Investor(投資家) ~自分のタメだっていいじゃないか!~
乾 陽亮さん(政策科学部2回生)
復興促進団体Investor代表
高校1年生の時、フィリピンでの海外ボランティアに参加したことをきっかけに、大学に入ったら「ボランティアツアーを企画してみたい」と思い始めました。東日本大震災発生後、その想いをかかえながらも、どうすればいいかわからずにいました。そして、大学に入学した1ヶ月後の5月、僕は初めて被災地を訪れました。当時のボランティアのやり方は、街を歩き回り、困っている人を見つけたら声をかけて手伝うという形でした。そこには、ニーズが溢れていました。被災地から戻ると、周囲の人たちから「自分も行きたい!」「行きたかった!」という声を多く聞きました。大学のボランティアバスには人数制限があり、他のボランティアツアーでは宿泊場所が整っていなかったり、お風呂がなかったりと環境に不備があるものばかりでした。そのような環境を理由に、特に女性を中心として、行きたい気持ちがあるのに踏みとどまっている人が多いんだなと気がついたんです。そこで、関西にいる“ボランティアに行きたい人たち”と“被災地”のニーズの架け橋になるような団体がないのなら、「僕がやってみよう!」と奮起しました。「町おこし」を目的として既に立ち上げていた「Investor」の方向性を「復興支援スタディツアー」へと転換させました。
1回目のスタディツアーは2011年の12月に実施し、今年の6月には8回目を迎えました。現在の活動は、仮設住宅の集会所で季節の催し物を行うことです。このような形で1年は、被災地と関わっていけるのではないかと予想していました。しかし、現地のNPOの方から「本来の環境に戻すためには、頻繁に被災地へ行くことはかえってよくない」とアドバイスを受けたんです。そのアドバイスを受け、今、Investorとして、新たな関わり方に転換することが必要だと気付き、最終目標としていた「地域交流」をこれからの活動としていきたいと考えています。子どもたちのスポーツ教室やイベントなど、震災前から行われている活動に協力したいと思っています。
ボランティアに参加することは決して自己犠牲ではなく、自分自身のためでもあるはずです。被災地のみなさんや他大学の学生との出会い・多くの経験を得ることは、参加者側にも良い影響となります。僕は、この双方向性が重要であると考えています。『investor=投資家』の由来は「ボランティアは自己犠牲ではないのではないか?」という考え方からきています。“被災者のため”という一心だけではどうしても弱い部分があるので、“自分のため”にボランティアに参加することを悪いことと捉えるのではなく、“自分のため”という気持ちを含ませることで、強固な気持ちを持って行動することができると思います。

~参加を検討している方へのメッセージ~
今から5年、10年経過してくると、「3月11日に何をしていたか?」の質問から「3月11日が起きてからどう動いたか?」という質問に変わると思います。そんな質問をされたときに、「関係なく生きてきた」と言ってほしくないんですね。自分自身が何をしてきたかを明確に話せるような人が増えてほしいと思います。現地に行って多くの人たちと出会って、変化がない人はいないと思います。だから少しでも“変わりたい“という気持ちがあれば、Investorに参加してもらいたいです!
復興促進団体Investor
http://investor-tour.jimdo.com/
次回のスタディツアーは8月に予定しています!
1回目のスタディツアーは2011年の12月に実施し、今年の6月には8回目を迎えました。現在の活動は、仮設住宅の集会所で季節の催し物を行うことです。このような形で1年は、被災地と関わっていけるのではないかと予想していました。しかし、現地のNPOの方から「本来の環境に戻すためには、頻繁に被災地へ行くことはかえってよくない」とアドバイスを受けたんです。そのアドバイスを受け、今、Investorとして、新たな関わり方に転換することが必要だと気付き、最終目標としていた「地域交流」をこれからの活動としていきたいと考えています。子どもたちのスポーツ教室やイベントなど、震災前から行われている活動に協力したいと思っています。
ボランティアに参加することは決して自己犠牲ではなく、自分自身のためでもあるはずです。被災地のみなさんや他大学の学生との出会い・多くの経験を得ることは、参加者側にも良い影響となります。僕は、この双方向性が重要であると考えています。『investor=投資家』の由来は「ボランティアは自己犠牲ではないのではないか?」という考え方からきています。“被災者のため”という一心だけではどうしても弱い部分があるので、“自分のため”にボランティアに参加することを悪いことと捉えるのではなく、“自分のため”という気持ちを含ませることで、強固な気持ちを持って行動することができると思います。
~参加を検討している方へのメッセージ~
今から5年、10年経過してくると、「3月11日に何をしていたか?」の質問から「3月11日が起きてからどう動いたか?」という質問に変わると思います。そんな質問をされたときに、「関係なく生きてきた」と言ってほしくないんですね。自分自身が何をしてきたかを明確に話せるような人が増えてほしいと思います。現地に行って多くの人たちと出会って、変化がない人はいないと思います。だから少しでも“変わりたい“という気持ちがあれば、Investorに参加してもらいたいです!
復興促進団体Investor
http://investor-tour.jimdo.com/
次回のスタディツアーは8月に予定しています!
- 取材・文
- 志田 美唯子(国際関係学部3回生)