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328 -  「映画」を違った視点から見る場所に

「映画」を違った視点から見る場所に

庄境 優さん(理工学部4回生)/BKCinema!運営スタッフ

  • No.328
  • 2011年12月5日更新

教職支援センターでは、3回生まで教員採用試験に向けて、先生や上回生からアドバイスを受けながら勉強し、合格を目指す学生のサポートを主にしていただいています。合格したあとは、4月から実際に教師として働く人もいるため、後期から積極的に学生同士で自主ゼミを立ち上げ、現場に入ってもすぐ動けるように、さまざまな活動を通じながら、経験を積んでいきます。

採用試験に合格したとはいえ、春から現場に立つことに不安を感じたり、教育実習を通して、まだまだ勉強が足りないことを実感させられるメンバーもいます。現場は、子どもたちの人生を預かるため、まだ教師からも生徒からも半人前としか扱われない教育実習とはまったく違う責任が伴います。

「自分たちにできるのか」。採用試験や教育実習が終わってから、みんな真剣に考え始めたことでしたね。

「BKCinema!」もその活動の1つで、教師を目指す学生だけではなく、この会に興味のある人たちが週1回集まり、さまざまなジャンルの映画やドキュメンタリーを観る場にしています。また鑑賞後に、参加者同士が意見交換をする場を設けています。

運営委員は2人。教師を目指している学生が主体となって企画し、後期から活動をおこなっています。主に教職支援センターにいる学生や教職員の方々に参加していただいていますが、参加者みんなで作っていこうという意識が強く、運営委員として、特に大変だと思ったことはありません。上映作品もみんなの意見を参考にしながら選んでいます。
これまで、山田洋二監督の「学校シリーズ」やピーター・ウェーバー監督の「真珠の耳飾りの少女」など、さまざまな作品を上映しました。



映画を見た後はフリートークに入ります。映画の感想だけではなく、各場面を見て感じたこと、疑問に思ったことなど、何でも話すようにしています。

以前、鎌仲ひとみ監督の「HIBAKUSHA~世界の終わりに~」を上映した時は、劣化ウランの話から福島県の原発事故まで話が広がり、ディスカッションもすごく盛り上がりました。その日だけでは終わらなくて、後日、また話す場を持つほどでした。教師として、子どもたちに自分の考えを押し付けずに、事実をどう伝えていけばいいのか、みんな迷いや思いがあるからこそ、真剣に話す場になったのだと思います。

また上映回数を重ねるごとに、みんなが発言する意見もだんだん濃くなってきているように思います。1人でただ映画を見て終わるのではなく、発言したあと、自分の意見を思い返したり、相手がどう思うのかを考えるいい場所になっていると思いますね。



また参加者でもある教職支援センターの講師の浦島清一先生が、感想のひとつとしてその映画の社会背景、時代背景を説明して下さるので、映画を違った目線で楽しむことができます。教師目線からの意見も多く、みんなの映画に対する見方も変わってきているように思います。

浦島先生から、「教師になるには、内面の成長も必要だ。」とアドバイスをしていただいたこともあり、映画以外にも、演劇や本など、さまざまなものに触れるようにしています。人間同士の付き合いを大切にしながら生徒と向き合いたいと思われている先生なので、すごく影響を受けています。

みんなからの感想は、私たち運営委員が、毎週まとめている「BKCinema!」通信で紹介をしているので、みなさんにも読んでいただくことができますよ。

BKCinema!は、教職に関係のある人だけしか参加できないと思われるかもしれませんが、そうではなく、もっといろんな人に参加をしてもらいたいですね。実際、教師を目指していない参加者の方の意見に「ハッ!」とさせられる時もあります。私自身、まだ知らないこともあるので、この機会を活用し、視野や考えを広げていける場にしたいと思っています。

「BKCinema!」の活動はいったん来年の1月で終わる予定です。
その後、私たちは卒業してしまいますが、今の3回生の採用試験が終わったら、ぜひこの活動を再開してもらいたいですね。
残りの上映会では、中身をより充実するために工夫したり、BKCinema!通信の充実を図り、参加者をもっと増やしていきたいと思っています。

私は将来、生徒1人1人と向き合える教師になりたいと思います。人間同士の付き合いを通して、子どもたちが発するサインを見逃さないこと。何か問題行動を起こすのには訳があると思うんですよね。その理由を考えたり、生徒がどう思っているのかを聞きだせるような教師になりたいですね。子どもたちが困った時にそばにいられる存在になりたいです。

大学4年間を通じて、感じているのは、自分が何かを発信しても聞いてくれる場所、意見を投げかけたり、腹を割って話せる場が少ないということ。4回生になり、今はそれが一番、大事だと感じています。自己完結するのではなく、大学生の間に仲間同士で話せる場に参加し、自分の考えを深めたり、発信できるようになると、相手の意見を尊重できるようになります。教師を目指していなくても、この会に興味を持った人は、ぜひ一度、参加してみて下さい。

◆「BKCinema!」に参加している喜多大輔さん(経営学部4回生)にも、感想を伺いました。
「これまでは映画を1人で見て、自己完結していましたが、みんなで映画を見る意味をもっと考えて、より深めていきたいと思います。」

◆今後の上映スケジュール(予定)

12月7日(水)ドキュメンタリー「ハゲワシと少女」
12月15日(木)映像の世紀よりアウシュビッツに関する映像
12月21日(水)チャップリンに関する映像

【日時】毎週水曜日もしくは木曜日の18:00~(3時間程度)
※開催日が週によって異なるので、BKCinema!のホームページで確認してください。

【場所】BKCラルカディア3階(場所は、事前に教職支援センター(BKC)の黒板と、センター前の廊下の掲示板にて掲示されます。)
※事前申し込みなし。(当日参加OK)



◆BKCinema!通信について(毎週、上映会後に発行しています)

上映された作品や見どころ、その作品を見ての参加者の感想とディスカッションを終えた後の感想、次回のお知らせ、スタッフの編集後記など、見どころ満載です!BKC教職支援センターの浦島先生に声をかけていただければ、受け取ることができます。

◆RSWEB11月イマリツ企画「MOVIES  ARE・・」はこちらから

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