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▼▼第230回輝く学生インタビュー▼▼ -------------------------------------------------------------------- ?ひとの声に耳を傾けることを大事にし続けたい? 立命館大学学友会 学園振興委員長 瀧口夏寧さん(文学部4回生) -------------------------------------------------------------------- 今回は、学友会学園振興委員長の瀧口夏寧さんへのインタビューをお届けします。立命館大学では、「全構成員自治」の考え方に基づき、大学を構成する学部学生、大学院生、教職員および大学側が、教育・研究、学生生活の諸条件の改革・改善に主体的に関わる仕組みを持っています。学生側の代表として、出来る限り学生の声に丁寧に耳を傾け、その意見を大学側に伝えてきた瀧口さん。今回はその瀧口さんのお話をお届けします。学友会活動だけでなく正課、さらには趣味にも全力投球の瀧口さんに、これまでの学生生活を振り返って、さらには将来像についてもたっぷりと伺いました。 Q.自己紹介をお願いします。 兵庫県尼崎市出身です。元々工場地帯だった地元が再開発されていく様子を目の当たりにしてきた事や、祖父母が香川で旅館を営んでいることもあって、「街が変わっていく」ことに幼少期から魅力を感じていました。その中でも自分自身のルーツが旅館であったことから、特に「観光地としての街の変化」に興味を持っていました。高校に入って、友人達が将来の目標を明確に持って進路を考えていることにも影響されて、自分自身の将来像として「街をつくりたい」と考えるようになり、「そのためには、地理学を学ばねば」と考えました。地理を学べる大学は意外と少なくて、その中でも観光地である京都で地域観光学が学べる大学は立命館しかない!と気付き本学を志望するようになり、AO入試で合格することができました。私の中では普遍的な学問ではなく、この大学でしか学べない分野を学べるという事が進路選択の上で大きなポイントでした。 Q.まず正課で取り組まれてきたことを教えてください。 地理学の中でも「歴史地理学」を研究してきました。私の場合は100年のタイムスパンで、鉄道の開通による高松市屋島の変遷を研究しました。屋島は、四国八十八ヶ所霊場の1つである屋島寺や、日本初の国立公園として選定されるほどの山上から臨む多島美など多くの観光資源を有する地域です。1970年代には新幹線が岡山に開通し、ケーブルカーもあることから多くの観光客、特に修学旅行生などの団体旅行客が宿泊を伴って訪れる地域となりました。それが、瀬戸大橋開通によって、四国?本州の移動が簡単になったことで、宿泊需要が減少し、地域が衰退する事態が起こりました。祖父母をはじめとした旅館を営む方々は、現在では新しい形で宿泊客を受け入れていますが、活力に満ち溢れていた全盛期を大事にしていると聞いていたので、その頃の屋島をなにか形にして残したいと思い研究をスタートしました。鉄道の開通前から、ケーブルカーやドライブウェイが開業し、観光地として最盛期を迎えるまでを卒業論文のテーマにしました。聞き取り調査を多く行なったのですが、その際に当時の写真をお見せすると「自分も忘れていたあの頃の記憶を思い出させてくれてありがとう」や「当時を生きた自分たちの祖先が、今の時代を生きる若者の研究に役立ち、それが形に残るのは嬉しい」などのコメントを沢山いただき、それがやりがいになっていました。卒業論文は優秀論文として選ばれましたが、地域の皆さんにその報告をした際に、「大学の評価は勿論おめでとうなんだが、我々にとっても、ずっと此処にいるからこそ忘れていた、過去の様々な出来事を思い出すきっかけになった。本当にありがとう。」とコメントをいただきました。その言葉を聞いて、4年間地理を学んできて本当に良かったと思いました。 写真1 写真2 Q.続いて学友会についてお聞かせください。まず入られたきっかけを教えてください。 1回生時はコロナ禍のため最初の1週間だけ大学に通学して、あとはオンラインという状況でしたが、私は仁和寺のガイドボランティアに参加していました。そして、そこで出会った先輩から学友会を紹介してもらいました。当時は本当に先が見えない状況で、観光も停滞しているし、ガイドボランティアが続くかも不透明で、ガイドをするための勉強はしたのですが、実際にガイドする機会には恵まれない日々でした。そんなコロナ禍でも、学友会活動は滞らずに実施しているということを聞いて、「ここならしっかり活動が出来る」と考えて参画しました。 写真3 Q.学友会活動について教えてください。 学友会は、立命館大学のすべての学生が加盟し、学生による学生のための活動を行う組織です。大学における学生生活の発展・向上、そしてそれらを通じた学園や社会の発展に寄与するべく活動しています。 私は声をかけていただいた先輩が次の常任委員長だったこともあって、中央パートの学園振興委員会、学友会の中でも政策立案を担う組織に入りました。2回生の時は委員、3回生の時は委員長補佐、4回生は選挙で信任を得て委員長として活動しました。学園振興委員会は、「学生の声を集めて、大学に声を届ける」ことを大きな役割としています。自分自身の声を学生の声として伝えるのではダメなので、広く学生の意見を集める必要があります。そのために、「全学学生アンケート」という全ての学生を対象にしたアンケートや、各学部が実施するアンケートを集めて、学生の抱えている課題が何なのかを明らかにして、優先順位をつけて一つずつ取り組みました。アンケート実施にあたっては、約3ヶ月かけて質問項目等を練り、過去の議論内容なども確認して、これまでに聞かれていない内容を抽出したり、コロナ禍で途絶えてしまった議論内容を復活させたりと腐心しました。 2回生の秋には「全学協議会」が実施されました。そこで私は初めて理事長・総長に対して、学生が学生の声を伝えることが出来ることを知って、大きな驚きを覚えました。全学協議会以外でも教学部、財務部、学生部などと沢山の懇談会があって、立命館は、学生の困り事や要望を伝え、話し合うことができる組織だと知って、活動のやりがいを持つきっかけになりました。 3回生4回生時は、年1回の「全学協議会代表者会議」で、沢山の学生の声について議論する機会がありました。委員長になった際、これまでの「未来の学生」のためへの視点から、アンケートに答えてくれる「今の学生」への還元を第一にと考えて、可能な限り今施策に落とし込めることの議論に重きを置きました。具体的には、学年暦の変更に伴う授業時間変更や卒煙支援エリア設置などに取り組みました。その際も集まった学生の声を大学に届けることを大事にしていました。例えば卒煙支援エリアだと、吸いたい人吸いたくない人の間で多様な意見がありますし、全く別の見地から、火事への警戒や周辺地域からの評価への影響等の意見も寄せられました。これらをまとめて大学と折衝をし、結果として卒煙支援エリア復活という形にすることができました。 各学部の自治会は学部単位の議論をずっとしてきていますが、全学課題にあたるキャンパス規模の課題については、自治会単位では解決出来ないことが多いと聞いていました。そこで、私の代では「キャンパス懇談会」というものを実施して、私たち学園振興委員会と各キャンパスの学部自治会とで、共通認識している課題について大学と話し合う機会を設けました。学園振興委員会と自治会が連携を強化して、全学アンケートだけではなく、より学生との距離が近い自治会が集めたアンケートを基に議論を行った結果、Wi-Fi環境の改善やウォーターサーバーの設置といったことが実現できたかなと思います。 懇談会も代表者会議も全学協議会も、一貫して立命館の先生方、職員の方は学生の声を大事にしてくれているなと感じています。「学生の声があるから自分たちは動けている」と言われますし、どんな時でも学生ファーストで考えてくださっていて、もちろん社会情勢や予算の関係で出来ない事はあるにしても、ただ「No」と返すだけではなく、対案や折衷案を出してくださいますし、本当に良い大学だなと感じています。 写真4 写真5 写真6 わかりやすいのがBKCで、やはり理系学生が多いので、研究環境改善などの意見が多く取り上げられました。OICはキャンパスが都市型で、BKCに比べると広くないキャンパスに多くの学生がいることから、食堂をはじめとした学内の混雑について話題にあがる事が多かったです。あとは新しく出来たH棟について、移転してきた情報理工学部や映像学部以外の学部の学生が、どのように活用できるのかについて話すこともありました。衣笠については、歴史あるキャンパスが故に、キャンパス施設の改修を望む声が多かったです。産業社会学部が入る建物等については既に改修が決まっているのですが、学生からその改修内容について意見が多く寄せられていたこともあって、大学側から「キャンパス改修には自治会とともに取り組む」と回答を頂く事が出来ました。 写真7 Q.正課と学友会活動以外に在学中に取り組まれたことはありますか? 観光を学んでいることもあって、趣味の旅行に力を入れていました。大学在学中に47都道府県全てに足を運ぶことを、電車で通過するとかだけじゃなくって、本当にそこに行くことを目標にしていました。今月佐賀に行くの(注 インタビューは2月上旬実施)ですが、これでやっとコンプリートします!自分の中で正課と課外と趣味の3本の軸で頑張ってきたので、やっと叶えられました。 その中でも、最近ドラマにもなった長崎の端島(軍艦島)に行った時のことは強く印象に残っています。昭和に栄えた街が、未だ壊されずに残っていることに感動しました。また、実際に上陸して、ただ建物を見て感動するだけではなく、「ここに何があったのだろう」や、「どんな人がどんな暮らしをしていたのだろう」と、そこで暮らしていた人に思いを馳せることができたのは、地理を学んでいて、地理の中でも街の変遷を研究していたからこその感動なのかなと思い、大きな経験になりました。 写真8 Q.これからの進路、そして将来像などについてお聞かせください。 将来は都市開発を行うデベロッパーという仕事に就きます。私の地元の再開発に携わっていた会社に就職します。単にもともとある街を壊して新しい街をつくるのではなく、地域の歴史を受け継ぎながら発展させることを大事にしたいと思っています。これまで100年単位での街の移り変わりを研究したこと、趣味の旅行で色んな街を回って様々なものを見てきたことを通じて、「地域」とは誰かにとっての「地元」であり、そこに暮らす人々にとってかけがえのないものであることを実感しました。そのため、できるだけ住民の声を反映し、長年街を支えてきた人々の想いを継承する街づくりを大切にしたいと思っています。 将来、どんな自分でありたいかについては、全学アンケートでも培った、「人の意見をしっかり受け止め、それを反映する姿勢」を大事にできる人間になりたいと思っています。学生の声を代表して伝えてきたこれまでの活動と同じように、街の人の声に耳を傾け、その声を行政やゼネコンなどにも積極的に伝え、住民の想いが反映された街づくりを実現したいと考えています。 写真1:屋島山上から臨む多島美 写真2:最盛期には全国トップの年間195万人の利用があった屋島ケーブル跡 写真3:仁和寺金堂の屋根には、かわいい仙人と亀がいます(笑)
もし行く機会があれば、是非探してみてください! 写真4:代表者会議後に総長とお写真を撮っていただきました! 写真5:卒煙支援エリアの設置場所について職員の方と一緒に検討する様子 写真6:他にも、4回生になってからは後輩の育成にも注力しました。研修の際には、学友会の歴史について説明しました。 写真7:OIC H棟に新しくできたLISTを実際に使用し、映像コンテンツの配信も行ってみました。 写真8:2022年時点の軍艦島の様子 |
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▼▼第264号読プレ当選発表▼▼ 多数のご応募ありがとうございました。264号の読者プレゼントの当選者発表です。 プレゼント到着まで今しばらくお待ちください。 ・バタ川さん(岡山県)・ディルミオさん(北海道)・らんちゃんさん(愛知県) 次回のご応募もお待ちしています。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 次回の配信は3月28日(金)です。お楽しみに。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆バックナンバー http://www.ritsumei.ac.jp/rclub/magazine/ ◆立命館CLUBホームページ http://www.ritsumei.ac.jp/rclub/ ◆立命館大学ホームページ http://www.ritsumei.ac.jp/ ◆配信先の変更・解除 https://reg34.smp.ne.jp/regist/is?SMPFORM=mbsd-meljr-a849c83c0a4b477a2a6d631dde627b21 [注意] ※リンク先は、時間の経過と共に変更・消去されることがあります。 ご了承ください。 ※メールマガジンを転載、その他の利用によって生じる事象につい て、立命館大学では一切の責任を持ちません。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■ 発行:立命館大学立命館CLUB事務局 ■■ 〒604-8520京都市中京区西ノ京朱雀町1番地 ■■ TEL:075-813-8118 ■■ FAX:075-813-8119 ■■ ご意見、お問い合わせなどは、下記までお願いいたします。 ■■ メール rclub@st.ritsumei.ac.jp ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ |
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