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▼▼EVENT(スポーツ/学芸)▼▼

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【1】[@大阪][無料][申込不要]
サッカー部「2022年度 第100回 関西学生サッカーリーグ(前期)」


[日 時]6月19日(日)11:30~ 関西福祉大学戦
[場 所]J-GREEN 堺・メインフィールド(大阪府堺市堺区築港八幡町145番地)

[日 時]6月26日(日)14:00~ 大阪体育大学戦
[場 所]万博記念競技場(大阪府吹田市千里万博公園1-1)

<上記2試合共通>
[入場料]無料
[その他]新型コロナウイルス感染拡大防止のため、来場者の方は「健康チェックシート」を記入のうえ、当日会場にて提出いただく必要があります。

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▼▼輝く学生インタビュー▼▼

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   第196回 輝く学生インタビュー
     ベストルートは1つではない~人それぞれ異なるから面白い
                                   オリエンテーリングクラブ 早川正真さん
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このコーナーでは、立命館でいまを精一杯頑張り、輝いている学生や団体を紹介します。今回ご紹介するのは、オリエンテーリングクラブの早川正真さん(文学部1回生・愛知県出身)です。7月10日(日)~16日(土)にポルトガルで開催される「ジュニア世界オリエンテーリング選手権大会(JWOC2022)」に日本代表として出場されます。これまでの活動や今後の目標について、お伺いしました。
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2019年アジアジュニア・ユースオリエンテーリング選手権大会(提供:Oriphoto)

Q. 立命館大学オリエンテーリングクラブについて教えてください。
現在34名が所属、主に衣笠キャンパス周辺で活動しています。
オリエンテーリングは、主に山・森・公園などを開催場所として、コンパスとスタート直前に渡された地図を用いて行なわれます。「ポスト」と呼ばれるチェックポイントを走りながら順番に回り、ゴールまでのタイムを競うスポーツです。競技時間によって、個人戦ではスプリント(10~20分)・ミドル(20~40分)・ロング(60~120分)の3種目に分かれています。また、団体で戦うリレーもあります。
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早川さんのコンパス

オリエンテーリングは大学から始める人がほとんどです。「自然のなかを探索することが好き」「地図を読むことが好き」といったことがきっかけで始める人、陸上競技や登山など比較的親和性の高いスポーツをしていた人など、様々です。
年間を通して毎週末、日本各地で大会が実施されていますが、春と秋の年2回実施される「日本学生オリエンテーリング選手権大会(インカレ)」がメインの大会です。
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オリエンテーリングでは「体力」「判断力」「精神力」が求められます。コースによりますが、舗装されていない山道を約4~10km走り切る「体力」が必要です。また、地図とコンパスを使って自分自身にとっての最適なルートを導き出し、時にはルートを調整しながら走る「判断力」も重要になります。大会では、1分ずつ間隔を空けて一人ずつスタートします。そのため、ゴールするまで自分の順位は全くわかりません。そのような状況でも集中力を保ち、力を出しきる「精神力」も求められます。
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Q. 競技力を高めるため、どのような練習をしていますか?
衣笠キャンパス周辺の平坦な道を走って体力づくりをすることはもちろん、山道でもしっかりと走れるように京都市右京区の双ヶ岡や御室八十八カ所で走り込みをしています。
また、色々な土地の地図を見て、「どのような地形をしているのか」「どうすればゴールまで最速で行けるか」を部員同士で話し合う「地図読み」も実施しています。
実践的な練習では、衣笠キャンパス周辺の地図を使ってオリエンテーリングを実施することもあります。国土地理院が公開している等高線や道路などの情報が掲載された地図をダウンロードして、パソコン上で見やすいように建物などを色分けし、キャンパス周辺でもオリエンテーリングの練習ができるように私が地図を作成しました。部員からは「本当に早川さんが作ったの?とても助かる!」と好評です(笑)。
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自作した市街地の地図

Q. オリエンテーリングを始めたきっかけを教えてください。
小学5年生の時、学校のレクリエーションの一つとして初めてオリエンテーリングを体験しました。4人1組のグループで、地図とコンパスを使いながら自分たちでルートを決めてゴールを目指しました。楽しかったのはもちろんのこと、優勝したことも「オリエンテーリングをもっとやりたい」と強く思ったきっかけかもしれません。中学入学後、ワンダーフォーゲル部に所属しながら本格的にオリエンテーリングに取り組み始めました。

Q. 印象に残っている大会について教えてください。
主に山や森で行ないますが、愛知県で開かれた「第11回全日本スプリントオリエンテーリング大会」では砂丘を、新潟県で開かれた大会ではサッカースタジアムの中を走り回りました。「こんな場所でもオリエンテーリングができるんだ」と驚きました(笑)。
また、2019年8月に山梨県で開催された「アジアジュニア・ユースオリエンテーリング選手権大会」も忘れられない大会の一つです。基本的に全ての大会において、開催地の詳細は直前までわかりませんが、「どの辺りで実施するか」は事前に公表されています。そこで日本代表のメンバーと協力しながら、グーグルマップなど活用して地図を作成しました。「ゴルフ場の跡地があるので、ここはスピードを出して走りやすい」「このあたりは傾斜が急で避けた方が良い」など、「自分ならどのように走るか」何度もシミュレーションを行なって本番に備えました。その結果、スプリント部門で優勝することができました。
初めて日本代表として出場した大会で、アジア各地から集まったレベルの高い同世代の選手たちと競い合いながらも1位になることができ、嬉しかったと同時に「世界相手にも自分の力が通用した」と自信にもなりました。
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2019年アジアジュニア・ユースオリエンテーリング選手権大会(提供:Oriphoto)

Q. 今年7月開催の「ジュニア世界オリエンテーリング選手権大会」に日本代表として出場されると伺っています。大会当日に向けて、どのような取り組みをされていますか?
4月に日本代表の選考を兼ねた「富士山麓オリエンテーリング大会」が開催されました。結果、4位入賞で日本代表に入ることができました。自分が設定したルートに沿って上手く走ることができた一方、体力強化の必要性を改めて痛感しました。大会終了後、サークル活動がない日も自主的に走り込みを行なうなど、体力向上に努めています。
今回日本代表として出場する「ジュニア世界オリエンテーリング選手権大会」は、自分にとって初めての海外大会です。現地の地形の特徴を上手く掴んでレースを進められるかが、重要なポイントになると考えています。例えば、日本は等高線が密になっていることが多く、尾根や谷などの地形の予想が立てやすいのですが、ポルトガルなどのヨーロッパでは等高線が少なく、比較的平らで緩やかな起伏が多い傾向にあります。開催地周辺で行われた過去の大会の地図を収集して、シミュレーションを丁寧に行ない、当日対応できるように準備しています。

Q. オリエンテーリングで培った能力が日常生活に役立つことはありますか?
「目的地までどのように進めば最速でたどり着けるのか」、答えを導き出して、そのルートに沿って走る力は、自分の強みであると考えています。スマートフォンの地図アプリの案内も便利ですが、私が考えたルートの方が早く目的地に到着します(笑)。「どうすれば目的地まで最速でたどり着けるかを考える癖」が抜けず、最近では衣笠キャンパスの正門から敬学館までのベストルートを見つけ出しました。よく敬学館で授業が行われるので、このベストルートに助けられています(笑)。
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Q. オリエンテーリングの魅力について教えてください。
「選手によってベストルートが異なること」です。キャンパス内のように起伏がなく方向を見失うことが少ない場所であれば、最短ルートがベストルートになります。しかし、オリエンテーリングが実施されるような山や森のなかでは、個人の強みを活かしたルートを選ぶ必要があります。例えば、体力に自信がある選手は、多少遠回りでも走りやすい道を選ぶ方が早くなります。一方、地図やコンパスを用いて目的地までルートに沿って進むことが得意な選手は、森のなかや小道を積極的に使ってゴールまでの最短距離に近いルートを選んだ方が好タイムを出すことができます。このように人によって何通りものルートがあり、答えが1つではないところがオリエンテーリングの奥深さだと思います。
また、自分が思い描いたルート通りに進むことができ、チェックポイントに置かれたオレンジと白色の旗が目の前に現れた瞬間は、何度経験しても「やったー!」と心のなかで叫んでしまいます。この爽快感と達成感があるから、オリエンテーリングはやめられません。
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Q. 今後の目標について教えてください。
現在の立命館大学オリエンテーリングクラブは創部3年目の新しいサークルで、新入部員はほとんどが未経験者です。サークル全体の競技力向上のため、経験者の一人として、地図読みやルート設定のコツなどを部員に共有していきたいと思います。また、活動は主に衣笠キャンパスですが、各キャンパスの学生が所属しています。衣笠キャンパスに加えて、びわこ・くさつキャンパスや大阪いばらきキャンパス周辺のオリエンテーリング用の地図を部員と協力しながら作成して、どのキャンパスでもしっかりと練習できるような環境を整えていきたいと思います。
個人としては、「ジュニア世界オリエンテーリング選手権大会」でヨーロッパを中心とした世界の強豪相手に自分の力がどこまで通用するか、楽しみです。今大会では、約1週間の間に4種目も出場します。ハードスケジュールですが、体力の配分も考えつつ好タイムを出せるよう、自分の持っている力を出しきりたいと思います。

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インタビュー開始時に「高校生の頃に1度取材を受けたことはありますが、全く慣れていません」と話されていた早川さん。しかし、緊張されている様子は全くなく、どのような質問に対してもわかりやすく、端的かつ論理的に答えてくださりました。取材でも「ベストルートを瞬時に見つけ出し、目的地までたどり着く力」を遺憾なく発揮されていました。
7月の「ジュニア世界オリエンテーリング選手権大会」、応援しています!





▼▼編集後記▼▼

今回は、フラッグフットボール女子日本代表の近江佑璃夏さん(経営学部2022年卒・大阪府出身)をご紹介します。以前、学生インタビュー(2021年10月22日配信号)にて取材させていただいた近江さん。2021年12月にイスラエルで開催された「IFAFフラッグフットボール世界選手権2021」で6位入賞、今年7月にアメリカで開催される「ワールドゲームズ(オリンピックで実施されていない競技・種目の世界大会)」への出場権を獲得されました。日本代表での活動や今後の抱負についてお話を伺いました。
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※フラッグフットボール:
アメリカンフットボールを簡略化したスポーツ。アメリカンフットボールのフィールドは100ヤード(約91m)×53ヤード1フィート(約49m)で11対11で行なうが、フラッグフットボールは70ヤード(約64m)×25ヤード(約23m)で5対5で実施。また、タックルの代わりに両腰につけたフラッグを取られると、オフェンスの選手はその場で止まらなければならないなど、より安全に楽しめるようなルールになっています。

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今年の4月から、平日は東京の会社で働き、週末は日本代表の練習に参加しています。平日は仕事で忙しい日もありますが、お昼休みにランニングしたり、知人と一緒に公園で練習するなど、「仕事とフラッグフットボール、どちらも全力で取り組む」ため、工夫しながら練習時間を確保しています。

昨年12月の「IFAFフラッグフットボール世界選手権2021」では、初めて日本代表として各国の代表と戦いました。振り返ると、「楽しかった」の一言につきます。世界トップレベルの選手たちのスキルやスピードを肌で感じることができ、「もっと上手くなりたい」「世界と競い合えるチームに成長したい」と、モチベーションがより一層高くなりました。
特に印象に残っているのは、世界1位のアメリカとの試合です。先攻は日本、なんと試合開始直後のオフェンスで、クォーターバックから私にパスが通り、先制のタッチダウンを奪うことができました。練習した戦術を本番で完璧に実行できたので、驚き半分、「世界トップレベルにも通用するかも」と大きな自信になりました。このプレーが上手く決まったので、チームも強気で攻め続けることができました。
その一方で、アメリカとの力の差もヒシヒシと感じました。フラッグフットボールはアメリカンフットボールと同様に4回のオフェンス機会のなかで、パスやランを駆使しながら徐々に前にボールを運び、得点を狙います。しかし、アメリカは「たった1回のパス」でタッチダウンを成功させていました。「私たちは刻んで進んでいくのに、こんな簡単に得点を取るんだ…」と驚きと同時に悔しい思いでいっぱいでした。試合結果は24-40で敗北。スピード・スキル・戦術といった全ての面において圧倒されましたが、今後目指すべき目標が明確となり、良い経験となりました。
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「IFAFフラッグフットボール世界選手権2021」チーム内表彰式 デンマーク戦のMVPを受賞

現在は、7月のワールドゲームズに向けて日本代表で毎週末練習しています。チーム全体としては、対戦国の分析に力を入れています。コーチや選手たちで分担し、各国の戦術や選手の特徴を全て書き出し、自分たちの戦術と照らしあわせながら、どのように戦えば勝てるか、検討を重ねています。また、フラッグフットボール男子日本代表の方々に各国の戦術を再現していただき、「仮想の相手」として実践練習をしています。海外選手は平均的に体格が大きくて、身体能力も高いため、男子代表と一緒に練習することで、本番を意識した質の高い練習ができていると思います。
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個人としては、ワイドレシーバー(クォーターバックが投げたボールをキャッチするポジション)としてキャッチ力の向上に努めています。世界選手権では、クォーターバックからの良いパスを何度も落としてしまい、悔しい思いをしました。ボールの勢いに負けてしまうことが多かったので、腕力や握力を重点的に強化しています。

ワールドゲームズでの目標は、「メダル獲得」です。先日、大会に向けてフラッグフットボール日本代表が実施したクラウドファンディングでは多くの方々からご支援いただき1300万円以上も集まりました。支えてくださっている皆様に結果で恩返しができるよう、頑張りたいと思います。
アメリカではフラッグフットボールのプロリーグがあるほど人気ですが、日本ではまだまだマイナースポーツです。日本代表として、ワールドゲームズ含め世界大会で結果を残すことで、フラッグフットボールの認知度向上に貢献したいと考えています。
また、2028年ロサンゼルス・オリンピックでの競技採択に向けて、アメリカや日本など世界各国が積極的に普及活動に取り組んでいます。6年後、日本代表としてオリンピックに出場し、日本のフットボール界を盛り上げることが私の夢です。
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昨年12月の「IFAFフラッグフットボール世界選手権2021」で6位に入賞したフラッグフットボール女子日本代表。表彰式では「The Most Surprisingly Improved Team(最も驚くべきほど著しく成長したチーム)」と紹介されたとのこと。「ワールドゲームズ」での更なる飛躍、そしてメダル獲得を期待しています!

(立命館CLUB事務局)



▼▼第228号読者プレゼント▼▼

今回は、「立命館オリジナル スリムサーモステンレスボトル(黒)」3名様にプレゼントします。
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プレゼントをご希望の方は、下記URLよりお申し込みください。
なお、プレゼントの抽選結果は次号でお知らせします。

 <応募締切:6/20(月)>

【パソコンの方はコチラ】

【携帯電話の方はコチラ】


 ※上記フォームがご利用できない場合は、下記必要事項を明記のうえ、
  立命館CLUB事務局までメールにてご連絡ください。

 応募先:立命館CLUB事務局(rclub@st.ritsumei.ac.jp)
 応募必要事項
 (1)名前: (2)プレゼント送付先住所: 
 (3)電話: (4)今回のメルマガ内容に関する感想:
 (5)プレゼント発表時の氏名公開:可  否
  (否の場合はイニシャルで表記いたします。
   ご希望のペンネームがございましたらご連絡ください。)

▼第227号読プレ当選発表▼
多数のご応募ありがとうございました。227号の読者プレゼント(「立命館グッズ クルトガシャープペンシル ブラック」)の当選者発表です。
プレゼント到着まで今しばらくお待ちください。

・NIさん(東京都)・ノアの箱舟さん(大阪府)・M.I.さん(静岡県)・金阪真人さん(島根県)・K.M.さん(神奈川県)

次回のご応募もお待ちしています。

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次回配信予定は6月24日(金)です。お楽しみに。
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