
法曹の仕事に興味を持ったのは、中学3年生の時。ドラマに出てきた「検察官の仕事は、被害者の“声”になること」というセリフが胸に響き、被害者の無念を代弁する、そんな仕事をかっこいいなと思いました。大学時代、ゼミで犯罪被害者について学び、検察官への志望がさらに募りました。
立命館大学法科大学院に進学して、最もよかったことは、信頼できる先生たちに出会えたこと。指導がとにかく熱心で、理解できるまでとことん教えていただきました。また、実践力を鍛えるプログラムが豊富にそろっていることも大きな魅力。履修した「刑事法務演習」では、学生が検察官、裁判官、弁護士の3方にわかれ、実際の裁判の流れに沿って模擬裁判を行います。検察官の仕事を疑似体験することで、犯罪の立証がいかに難しいかという事を実感しました。また、紙上の判例を読む時にも具体的に考えられるようになり、説得力のある答案をかけるようになりました。将来の実務だけでなく、司法試験でも役立つ力が身についたと思います。
司法試験合格は生半可なものではありません。「自主ゼミ」を通して一緒に勉強する仲間と切磋琢磨したことが刺激になり、励みにもなりました。今後は、罪を犯した人が、その罪を悔い改めるのを助けられるような、人間味のある検察官を目指したいと思っています。
- 2012年12月20日掲載
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