ただのボランティアじゃないと思えた瞬間
西浦 望さん(産業社会学部3回生)
NPO法人国際ボランティア学生協会 IVUSAに参加
私たちIVUSAは、「人と人とのつながり」を大切にしながら活動を行っています。
東日本大震災後のボランティア活動においても、「ボランティアと被災者」という関係ではなく、もっと踏み込んだ「京都の学生と宮城のおっちゃん、おばちゃん、こども」という関係構築をしてきました。
実際に私も、IVUSAの一員として、被災地に足を運びました。テレビで見る以上の衝撃的な光景を目の当たりにし、被災者のみなさんにかける言葉に戸惑いました。でも、「今日は暑いですね」「昨日の夕食は何を食べたんですか?」など、たわいもない会話を重ねることで、少しずつ距離が近くなり、被災者の方から、震災当日の話などをしてくださるようになりました。
被災者の方にとって、震災の話をすることは、辛い記憶を思い起こすことだと思うからこそ、「心を開いてもらえたのかな」と感じた瞬間でしたね。
活動を終えた日に、「本当にありがとう」と缶コーヒーを1本くれたおばさん。「こんなおいしいコーヒー飲んだことない!」と胸が熱くなると同時に、はじめて「こんな私でもここにきて活動した意味があったんだな」と感じました。
今回、「被災者×ボランティア?いいえ、宮城のおっちゃんおばちゃんこども×京都の学生」と題して、現地で撮影した写真やIVUSAと被災地のみなさんとの交流の証としていただいたグッズ類、復興のシンボル「大漁旗」などを展示しています。
洗浄・修復された今もなお、ガソリンの匂いが残る大漁旗。3月11日、泥やガソリンにまみれていた状況をリアルに感じていただけると思います。写真につけたキャプション一つひとつにも私たちの伝えたい想いをこめました。キャプションを考える際には、「これを見たとき、被災者の方はどのように感じるのか?」を考え、何度も校正しながら完成させました。そして、「今後私たちが被災したら?」という観点から、防災グッズの実物展示などもおこなっています。

この展示では、私たちと被災地のみなさんとの「つながり」を感じてもらうことで、「自分の周りとのつながり」を改めて見直し、一層大切にしてもらいたいと思っています。
それは、私たちが、「自分の周りとのつながりを大切にする事が、震災を忘れないことにつながる」と考えているからです。そして、これこそ、誰もができる復興支援だと思うのです。
私自身、被災地でのボランティアを経て、改めて家族や友人とのつながりを大切に感じるようになりました。ふと感じた時に連絡をしてみたり、たわいもないメールを送ってみたり…。些細なことですが、大きな変化だと感じています。
よく「震災を忘れてはいけない」といわれますが、私は、「震災を忘れないために何ができるか」を考えながら、震災関連の写真展に足を運んだり、ニュースを見たり、「被災地が今どうなっているか」という情報を自分から求めていくことが大切だと思います。
そして、「忘れない」ことで、またもし、どこかで震災が起こった時、自ら行動に移せると信じています。

開設20周年特別企画「わたしたちにできること~震災1年を振り返って」
第3期企画
「被災者×ボランティア?いいえ、宮城のおっちゃんおばちゃんこども×京都の学生」
期間:2012年6月23日(土)~7月15日(日)
場所:立命館大学国際平和ミュージアム
開館時間:9:30~16:30(入館は16:00まで)
休館日:月曜日
参館料:立命館大学で学ぶ人、働く人は無料
URL:https://www.ritsumei.ac.jp/mng/er/wp-museum/documents/mini_73th.pdf
東日本大震災後のボランティア活動においても、「ボランティアと被災者」という関係ではなく、もっと踏み込んだ「京都の学生と宮城のおっちゃん、おばちゃん、こども」という関係構築をしてきました。
実際に私も、IVUSAの一員として、被災地に足を運びました。テレビで見る以上の衝撃的な光景を目の当たりにし、被災者のみなさんにかける言葉に戸惑いました。でも、「今日は暑いですね」「昨日の夕食は何を食べたんですか?」など、たわいもない会話を重ねることで、少しずつ距離が近くなり、被災者の方から、震災当日の話などをしてくださるようになりました。
被災者の方にとって、震災の話をすることは、辛い記憶を思い起こすことだと思うからこそ、「心を開いてもらえたのかな」と感じた瞬間でしたね。
活動を終えた日に、「本当にありがとう」と缶コーヒーを1本くれたおばさん。「こんなおいしいコーヒー飲んだことない!」と胸が熱くなると同時に、はじめて「こんな私でもここにきて活動した意味があったんだな」と感じました。
今回、「被災者×ボランティア?いいえ、宮城のおっちゃんおばちゃんこども×京都の学生」と題して、現地で撮影した写真やIVUSAと被災地のみなさんとの交流の証としていただいたグッズ類、復興のシンボル「大漁旗」などを展示しています。
洗浄・修復された今もなお、ガソリンの匂いが残る大漁旗。3月11日、泥やガソリンにまみれていた状況をリアルに感じていただけると思います。写真につけたキャプション一つひとつにも私たちの伝えたい想いをこめました。キャプションを考える際には、「これを見たとき、被災者の方はどのように感じるのか?」を考え、何度も校正しながら完成させました。そして、「今後私たちが被災したら?」という観点から、防災グッズの実物展示などもおこなっています。
この展示では、私たちと被災地のみなさんとの「つながり」を感じてもらうことで、「自分の周りとのつながり」を改めて見直し、一層大切にしてもらいたいと思っています。
それは、私たちが、「自分の周りとのつながりを大切にする事が、震災を忘れないことにつながる」と考えているからです。そして、これこそ、誰もができる復興支援だと思うのです。
私自身、被災地でのボランティアを経て、改めて家族や友人とのつながりを大切に感じるようになりました。ふと感じた時に連絡をしてみたり、たわいもないメールを送ってみたり…。些細なことですが、大きな変化だと感じています。
よく「震災を忘れてはいけない」といわれますが、私は、「震災を忘れないために何ができるか」を考えながら、震災関連の写真展に足を運んだり、ニュースを見たり、「被災地が今どうなっているか」という情報を自分から求めていくことが大切だと思います。
そして、「忘れない」ことで、またもし、どこかで震災が起こった時、自ら行動に移せると信じています。
開設20周年特別企画「わたしたちにできること~震災1年を振り返って」
第3期企画
「被災者×ボランティア?いいえ、宮城のおっちゃんおばちゃんこども×京都の学生」
期間:2012年6月23日(土)~7月15日(日)
場所:立命館大学国際平和ミュージアム
開館時間:9:30~16:30(入館は16:00まで)
休館日:月曜日
参館料:立命館大学で学ぶ人、働く人は無料
URL:https://www.ritsumei.ac.jp/mng/er/wp-museum/documents/mini_73th.pdf