手話は特別じゃない。手話の楽しさを伝えたい。
斎藤 由紀子さん(経営学部3回生)
BKC手話部部長
手話はどうしても、「堅苦しい・障害のある人が使うもの」という偏見を持たれる方もいるかもしれません。でも、私たちは「手話は特別なものではなく、コミュニケーションの一種」だということを、みんなに分かってほしいと思っています。そのためには手話を楽しんでもらうことが、そのための一歩だと思っています。
私たちは今年の8月9日に、野洲第2学童保育所で小学生を対象にした手話の体験学習を行いました。「おはよう」などの簡単なあいさつや手話で動物の名前を教えたりみんなになじみのある曲を、手話歌にしたり手話を使ったフルーツバスケットを行いました。当日は1年生から4年生まで、50人もの子供たちが参加してくれましたが、私たちはメンバーが3人しかいなくて、とても大変でしたね。子供たちに楽しんでもらうために、普段、どんな歌を聞いているのか、事前に調べて、当日は嵐の「Monster」を手話歌にしました。子供たちはとても喜んでくれて、大きな声で歌いながら少しずつ手話をしてくれました。2時間の交流後、「もっと教えて」、「また来てね」と言ってもらえるのは、とても嬉しいですね。
子供たちには周りからの話を聞いて、最初から手話に偏見を持ってほしくなかったんです。今回のような交流をもっと増やして、「手話は楽しいもの、特別ではなく身近なコミュニケーション」だということを伝えていきたいです。
私たち自身も普段の活動で、「手話を楽しむ」ことを忘れないようにしています。合宿では、OG・OBを交えて、宝探しゲームに手話を使うなど、楽しみながらアットホームな雰囲気で、勉強できるよう工夫しています。今後はもっと新入生を増やして、4回生ではサークルの集大成として学園祭のステージにも立ってみたいと思っています。
衣笠の手話サークルや学外の手話サークルとも、もっと交流していきたいですね。手話を使って耳の不自由な方とコミュニケーションがとれた時って、とてもうれしいんです。みなさんも、挨拶から手話に関わってみませんか?
- 取材・文
- 山本 志歩(経済学部4回生)