朝ごはんの充実が朝時間の充実に!!
海老久美子 教授
スポーツ健康科学部
私は、「スポーツ栄養学」や「栄養教育論」を専門としています。
このような学問を学ぶきっかけの一つは、父の存在です。私の父は、野球と料理をすることが好きな人でした。父の時代は、料理をする男性は少なく、父のような存在は珍しかったと思います。料理が好きな父は、私が料理をすることをとても喜んでくれました。そんな父の料理に対する姿勢が、私を栄養学の道に進ませてくれたと思います。
スポーツ栄養学を学ぶことは、日常的な食の楽しさを再発見し、自らの食生活について、改めて考えることにつながります。
今回は、栄養学の面から、一日のスタートとなる朝食についてお話したいと思います。
ところでみなさんは、毎日朝食を食べていますか?
毎日食べる人、朝に余裕がなく、朝食を食べない人など、さまざまだと思います。人間は、太陽が出ている明るい時間帯に活動し、夜は睡眠をとるという周期的生活を送るのが一般的。夜間の睡眠中には、内臓がセルフクリーニングを行うので、睡眠はとても大切な時間といえます。つまり、朝食は、すっきりきれいになった内臓が一番に受け入れる食べ物ということになります。セルフクリーニングを行う際には、水分とエネルギー源となる糖質を最も消費します。従って、朝食では、水分や糖質を中心に摂取するようにしましょう。腹持ちの良い糖質源は、ご飯やパンなどの穀類から取ることが可能です。
一般的に同じグラム数のご飯とパンを食した場合、ご飯ではより多くの糖質を、パンではより多くのタンパク質を摂取することができます。また、種類にもよりますが、一般に、小麦粉から作るパンに比べると、米の粒を炊くご飯のほうが血糖値をゆっくり上げるので、ご飯の方が、「腹持ちが良い」と感じる人も多いのでは。またご飯は、それだけになりにくく、他の食品と一緒に食べる場合が多いため、朝食に「ご飯」を食べる事をすすめる事も多いようです。
パンの場合、さまざまな種類のパンがありますよね。一般的にパンに含まれる水分はごはんに比べ少ないですので、例えば、朝ごはんでパンを食べる際は、ジュースやスープなどと一緒に食べると食べやすいと思います。パンは、単品で食べてしまいがちなので、冷蔵庫にあるもので、サンドウィッチにするなどの工夫も楽しんでみてください。
朝食を食べることは大事!とよく聞きますが、私は、「朝食を食べること」はもちろん、「朝食をしっかり食べられる生活習慣」が大事なのだと思います。「明日の朝、何を食べようかな?」「明日の朝は○○を食べよう!」と考えるだけでもわくわくしてきませんか?そんな時間が私はとても充実した時間だと思います。朝食を食べることは、朝時間の充実にもつながります。朝に少しでも余裕を持たせて朝食を食べてみませんか?

~「簡単かつ栄養価の高い朝ごはん」を紹介してもらいました~
朝食は、「習慣」がないと食べにくくなります。朝食について、私が大切にしていることは、「簡単に食べられる」こと。簡単でかつ栄養価の高い朝食をご紹介しますので、ぜひ試してください。
★「もずく納豆ごはん」
夏にオススメです!!もずくも納豆も栄養価の高い食品ですし、もずく酢の「酢」の酸味は、食欲がない時でもさっぱり食べることができます。
その他にも、納豆に色々なトッピングを加えてみてはいかがでしょう。
例えば、すりゴマ、じゃこ、青海苔、キムチなど、色々な可能性を試してみて下さい。
★発酵食品も積極的に取り入れましょう!
夏は、腸内環境を崩しやすい時期でもあります。ヨーグルトなどの発酵食品を食べることを習慣にしてみてはいかがでしょう。ヨーグルトの中にバナナやりんごなど、フルーツを加えることもお勧めします。

このような学問を学ぶきっかけの一つは、父の存在です。私の父は、野球と料理をすることが好きな人でした。父の時代は、料理をする男性は少なく、父のような存在は珍しかったと思います。料理が好きな父は、私が料理をすることをとても喜んでくれました。そんな父の料理に対する姿勢が、私を栄養学の道に進ませてくれたと思います。
スポーツ栄養学を学ぶことは、日常的な食の楽しさを再発見し、自らの食生活について、改めて考えることにつながります。
今回は、栄養学の面から、一日のスタートとなる朝食についてお話したいと思います。
ところでみなさんは、毎日朝食を食べていますか?
毎日食べる人、朝に余裕がなく、朝食を食べない人など、さまざまだと思います。人間は、太陽が出ている明るい時間帯に活動し、夜は睡眠をとるという周期的生活を送るのが一般的。夜間の睡眠中には、内臓がセルフクリーニングを行うので、睡眠はとても大切な時間といえます。つまり、朝食は、すっきりきれいになった内臓が一番に受け入れる食べ物ということになります。セルフクリーニングを行う際には、水分とエネルギー源となる糖質を最も消費します。従って、朝食では、水分や糖質を中心に摂取するようにしましょう。腹持ちの良い糖質源は、ご飯やパンなどの穀類から取ることが可能です。
一般的に同じグラム数のご飯とパンを食した場合、ご飯ではより多くの糖質を、パンではより多くのタンパク質を摂取することができます。また、種類にもよりますが、一般に、小麦粉から作るパンに比べると、米の粒を炊くご飯のほうが血糖値をゆっくり上げるので、ご飯の方が、「腹持ちが良い」と感じる人も多いのでは。またご飯は、それだけになりにくく、他の食品と一緒に食べる場合が多いため、朝食に「ご飯」を食べる事をすすめる事も多いようです。
パンの場合、さまざまな種類のパンがありますよね。一般的にパンに含まれる水分はごはんに比べ少ないですので、例えば、朝ごはんでパンを食べる際は、ジュースやスープなどと一緒に食べると食べやすいと思います。パンは、単品で食べてしまいがちなので、冷蔵庫にあるもので、サンドウィッチにするなどの工夫も楽しんでみてください。
朝食を食べることは大事!とよく聞きますが、私は、「朝食を食べること」はもちろん、「朝食をしっかり食べられる生活習慣」が大事なのだと思います。「明日の朝、何を食べようかな?」「明日の朝は○○を食べよう!」と考えるだけでもわくわくしてきませんか?そんな時間が私はとても充実した時間だと思います。朝食を食べることは、朝時間の充実にもつながります。朝に少しでも余裕を持たせて朝食を食べてみませんか?
~「簡単かつ栄養価の高い朝ごはん」を紹介してもらいました~
朝食は、「習慣」がないと食べにくくなります。朝食について、私が大切にしていることは、「簡単に食べられる」こと。簡単でかつ栄養価の高い朝食をご紹介しますので、ぜひ試してください。
★「もずく納豆ごはん」
夏にオススメです!!もずくも納豆も栄養価の高い食品ですし、もずく酢の「酢」の酸味は、食欲がない時でもさっぱり食べることができます。
その他にも、納豆に色々なトッピングを加えてみてはいかがでしょう。
例えば、すりゴマ、じゃこ、青海苔、キムチなど、色々な可能性を試してみて下さい。
★発酵食品も積極的に取り入れましょう!
夏は、腸内環境を崩しやすい時期でもあります。ヨーグルトなどの発酵食品を食べることを習慣にしてみてはいかがでしょう。ヨーグルトの中にバナナやりんごなど、フルーツを加えることもお勧めします。
- 取材・文
- 藤本翔太(理工学部3回生)