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530 -  一人でも多くの少年の力になりたい

一人でも多くの少年の力になりたい

坪内雄斗さん(法学部2回生)
非行少年や子どもたちの支援に取組む

  • No.530
  • 2013年6月14日更新
私は学生ボランティア「京都BBS連盟」に所属しています。京都BBS連盟のBBSとは、“Big Brothers and Sisters Movement”の略称で、健全育成と非行防止を目的とした非行少年や子どもたちの支援を行なっています。この団体に参加した理由は、中学時代の同級生が非行に走り、なんとか力になりたいと思っていたにもかかわらず、何もできなかったことが心残りになっていたからでした。大学に入学してBBSの活動と出会い、当時の思いが再び強くなったこともこの活動への参加するきっかけでした。



BBSの活動の一環として、昨年10月から京都府が非行等の問題を抱える少年の立ち直りを支援するために設置した「立ち直り支援チーム」の取り組みに加わることになりました。この取り組みは、府職員や臨床心理士の方々からなるメンバーのみなさんの活動に大学生がボランティアとして参加するというものです。私は一人の少年(Aくん)の学習支援を担当しました。Aくんは、高校時代に不良グループの一員で非行を繰り返し、高校を退学してしまいましたが、本人からもう一度高校に行きたいという相談があってこの支援活動が始まりました。

初めは、少年と上手くコミュニケーションが取れるか不安がありましたが、「まずはやってみよう」と一歩踏み出したことで、私自身も成長することができたと思います。最も大きな変化は、非行少年に対する先入観がなくなったということです。“不良”や“喫煙”、“怖い”とイメージを持っていましたが、Aくんは自ら次々と質問してくれたり、勉強時間を増やしてほしいと申し出たりするなど、積極的に取り組む姿勢には驚かされました。Aくんは、本当はとても素直で、同世代の他の子たちと全く変わらないということに気づきました。

Aくんの頑張りと学習支援の甲斐もあって、Aくんは無事に高校受験に合格することができました。「高校へ行ったら何をしたいか」と尋ねたところ、「勉強をして大学へ行きたい」と話してくれたことがとても嬉しかったです。真新しい高校の制服を着たAくんを見たとき、この活動に取り組んで本当によかったと思いました。私自身、少年が立ち直り成長していく姿を近くで感じることができたのは、貴重な経験になったと思います。




今回は学習が中心の支援でしたが、今後は少年とのコミュニケーションがより必要となる支援も取り組みたいです。私はこれからもこうした少年たちへの支援活動を続け、非行少年と呼ばれる少年たちに対する悪いイメージや先入観を変えていきたいと思います。一人でも多くの少年の力になりたいです。

  • 取材・文
  • 福田友香(国際関係学部4回生)

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