ルーズリーフ広告を通じて、地域と学生をつなぐ存在になりたい
上治 太紀さん(経営学部3回生) 合同会社ADDD-Link(アドリンク)代表栗原 健さん(経営学部3回生) 同副代表中西 文哉さん(経営学部3回生) 同副代表
合同会社ADDD-Link(アドリンク)を立ち上げ「ルーズリーフ広告」を使ったビジネスを実践中!
Q1.みなさんが起業しようと思ったきっかけは何ですか?
(栗原さん)
「経営の知識を身につけたい」と経営学部に入りましたが、学んでいるうちに、「実際、経営もしていないのに、本当に学んだと言えるのか」と疑問がわくようになりました。
大学で学んだ知識を、実践で活かせるような事業を始めたいと思ったのが起業のきっかけです。
(上治さん)
「産学協同アントレプレナー教育プログラム※」を受講している先輩たちの中には、学生で起業している人もたくさんいます。そのような先輩たちに影響を受け、自分も何か会社をつくりたいと思ったのがきっかけです。栗原からの誘いもあって、真剣に起業を考えるようになりました。
(中西さん)
私は、経営学部の会計コースで学んだ企業の財務や会計等の知識を、実践で活かしたいと思っていました。そんな時、2人から「一緒に事業を始めよう」と誘われたんです。学んだ知識を活かすチャンスだと思い、参加することに決めました。
Q2.どんなビジネスをされているのですか?
(上治さん)
主に、ルーズリーフを使った広告ですね。ルーズリーフの下の余白スペースを広告枠にし、お店から広告費をいただいて広告を掲載しています。そして、それを無料で学生に配布しています。ルーズリーフを使ってもらうと同時に、掲載されているお店に興味を持った学生が買い物や食事に行くといった流れになります。
(栗原さん)
最初はティッシュ広告やマップ広告なども考えましたが、ターゲットは「大学生」だったので、一番もらって役に立つものにしたいと思っていました。自分たちの感覚だけで広告媒体を決めると、マーケットを読み間違える可能性もあったので、SNSやメールを使って、数百人の大学生にアンケートを実施しました。その結果、一番受け取りたい「ルーズリーフ」に、最もビジネスチャンスがあることが分かりました。
Q3.事業を始める中で大変だったことは何ですか?
(上治さん)
お客様から広告費をいただくための「交渉」です。このビジネスを始めることになってから、さまざまな企業やお店に足を運んで、説明を行ってきました。でも、広告掲載を依頼されたのは100件中、1件のみ。時には、訪問先で「魅力がわからない」とお叱りを受けることもありました。厳しい現実にくじけそうになることもありましたが、そこでいただいたアドバイスを元に、広告価格の適正化や、ルーズリーフの原価削減、配布方法なども大幅に改善することができたと思います。今では、企業のみなさんから現実的なアドバイスをいただけたことに感謝しています。
(中西さん)
僕は、まずお客様に信頼してもらうために、個人ではなく、会社として、しっかり機能することが大切だと思っていました。でも、これまで会社を設立したことがなく、会社の登記登録や、書類の作成など、どれだけ大変なことがあるのかと身構えていました。意を決し、今年の1月から合同会社設立の手続きを進めたところ、思っていたよりもスムーズに会社を設立することができました。じっと立ち止まって考えているよりも、まずは動くことが大事だということを学びました。
取材を受けてくださった
ADDD-Linkのみなさん
Q4.今後のみなさんの活動について教えてください。
(上治さん)
私たちの提案に賛同していただいたお客様のおかげで、ルーズリーフ広告の配布を4月13日(金)からスタートすることができました。今後、また6月中にBKCの正門前で配布活動を行う予定です。ぜひ、学生のみなさんにも気軽に手にとってもらえればと思っています。
(栗原さん)
立命館大学に来て、はじめて滋賀県、そして草津市に住む学生も多いと思います。そういった一人暮らしの学生たちと地域のお店を、僕たちのルーズリーフ広告の事業を通じて結びつけることができればと思っています。僕自身も、一人暮らしをしていますが、これまであまり地元のお店に行くことはありませんでした。しかし、営業活動を通して、魅力的なお店にたくさん出会うことができました。
ルーズリーフをより多くの学生に使ってもらい、ふと広告を見た時に、「このお店にいってみようかな」と足を運んでもらえるような機会を増やすことができれば嬉しいですね。
メンバーが学内で配布しています!
★ADDD-Linkのみなさんが作られた「ルーズリーフ広告」は
こちらからもダウンロードすることができます!
※産学協同アントレプレナー教育プログラムについて
起業家に代表される「自立的で創造的な人材」「起業家精神(アントレプレナーシップ)に満ちた人材」の輩出を目的とし、BKC文理4学部共通で行なう教育プログラム。