「輪」を広げるのは、自分次第
SYARIFAH SARINA BINTI TUAN SARIFFさん
(シャリファー サリナ ビンティ チュアン サリフさん)
(理工学研究科 博士課程前期課程2回生)
学内や地域の小学校で、国際交流の輪を広げる。
私は2006年に一度、立命館大学を卒業し、母国マレーシアに戻って、現地企業で3年間ほど働いていました。マレーシアにいる間も、日本での楽しかった大学生活をいつも思い出していましたね。仕事にも慣れてきた頃、立命館大学の先生の勧めもあり、キャリアアップにもつながると思ったので、もう一度、大学院へ進学することにしました。今は高山茂先生の所で、防災システムに関する研究を続けています。
学部生の時も学生と一緒にマレーシア料理を作ったり、民族衣装や独自のゲームなど、マレーシアの文化を学生に紹介していた事もあり、依頼を受けて、他国の留学生と地域の小学校へ訪れたりするようになっていきました。小学生に自分の国の事を伝えたり、一緒に給食を食べたり、休み時間に一緒になって遊んだりしています。その時に珍しさもあるのか、よく質問も受けますよ。頭に巻いている布の意味を聞かれたり、マレーシアの食べ物についてなど、本当にいろんな事を聞かれます。
以前マレーシアの服を着て、ある小学校を訪れた時、それを見た女の子から、「きれいだね」と言われて、嬉しくなった事があります。今度、ぜひ子供用の服も持っていきたいと思うようになりました。また訪問した小学校から、お礼の手紙をもらうこともあります。たくさんの「ありがとう」という言葉のほかに、「日本語をもう少し勉強して下さい」という文章もあったりして、そういう時は「もっと勉強をがんばらないと」と思いますね(笑)
マレーシアと日本では、文化や生活習慣がまったく違います。誰かと仲良くなるためには、日本の方が、よりコミュニケーションをとらなければいけません。でもこういった交流を通して、日本人学生とも留学生とも仲良くなることができました。新しい友達ができると、ネットワークも広がりますし、私にとっても、いい気分転換になります。家族とは1年に1度ほどしか会えませんが、離れて生活しているうちに、自立でき、人に頼らず、自分で考えて乗りこえていく力がよりついたと思います。
今後は日本で就職活動をするのか、興味のあるマネジメントの勉強をするのかを、まだ悩んでいます。これから、もう少し考えていきたいと思っています。
留学生のみなさん。ぜひ、日本での生活を積極的に楽しんで下さい。私は大好きな日本で、好きな勉強ができ、今、とても楽しいです。