全職員がベクトルを共有するきっかけとなることを信じて。
【左から】小澤美紗子さん(国際協力事業課)、渡部春香さん(留学生課・BKC)石本優子さん(人事課)、太田絵梨さん(教務課・BKC)段松冴恵子さん(国際企画課)、川﨑那恵さん(生命科学部・薬学部事務室)
2011年度職員共同研修チームのみなさん『専任職員国際業務力向上プログラムの開発』
2011年度職員共同研修チームのみなさん
『専任職員国際業務力向上プログラムの開発』
今、各部課で多くの国際業務が発生している。2011年度職員共同研修『専任職員国際業務力向上プログラムの開発』では、そうした国際業務の実態や問題点、現場のニーズを調査・分析し、職員共同研修では前例がないといわれる人材育成研修プログラムの開発に挑戦した。
メンバーは、「国際化と自己研鑽への興味」を共通項とする入職2~4年目の若手6人。現場目線での提言をめざし、関係部課へのヒアリングや20・30代の専任職員を対象としたアンケートを実施した。国際業務に携わる職員が全体の約6割に達するにも関わらず、国際業務に支障がないレベルの英語運用能力を持つ職員はそれに満たない現状、職員が求める研修内容を踏まえ、「英語基礎講座~ 電話・窓口対応編~」、「英語プレゼンテーション研修」など5つのパイロットプログラムを企画・運営。業務終了後や休日に実施した。前例がない道なき道を進む苦労はあったものの、「自分のキャリアも含め、めざす未来を真剣に語り合えて楽しかった!」と口を揃える。
最大の収穫は、メンバー以外にも学内に共感してくれる仲間を見出せたこと。リーダーの太田絵梨さんは、「パイロットプログラムには、延べ約50人もの職員の方が参加してくれました。そこでのディスカッションや6人で行った合宿での議論から見えてきたのは、国際化には、全学における意識統一が不可欠であるということ。共同研修は終了しましたが、その促進や国際業務力向上に向けて、各々で草の根的な活動をしていきたいと思っています」と語る。
国際部では、メンバーの働きかけが功を奏し、全学的な国際業務力の底上げを図る試みとして総務部との連携が実現。6月の学内報告会に加え、9月の大学行政管理学会においても、共同研修での取り組みをアピール・共有する予定だ。
組織の革新に一石を投じることは、その規模が大きいほど困難であるように思える。しかし実は行動を起こしさえすれば、たとえ小さな一石であっても誰かの心に響き、飛躍を遂げる起点となり得る─そのことが、バイタリティ溢れる彼女たちによって証明されつつあると言えるだろう。
<職員になってよかったと思う瞬間は?>
“立命館の未来”や“日本と世界のこれから”について語り合える教職員や学生に出会えたとき。一緒にお酒を飲んでくれる人が居ることも喜びです。(川﨑那恵さん)
海外インターンシップなどを通して、学生が短期間で大幅に成長する過程に立ち会えたとき。また、この共同研修をはじめ、職員である自分にも学ぶ機会を多く与えてもらっており、よかったと感じます。(段松冴恵子さん)
<2020 年の立命館、どうなっていてほしい?>
さまざまな部課で国際的な業務を行い、結果として「国際部」を意識しない組織となってほしい。(小澤美紗子さん・渡部春香さん)
調査報告書の閲覧をご希望の方は、アドセミナリオ1F教務課(BKC)
太田絵梨さんまでご連絡ください。