歴史と伝統、人のあたたかさが受け継がれる場所
(左から)昆 茉奈花さん(経営学部3回生)、北嶋里帆さん(経営学部3回生)中村直美さん(経営学部3回生)、大西翔太さん(経営学部3回生)
経営学部 堀井悟志ゼミ草津市北中町商店街でゼミ活動!
経営学部 堀井悟志ゼミ
草津市北中町商店街でゼミ活動!
ゼミでは管理会計について勉強をしています。毎年12月に行われる他大学合同のゼミ発表に向けて、私たちの班は、「商店街の活性化」に着目。身近にある草津の北中町商店街を訪れ、地域の方と関わりながら調査や分析を進め、戦略マネジメントを練ることにしました。
調査にあたり、商店街の方にお話を伺ったり、月に1度行われる商店街会議に参加しているうちに、草津市の人口は増えていても、商店街が活性化しているわけではないということ、後継者を育成することの難しさ、商店街で行われる各種イベントへの取り組み方に温度差があることなど、商店街の方が抱える課題を知ることができました。またカフェや居酒屋があるのに足を運んでもらえない、バイト募集をしても人が集まらないといった悩みもありました。比較のために、大阪府の天神橋筋商店街や、京都市内の商店街を訪れ、交通量調査を行ったり、現地の方にお話を伺ったりもしました。そこでも人通りの多さが、必ずしも売り上げには繋がっていないということがわかりました。
北中町商店街のみなさんは、とても親切であったかい方ばかりです。調査を始めた時には、私たちのために歓迎会も開いてくださって、街の歴史について教えていただきました。伝統を守りながら、店を運営している人たちがいる事を知って、あらためてすごいと思いましたね。商店街の良さは、地域と密着し、お客さんとの距離が近いこと。大きなスーパーにはないお店とお客さんとの直のやり取り・ふれあいが大きな魅力だと思っています。また商店街には、長い歴史や伝統があります。そういったことを商店街へ買い物に来る人以外に広く知ってもらう仕組みが、あまりなく、もったいないと思います。
草津市では、大きなイベントを3つ開催しています。春は「宿場まつり」、夏は「納涼祭」、そして11月に行われる「草津街あかり・華あかり・夢あかり」というライトアップイベントです。今年の納涼祭では、ヨーヨーすくいや、飴のつかみ取りなどを企画し、当日はスタッフとして参加しました。子どもたちもたくさん来て、普段以上の活気があふれていました。これが伝統の力なんだと感じた瞬間でしたね。
また、定期的に商店街の方が開催する「街ゼミ」なども行われ、商店街にあるお店がどんな仕事をしているのか、一般の人が知れる機会もあります。草津駅の反対側には、ショッピングセンターが立ち並び、学生はそちらに行きがちになりますが、ぜひ商店街にも足を運んでほしいですね。
今は調査で得たデータを元にプレゼンテーションに向けた資料をまとめているところです。地域活性化の方法や、活性化の定義といった大事な部分を突き詰めています。それと同時に、今後は11月に行われる「草津街あかり・華あかり・夢あかり」で使う照明のデザイン案を提出すること。また商店街で発行している新聞作成にも挑戦していく予定です。
大西さん:
現場に足を運んで、地域の方と触れ合う事は大切なことだと思いますね。
この活動を通して、他の商店街の仕組みについても、興味を持つようになりました。
今後も月1回の商店街の会議に参加をしていきたいです。
昆さん:
社会の裏側の話を聞けたのは、貴重な経験でした。
私たちが調査をしている間、商店街のみなさんにはさまざまな協力をしていただいたので、私たちが行動して、活性化のお手伝いができればと思っています。
商店街にいる人は温かい方が多いんですよね。見ず知らずの私たちにいろんなことを教えてくれて、本当に感謝をしています。
中村さん:
会議に参加し、地域のみなさんが商店街の活性化について真剣に考えておられることがよくわかりました。より多くの若者が参加し、新しい後継者が輩出され、伝統が受け継がれていけば・・と思います。
北嶋さん:
北中町商店街の心あたたかいみなさんに会いに、ぜひ多くの人に商店街を訪れてほしいです。
■■お知らせ■■
11月2日(金)、3日(土)に「草津街あかり・華あかり・夢あかり」が行われます。
私たちも、北中町商店街の内で開かれるチャレンジショップ(商店街の商品を安く販売するコーナー)でお手伝いをします!みなさん、ぜひ会場へお越しください。
■草津街あかり・華あかり・夢あかりホームページ
http://www.kusatsu-machiakari.net/
■北中町商店街ホームページ
http://www.kitanakachou.jp/