお庭と向き合うことが、作庭家としての楽しみに繋がっています。

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小川さんのおすすめは「冬の庭」とのこと。「『着飾っていない庭本来の姿』を見ることができるので、今の時期に是非庭園に行ってみてはいかがでしょうか」とお話くださいました。
「nendo×京都の匠展『NENDO SEES KYOTO』」は2月13日(日)まで開催、小川さんの「ishidansu」は二条城にて展示されています。是非ご覧ください。

◆nendo×京都の匠展「NENDO SEES KYOTO」
[場所・日時]二条城 台所・御清所:9:00~16:00(受付終了)
       清水寺 西門:6:00~18:00
※両会場とも2月13日(日)まで
※清水寺 経堂での展示は終了しました。
[入場料]二条城 500円(高校生以下無料) ※別途、二条城への入場料が必要。
     清水寺 無料 ※本堂参拝には別途拝観料が必要。

詳細はコチラ≫

「ishidansu」の紹介動画はコチラ≫


(立命館CLUB事務局)



▼▼第221号読者プレゼント▼▼

今回は、「立命館オリジナル ブランケット」3名様にプレゼントします。
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プレゼントをご希望の方は、下記URLよりお申し込みください。
なお、プレゼントの抽選結果は次号でお知らせします。

 <応募締切:3/7(月)>

【携帯電話の方はコチラ】

 ※上記フォームがご利用できない場合は、下記必要事項を明記のうえ、
立命館CLUB事務局までメールにてご連絡ください。

 応募先:立命館CLUB事務局(rclub@st.ritsumei.ac.jp)
 応募必要事項
 (1)名前: (2)プレゼント送付先住所: 
 (3)電話: (4)今回のメルマガ内容に関する感想:
 (5)プレゼント発表時の氏名公開:可  否
  (否の場合はイニシャルで表記いたします。
   ご希望のペンネームがございましたらご連絡ください。)

▼第220号読プレ当選発表▼
多数のご応募ありがとうございました。220号の読者プレゼント(「浄酎 -Purified Spirit 白紙垂 180ml」と「立命館オリジナルのお箸」)の当選者発表です。
プレゼント到着まで今しばらくお待ちください。

・ふぉりすさん(奈良県)・しほさん(岐阜県)・猫背梅吉さん(熊本県)・鈴木澄子さん(宮城県)・たかみどさん(広島県)

次回のご応募もお待ちしています。

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次回配信予定は3月11日(金)です。お楽しみに。
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