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▼▼EVENT(スポーツ/学芸)▼▼ ─────────────────────────────────────── 【1】[@京都・大阪][無料][申込不要] 準硬式野球部「令和4年度関西六大学準硬式野球連盟春季リーグ」 昨年の秋季リーグに続く2季連続優勝、さらにその先の全国大会を目指します。 熱い応援をよろしくお願いします。 ◆大阪大学戦 [日 時]3月17日(木)8:40~、3月18日(金)13:40~ [場 所]わかさスタジアム京都(京都市右京区西京極新明町29) [入場料]無料 ◆関西大学戦 [日 時]3月24日(木)11:10~、3月25日(金)8:40~ [場 所]わかさスタジアム京都 [入場料]無料 詳細はコチラ≫ |
▼▼輝く学生インタビュー▼▼ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 第190回 輝く学生インタビュー 復興支援×国際交流で多くの笑顔が生まれた-福島県大熊町留学 経済学部4回生 外所祐香(とどころゆか)さん ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ このコーナーでは、立命館でいまを精一杯頑張り、輝いている学生や団体を紹介します。今回ご紹介するのは、外所祐香さん(経済学部4回生・群馬県出身)です。 2021年11月29日(月)~12月3日(金)、福島県大熊町で「復興支援と国際交流」の実現を目的に、「農業インターンシップ〜大熊町留学〜」を実施、本プロジェクトの企画・運営に取り組まれました。 前列左から3番目:外所さん ※写真撮影時のみマスクを外しています。 Q. 「農業インターンシップ〜大熊町留学〜」について教えてください。 東日本大震災にともなう福島第一原子力発電所事故により、福島県大熊町の全町域に対して避難指示が出されました。2019年4月からは一部地域で避難指示が解除されましたが、震災当時の多くの町民は、10年以上経った今でも県内外で避難生活を送っています。そのようななかで、大熊町は復興に向けて様々な取り組みを続けています。 本プロジェクトのコンセプトは、「復興中の大熊町で日本人学生と留学生が一丸となって考える未来のFukushima」です。新型コロナウイルス感染拡大で海外留学に行くことができなかった日本人学生と日本へ留学に来たものの交流の機会に恵まれなかった留学生を全国の大学から募集、日本人学生6名・留学生4名が参加しました。大熊町で、農業インターンシップ・町役場での就業体験・帰還困難区域の視察などを実施しました。 Q. 「農業インターンシップ〜大熊町留学〜」を企画したきっかけについて教えてください。 私は、大学1回生の夏休みに北京大学、2回生の春学期に大連外国語大学に留学しました。留学中、様々な価値観に触れて「自分が自分らしく生きていくことの大切さ」に気づき転機になりました。また、2回生の夏から立命館大学の「コミュニティ・デザイン・プログラムin大船渡」に参加するなど、復興支援活動にも取り組んできました。しかし、新型コロナウイルス感染拡大のため、多くの学生が海外留学を諦め、せっかく日本に来たにもかかわらず、国際交流の機会がないといった留学生からの声も聞いていました。そこで、コロナ禍においても、一人でも多くの学生に国際交流の機会を提供したいと思い、4回生の7月からこのプロジェクトを立ち上げました。 大熊町には、ゼミの先輩に紹介していただいた農業インターンで4回生の6月に初めて訪れました。その時に福島第一原子力発電所事故によって未だに立ち入ることができない地域があることを知り、衝撃を受けました。そして、現地や役場の方々と交流を深めるなかで、「大熊町の認知度があまり高くない」「外の地域からなかなか人が来ない」「交流人口(仕事や観光などで地域を訪れる方々)や関係人口(「交流人口」や移住した「定住人口」ではなく、地域と多様に関わる方々<例:地域内にルーツのある方、二地域居住の方>)が減少している」といった大熊町の課題も知りました。そこで、私自身が取り組みたかった国際交流の機会提供と合わせて、大熊町の課題解決に向けて何かできるのではないかと思い、「農業インターンシップ〜大熊町留学〜」の企画を考え始めました。 Q. 本プロジェクトを実施するにあたり、準備はどのように進めましたか。 2021年6月に大熊町での農業インターンを終えて、すぐに大熊町役場に企画書を提出しましたが、大熊町にとってのメリットを上手く伝えることができていなかったため、何度も断られました。しかし、諦めずに現地の方々にヒアリングを行ない、「大熊町に来た人たちが持続的に関わってもらえる仕組みづくりが必要」ということに気づき、提案に組み込みました。 具体的には、5日間の大熊町での活動に加えて、学生団体「みんなで大熊町づくりプロジェクト(みんくま)」を立ち上げ、プロジェクトに参加した学生たちが、今後も大熊町と繋がり続けることができるようなコミュニティを築き上げたいと提案、8月に実施が決定しました。 Q. 現地ではどのような取り組みを実施されましたか。 2021年11月29日(月)~12月3日(金)、大熊町の復興のシンボルであるイチゴを生産している「ネクサスファームおおくま」での農業インターンや町役場での就業体験を実施しました。また、福島第一原子力発電所事故の被災現場である「帰還困難区域」や被災施設などの視察、「ネクサスファームおおくま」の工場長や語り部の方の講演会も行ないました。 多くの方々にこのプロジェクトや大熊町を知っていただきたいと思い、日本人学生と留学生が協力して、日本語・中国語・英語で当日の様子をSNSで発信しました。参加した留学生の友達がSNSの投稿をみて、自分も訪れてみたいといったコメントも寄せられました。この企画、そしてSNSでの発信があったからこそ、今まで関わりのなかった方々にも大熊町を知ってもらうことができたと思います。また、参加者たちがプロジェクトを通して学んだこと、価値観や考えの変化などについて共有や発表する機会を設け、学生同士の交流を深めることもできました。 私自身、これまで「立命館グローバルリーダー養成プロジェクト」やPBL(Problem/Project-based Learning:「問題解決型学習」「課題解決型学習」)に関する講義で学んだ知識を実際に活かすことができました。プロジェクトを進めるにあたって、「目標設定を定める」「その目標を達成するためにはどのようなタスクがあるのか考え、優先順位をつけて取り組む」「成功基準を設ける」といったことを実践することができ、自分自身の成長にもつながったと感じています。 Q. 企画から運営まで携わっていかがでしたか? 参加者からは「被災地の現状を自分の目で見ることができ、貴重な経験になった。地方行政やエネルギー政策のあり方、この地球の将来などについてより自分ごととして捉えることができるようになった」、「初対面の人と5日間を通して交流を深めたことで、多様な価値観や考えを知り、視野が広がった。これまでは、自分自身と似た考えを持った人たちと関わることが多かったので、これを機に、勇気を出して自分とは違う価値観を持った人に出会うために行動しようと思った」などの声が寄せられました。「日本に来てなかなか友達ができず困っていたが、今回プロジェクトに参加し日本人と外国人の友達ができた」と喜んでいた留学生もいました。 また、大熊町の方からは「大熊町の復興には、多種多様な人材を寛容に受け入れていかなければならない。今回、日本人学生のみならず、留学生が大熊町に関わってくれたことで新たな繋がりも生まれ、本当に良い取り組みだった」といった声もいただくことができました。 プロジェクトを通して、参加者や現地の方々から数多くの温かい言葉をいただき、とても嬉しかったと同時に達成感もありました。 Q. この取り組みの今後の方向性について教えてください。 今後、このプロジェクトを通して大熊町にどのようなメリットがあったのか、数値化・可視化することが重要であると考えています。例えば、「またいつか大熊町を訪れたい」とプロジェクト終了後に思うことが成功なのか、それとも「大熊町を再び訪れた」という行動があってこその成功なのか、どのように評価するべきなのか、検討していきたいと思います。 その一方で、このプロジェクトをきっかけに参加者たちの行動が変わったと感じています。諦めていたヨーロッパ留学に踏み出したり、農業に加えて漁業にも興味を持って日本各地の第一次産業のインターンに行ったりするなど、「新しいことに挑戦するきっかけになった」と言われた時はとてもやりがいを感じました。 大熊町には、社会人になっても関わり続けたいと思っています。このプロジェクトにより多くの方々に参加してもらい、大熊町の復興や関わった方々の人生を豊かにできるようなきっかけを作っていけるように改善を重ねていきたいと考えています。 Q. 立命館大学での学びを振り返っていかがでしたでしょうか。 立命館大学では、海外留学や復興支援活動に加えて、経済学部のゼミナール論文大会での入賞、キャリアセンター主催の「グローバル人材を養成するための課題解決型プログラム」で金賞をいただくなど、挑戦する機会を掴み取って、ふんだんに活用し、全力で取り組みました。そして、「農業インターンシップ〜大熊町留学〜」は、これまで培った経験や知識がもととなって構想に繋がり、実行することができたと考えています。 今回のプロジェクトでは、「コロナ禍で海外留学に行くことができない、交流機会が少ない」といった考えにとらわれずに「復興支援と国際交流」という観点から企画を発案して、参加者や大熊町の方々との交流や繋がりが新たに生まれ、多くの笑顔が生まれました。卒業後は、IT系の会社に就職します。「農業インターンシップ〜大熊町留学〜」を企画したように「今までにない、常識を変えるサービスを生み出し、世界を豊かにしていきたい」という志を大切にしていきたいと思っています。 ~~~ 「4年間を振り返っていかがでしたか?」と尋ねた時のこと。「立命館では様々なことに全力で取り組みました!」と、充実感あふれる表情で語られる姿が印象的でした。 外所さんが1回生の時に参加した北京大学の留学プログラム、前部署(BKC国際課)で運営に携わっていました。このようなかたちで、担当していたプログラムに参加した学生にインタビューすることができ、嬉しい気持ちと共に感慨深いものがありました。 |
▼▼編集後記▼▼ 今回は、2022年4月から大阪電気通信大学の学長に就任される塩田邦成さん(1978年文学部卒・山口県出身)をご紹介します。卒業後、学校法人立命館に入職、立命館アジア太平洋大学事務局長・立命館大学国際部事務部長・学校法人立命館人事担当部長などを歴任されました。 2017月4月から学校法人大阪電気通信大学大学事務局長・理事、2021年4月からは理事を務められ、現在に至ります。 ~~~ 学校法人立命館を定年退職後、2017年4月に大学事務局長として学校法人大阪電気通信大学に入職しました。大阪電気通信大学として初めての3期・15年にわたる中長期計画の始まりの年でした。大学経営の安定化に加えて、新学科の設置や新棟の設計などを中心に取り組んできました。 2021年3月、2度目となる定年退職をもって、私のキャリアは65歳で終わる予定でしたが、「新棟の完成をやりきるように」とのことで、4月以降も理事を務めることになりました。そして、その1年の間に学長選考があり、2022年4月から学長を務めることになりました。正直なところ、全くの想定外で本当に驚きました(笑)。 21世紀に入り、大学の学長像は、はっきりと変わりました。以前のような学界の代表で教職員の声の代弁者といった学長像から、「経営者」が求められる時代になったのだと思います。このような流れの一環として、職員として大学運営に約40年間関わってきた私が学長に選ばれることになったと受け止めています。 立命館での職員時代を振り返ってみると、リアルタイムで様々な改革を間近で見て、関わってきたこともあり、思い出は数多くあります。なかでも、びわこ・くさつキャンパス(以下、BKC)開設時の産学連携は非常に思い入れがあります。当時私は、リエゾン・オフィスで産学連携を担当していました。1994年にBKCが開設した当時、バブル崩壊後にもかかわらず、60億円以上の外部資金を募ることができました。理工学部がBKCに移転することもあり、大学と企業がWin-Winになれるよう、研究を通した産学連携を中心に進めていきました。「大学は社会のニーズを把握して、還元・貢献していかなければならない」、と改めて大学の責務や意義を理解する機会にもなりました。 また、2000年のAPU開学も印象に残っています。約20年前、「世界各国・地域から学生を募集し、多文化キャンパスをつくること」を目指したAPUの基本構想に対し、「とんでもない大学をつくろうとしている」「絶対に成功しない」と、大学業界ではよく言われました。しかし、緻密な作戦を立てて、しっかりと実行すれば、「とんでもないもの」がしっかりと形になるんだということを経験することができました。開学準備期は、就職課長をしながら、インドネシアの学生募集にもあたりました。2005年から事務局長としてAPUに勤務した当時は、約100の国・地域から留学生がきていました。人口10万人の別府市に3,000人もの外国人の方がいる。「日本の将来もこんな風になるのでは」と異文化が混ざり合う多様性を肌で感じ、非常に刺激的でした。 大学にはそれぞれに歴史があります。立命館での経験が大阪電気通信大学ですぐに活きるとは考えていません。しかし、この5年間、立命館で培った経験の引き出しを少し開けて、大阪電気通信大学の特徴や到達点に合わせて工夫すれば参考になると感じたことは数多くあります。 これからの自分のミッションは、大阪電気通信大学の学長として、中長期計画の第2期を全うすることであると考えています。選ばれる大学を目指して、社会の動向を注視しながら大学改革を実行していきたいと思います。また、社会には工学系の大学の力を借りたいという企業は数多くあります。しっかりと連携を築き上げて、社会貢献に繋がるように研究力を高めていきたいと思います。 もう1つは国際化です。日常的に英語や海外と接する機会は確実に増えていきます。そのようななかで、しっかりと対応できる国際的な素養やセンスのある人材を輩出できる大学を目指していきたいと考えています。 ~~~ どのような質問に対しても丁寧に、そして「物事の本質」を捉えて理路整然と話す塩田さん。私自身、気づけば何度も大きく相槌を打っていました。インタビューを通して、「日本の未来」を見据えて、教育機関のあるべき姿を考えることの大切さを改めて痛感し、一職員として身が引き締まる時間となりました。 (立命館CLUB事務局) |
▼▼第222号読者プレゼント▼▼ 今回は、「立命館オリジナル時計」を3名様にプレゼントします。 プレゼントをご希望の方は、下記URLよりお申し込みください。 なお、プレゼントの抽選結果は次号でお知らせします。 <応募締切:3/21(月)> 【パソコンの方はコチラ】 【携帯電話の方はコチラ】 ※上記フォームがご利用できない場合は、下記必要事項を明記のうえ、 立命館CLUB事務局までメールにてご連絡ください。 応募先:立命館CLUB事務局(rclub@st.ritsumei.ac.jp) 応募必要事項 (1)名前: (2)プレゼント送付先住所: (3)電話: (4)今回のメルマガ内容に関する感想: (5)プレゼント発表時の氏名公開:可 否 (否の場合はイニシャルで表記いたします。 ご希望のペンネームがございましたらご連絡ください。) ▼第221号読プレ当選発表▼ 多数のご応募ありがとうございました。221号の読者プレゼント(「立命館オリジナル ブランケット」)の当選者発表です。 プレゼント到着まで今しばらくお待ちください。 ・ゆきりんさん(山口県)・きなこもにさん(京都府)・しおみさん(長野県) 次回のご応募もお待ちしています。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 次回配信予定は3月25日(金)です。お楽しみに。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆バックナンバー https://www.ritsumei.ac.jp/rclub/magazine/ ◆立命館CLUBホームページ https://www.ritsumei.ac.jp/rclub/ ◆立命館大学ホームページ https://www.ritsumei.ac.jp/ ◆配信先の変更・解除 https://reg34.smp.ne.jp/regist/is?SMPFORM=mbsd-meljr-a849c83c0a4b477a2a6d631dde627b21 [注意] ※リンク先は、時間の経過と共に変更・消去されることがあります。 ご了承ください。 ※メールマガジンを転載、その他の利用によって生じる事象につい て、立命館大学では一切の責任を持ちません。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■ 発行:立命館大学立命館CLUB事務局 ■■ 〒604-8520京都市中京区西ノ京朱雀町1番地 ■■ TEL:075-813-8118 ■■ FAX:075-813-8119 ■■ ご意見、お問い合わせなどは、下記までお願いいたします。 ■■ メール rclub@st.ritsumei.ac.jp ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ |
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