「理科と音楽を融合させた教師になりたい!!」
柴田一人さん(生命科学部3回生)
立命館大学混声合唱団メディックスに所属。2012年度京都府合唱連盟大学部会執行委員長と大津吹奏楽団副運営委員長を兼任
「化学が大好き!!」。その思いは、中学生の頃から続いています。
高校時代の夢も「研究職につくこと」でした。
しかし、大学に入ってから、研究職という夢に疑問を持ち始めました。
それは中学校と大学で学ぶ化学が違うと感じてきたからです。
生命科学部での学びはすごく楽しく、勉強になります。しかし、僕が思い描いていた研究職の理想とは少しかけ離れていたので、僕は夢を見失ってしまいました。
そんな時、両親から教職ガイダンスを勧められました。そこで教師という職業の素晴らしさを知り、教職の授業の中で、子どもたちの心理や学校の仕組み、先生の役割や活躍など、いろんなことを学ぶにつれ、教師はいつのまにか僕の中で憧れの職業に変わっていきました。しかし、「教師になる!!」という気持ちを決定づけたのは、2回生のときに参加した教職のインターンシップ。そこで現場の子どもたちと直に触れ合い、コミュニケーションをとるうちに教師以外の職業を考えられなくなりました。
インターンシップでは、授業だけでなく、部活動の顧問も経験させていただきました。
高校ではずっと音楽をやっていたので、自分が教師になれたら音楽の顧問もやりたいと思っています。
また化学以外にも、僕には大好きなことがあります。それは音楽です。
小学生の頃からずっと合唱に携わり、高校では吹奏楽部に入って活動していました。
合唱も吹奏楽にも、それぞれ良さがあります。どちらも大好きなので、大学では、両方に所属して活動をしています。1つは立命館大学混声合唱団「メディックス」、もう1つは社会人で構成された「大津吹奏楽団」です。合唱や音楽は、みんなでつくり上げていくもの。そのためにチームワークを大切にしています。
またメディックスも加盟している「京都府合唱連盟大学部会※1」にも所属し、執行委員長として月に一度大学部会を開き、メンバーと企画の運営や段取りなどに携わっています。最近では、合唱に携わっているフィンランドの大学生から、9月に日本のホールで行う公演の相談を受け、やり取りを続けたりもしています。
また、大津吹奏楽団では、副運営委員長として、団員への調査や会議の進行・議事録作成など団の運営をサポートしています。
社会人が中心の団体なので、立場上、自分よりも年上の人に指示をしなければいけないこともあります。しかし、その分、学べたことも数多くありました。それは目上の人に対する言葉づかいやコミュニケーションの取り方などです。その経験は自分にとって、とてもいい社会勉強になっていると思います。
その他、立命館守山高校吹奏楽部のOBとして、指揮者にも挑戦し、今年、初めてコンクールBの部に参加させてもらえることになりました。初心者ばかりですが、1つの音楽をつくり上げるため、一丸となり、練習を頑張っています。
日々の授業とさまざまな活動に関わっているため、忙しい毎日なのですが、自分たちの力で音楽を創ることに、とてもやりがいを感じています。
みなさんに伝えたい事があるとしたら「とりあえずなんでも挑戦することが大事」だということ。新しい世界へ一歩踏み出すのは、とても躊躇しますが、それを乗り超えてみると、得られるものがたくさんあると思います。これはどんな活動にもいえることですし、とりあえず始めてみることが大切だと思っています。
今、迷っている人も、いろいろな世界を知ってから、自分の未来を決めればいい。僕は自分の経験が、将来教師になったときに、必ず役立つと信じています。そしていつかその経験を活かし「音楽と化学を融合した教師」になりたいと思っています。そして、できるだけ多くの子どもたちに化学と音楽の楽しさを伝えていきたいですね。
(※1)
京都府合唱連盟大学部会:京都府の大学にある合唱団体が集う連盟
立命館大学混声合唱団メディックス
~Summer Concertのお知らせ~
7月7日(土)にメディックスサマーコンサートが
開催されます!!
【日時】7月7日(土)16時開場/16時30分開演
【料金】無料
【場所】立命館大学衣笠キャンパス以学館第1ホール
【公演内容】
1st ステージ 合同ステージ(全員出演)
2ndステージ オールドステージ(上回生出演)
3rdステージ フレッシュステージ(新入生出演)
- 取材・文
- 藤本翔太(理工学部3回生)