センター長あいさつ
立命館大学環太平洋文明研究センターは、環境考古学、文化人類学、地理学、考古学など諸分野を横断する学際的研究組織として2013年に設置され、R-GIROの第2期「地球の自然回帰を目指した自然共生型社会モデルの形成」、第3期「地球規模での人間社会の成長と持続」に参画し、着実な成果を積み上げてまいりました。本センターでは、こうした10年間の研究成果を継承しつつ「災害、危機への挑戦」を前景化させ、さらに学際的な研究センターへと発展させることを企図しております。そこには3つの課題認識があります。第一に、超長期的スパンを扱う古気候学、考古学、地理学と「現代」を対象とする人類学的な研究を架橋し統合する歴史的視点、モデルを構築する必要性。第二に、現代の自然災害と食糧危機の問題とグローバル/ローカルなサプライチェーンや支援との関係解明の重要性。第三に、災害・食糧危機に対してテクノロジーの加速化による一元的な解決を展望する動きが、過去の自然環境の変化と人類の営みから実証的に引き出される警告や人間社会が醸成してきたレジリエンスを軽視することへの危機感、です。
そこで、古気候学、歴史学、資源地政学、経営学、情報工学、技術経営学、都市政策学などの広い研究分野の研究者を新たに呼び込み、第4期R-GIRO「自然環境と人口・年齢構成の変化への挑戦を融合した地球共生型社会の実現」に参画しています。このプロジェクトでは環境と社会の相互作用の蓄積としての人類史の実証的解明をさらに進展させ、災害や食糧危機が頻発する状況におけるレジリエントな社会や文化のデザインに貢献する新たな学際研究の展望を拓くものです。今後も、センターの研究活動にご理解とご協力を賜りたく、よろしくお願い申し上げます。
環太平洋文明研究センター長
小川 さやか
2024年度 運営体制
- センター長
小川 さやか 先端総合学術研究科 教授
- 副センター長
矢野 健一 文学部 教授
2023年度学内教員・大学院生・上席客員協力研究員・客員協力研究員
学内教員
(※50音順)
氏名 | 所属 職位 |
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川村 貞夫 | 立命館グローバル・イノベーション研究機構 教授 |
島田 伸敬 | 情報理工学部 教授 |
保井 智香子 | 食マネジメント学部 教授 | 早川 貴 | 食マネジメント学部 教授 | 後藤 智 | 経営学部 准教授 | 岩田 京子 | 先端総合学術研究科 助手 | SHIN Juhyung | 先端総合学術研究科 非常勤講師 |
大学院生
(※50音順)
氏名 | 所属 |
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有馬 恵子 | 先端総合学術研究科・一貫制博士課程院生 |
坂本 唯 | 先端総合学術研究科・一貫制博士課程院生 |
酒向 渓一郎 | 先端総合学術研究科・一貫制博士課程院生 |
費 一桐 | 経営学研究科・博士課程院生 |
福田 浩久 | 先端総合学術研究科・一貫制博士課程院生 |
山上 亜紗美 | 政策科学部・博士後期課程院生 |
上席客員協力研究員
氏名 | 所属 職位 |
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福田 耕治 | 早稲田大学政治経済学術院 教授(名誉教授) |
客員協力研究員
(※50音順)
氏名 | 所属 職位 |
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市木 尚利 | 東京都立志村学園高等部就業技術科 臨時的任用教員 |
稲垣 文昭 | 秋田大学大学院国際資源学研究科 教授 |
内尾 太一 | 静岡文化芸術大学文化政策学部 准教授 |
尾関 清子 | 東海学園女子短期大学 名誉教授 |
小野 林太郎 | 国立民族学博物館 准教授 |
北川 淳子 | 福井県年縞博物館 学芸員 |
近藤 宏 | 神奈川大学人間科学部 准教授 |
坂本 勇 | 東京修復保存センター 顧問 |
清水 昭 | 福島県立医科大学 特任教授 |
高木 仁 | |
高橋 拓 | 歴史文化資源活用工房ロフト 代表 |
冨田 敬大 | 人間文化研究機構本部人間文化研究創発センター・創発センター 研究員 |
中嶋 直樹 | |
那須 浩郎 | 岡山理科大学教育推進機構基盤教育センター 准教授 |
東村 純子 | 福井大学国際地域学部 准教授 |
福本 繁樹 | 金沢美術工業大学 非常勤講師 |
福本 侑 | 島根大学エスチュアリー研究センター 客員研究員 |
藤木 利之 | 岡山理科大学理学部基礎理学科 准教授 |
真邉 彩 | 鹿児島県教育庁文化財課(指定文化財係) |
宮多良 ディスネル | 関西大学 非常勤講師 |
森下 直紀 | 和光大学経済経営学部 准教授 |
山田 和芳 | 早稲田大学人間科学学術院人間環境科学科 教授 |
劉 振業 | 近畿大学附属看護専門学校 非常勤講師 |
SAKATA GONZALES Yuri Alithu | 立命館高校 スペイン語講師 |