モーグルがあって当たり前の人生。夢はオリンピックに出場!
伊藤さつきさん(スポーツ健康科学部2回生)
スキーモーグルで、ワールドカップをはじめ多くの国際大会で活躍
~今回は、スキーモーグルで日本と海外を問わずに活躍されて、宮様スキー大会国際競技会で1位、世界ジュニア選手権8位、U.S. Freestyle Ski Championshipsで7位、ワールドカップ猪苗代大会にも出場された伊藤さつきさん(スポーツ健康科学部2回生)にお話を伺いました~
モーグルは、近年、だんだんと身近な存在になってきているスポーツです。コブのある急斜面をスキーで滑り降りて、ターン技術、エア技術、そしてスピードを競う種目です。1992年のアルベールビルオリンピックで正式種目になって以降、注目度が高まっています。モーグルには、選手が左右に分かれて同時に滑り、勝敗を決めて、トーナメント方式で行われるデュアルモーグルという種目もあり、見ていて楽しい競技です。
私は、両親の趣味がスキーとモーグルで、2人の姉もモーグルをやっているという環境で育ちました。2歳でスキーを始め、5歳でスキーモーグルに足を踏み出し、6歳になるころには長野県の野沢で初めての大会に出場しました。現在は立命館大学スキー部に所属して、オフシーズンはウェイトトレーニング、トランポリン、そして走りこみを行い、三重県にあるウォータージャンプと呼ばれる空中演技のための練習施設に週に1~2回は足を運んでいます。
小さいころからモーグルにかかわってきましたが、やめようかと悩んだことは一度もありませんでした。モーグルがあってあたりまえの人生。けがで手術をして入院やリハビリをしていたときも、スキー板に乗らないのが不思議なくらいで、早くスキーがしたいとずっと思っていました。モーグルは自分の弱点を意識し、考えて練習すればするほど上達していきます。どこまでいっても完璧はないですが、自分のレベルが上がっていると感じられるのが魅力です。特に大会で自分のベストの滑りができたときはとても嬉しいです。

これまでさまざまな大会に出場しましたが、大会前には緊張することもたくさんあります。しかし、出来るだけ過度な緊張をしないようにして、大会に臨むようにしています。本番前は、滑っているシーンをイメージしてからスタート台に立つようにしています。スタート後は、気合いが入りすぎて失敗した経験が何度もあるので、とりあえず落ち着いて滑ることを心がけています。スランプに陥ったり、思うような滑りができなかったりして悔しい思いをすることもたくさんあります。特に昨シーズンはU.S. Freestyle Ski Championshipsで7位と、あと少しのところでワールドカップ北米大会出場を逃し、悔しいシーズンとなりました。そんな時はライバルであり、それと同時に仲間でもある二人の姉にアドバイスをもらったり、たわいない会話をしたりして気持ちを落ち着かせ、新しい目標を作って改めてがんばるというように、常に目標を持って取り組むようにしています。思うように成績が出ないときや、練習でうまくいかなくなってしまったときにも、自分の中に芯を持ち、課題を明確にして練習に取り組むようにしています。
モーグルはまだ選手がそんなに多くなく、日本全国の選手と交流があります。私は、仲間の多くが通う大学ではなく、立命館大学を選びました。モーグルをやってきて、選手や関係者などいろいろな人に会うことで、より幅広い考え方ができ素晴らしい経験ができていると思います。しかし、モーグル関係以外の広い世界も知りたいと考え、立命館大学に通うことにしました。勉強は大変ですが、モーグルの仲間とは違う世界を持つ友人がいることで、さらに考え方が広がり、幸せに思います。
私はどちらかというと、日本で開催される大会よりも海外の大会を好んでいます。知らない選手と知り合えますし、日本以外での自分のレベルも見えてきます。特にアメリカは選手層が厚く競争も激しいので、ワールドカップに出ていなくても優秀な選手がたくさんいて、自分にとって大きな刺激となっています。そのような刺激を糧に、できれば2014年のソチオリンピックに出て、そして2018年のピョンチャンオリンピックでも日の丸を背負って出場し、自分のベストの滑りをしたいと思っています。そのためにまずは、12月にアメリカで行われるUSセレクションという大会で自分のベストの滑りをして、その後の大会に繋げていきたいと考えて、トレーニングに励んでいます。
モーグルが大好きで、大学卒業後は実業団に所属し、選手としてできるだけ長くモーグルを続けていきたいです。また選手引退後も、趣味としてスキーを続けたいです。モーグルは見ていておもしろい競技なので、ぜひ多くの人に知ってもらいたいと思います。
編集後記:伊藤さんは、元気でとても話しやすい方でした。立命館大学からまた一人オリンピック選手が誕生し、応援できることを楽しみにしています。これからも大好きなモーグルを頑張ってください。

モーグルは、近年、だんだんと身近な存在になってきているスポーツです。コブのある急斜面をスキーで滑り降りて、ターン技術、エア技術、そしてスピードを競う種目です。1992年のアルベールビルオリンピックで正式種目になって以降、注目度が高まっています。モーグルには、選手が左右に分かれて同時に滑り、勝敗を決めて、トーナメント方式で行われるデュアルモーグルという種目もあり、見ていて楽しい競技です。
私は、両親の趣味がスキーとモーグルで、2人の姉もモーグルをやっているという環境で育ちました。2歳でスキーを始め、5歳でスキーモーグルに足を踏み出し、6歳になるころには長野県の野沢で初めての大会に出場しました。現在は立命館大学スキー部に所属して、オフシーズンはウェイトトレーニング、トランポリン、そして走りこみを行い、三重県にあるウォータージャンプと呼ばれる空中演技のための練習施設に週に1~2回は足を運んでいます。
小さいころからモーグルにかかわってきましたが、やめようかと悩んだことは一度もありませんでした。モーグルがあってあたりまえの人生。けがで手術をして入院やリハビリをしていたときも、スキー板に乗らないのが不思議なくらいで、早くスキーがしたいとずっと思っていました。モーグルは自分の弱点を意識し、考えて練習すればするほど上達していきます。どこまでいっても完璧はないですが、自分のレベルが上がっていると感じられるのが魅力です。特に大会で自分のベストの滑りができたときはとても嬉しいです。
これまでさまざまな大会に出場しましたが、大会前には緊張することもたくさんあります。しかし、出来るだけ過度な緊張をしないようにして、大会に臨むようにしています。本番前は、滑っているシーンをイメージしてからスタート台に立つようにしています。スタート後は、気合いが入りすぎて失敗した経験が何度もあるので、とりあえず落ち着いて滑ることを心がけています。スランプに陥ったり、思うような滑りができなかったりして悔しい思いをすることもたくさんあります。特に昨シーズンはU.S. Freestyle Ski Championshipsで7位と、あと少しのところでワールドカップ北米大会出場を逃し、悔しいシーズンとなりました。そんな時はライバルであり、それと同時に仲間でもある二人の姉にアドバイスをもらったり、たわいない会話をしたりして気持ちを落ち着かせ、新しい目標を作って改めてがんばるというように、常に目標を持って取り組むようにしています。思うように成績が出ないときや、練習でうまくいかなくなってしまったときにも、自分の中に芯を持ち、課題を明確にして練習に取り組むようにしています。
モーグルはまだ選手がそんなに多くなく、日本全国の選手と交流があります。私は、仲間の多くが通う大学ではなく、立命館大学を選びました。モーグルをやってきて、選手や関係者などいろいろな人に会うことで、より幅広い考え方ができ素晴らしい経験ができていると思います。しかし、モーグル関係以外の広い世界も知りたいと考え、立命館大学に通うことにしました。勉強は大変ですが、モーグルの仲間とは違う世界を持つ友人がいることで、さらに考え方が広がり、幸せに思います。
私はどちらかというと、日本で開催される大会よりも海外の大会を好んでいます。知らない選手と知り合えますし、日本以外での自分のレベルも見えてきます。特にアメリカは選手層が厚く競争も激しいので、ワールドカップに出ていなくても優秀な選手がたくさんいて、自分にとって大きな刺激となっています。そのような刺激を糧に、できれば2014年のソチオリンピックに出て、そして2018年のピョンチャンオリンピックでも日の丸を背負って出場し、自分のベストの滑りをしたいと思っています。そのためにまずは、12月にアメリカで行われるUSセレクションという大会で自分のベストの滑りをして、その後の大会に繋げていきたいと考えて、トレーニングに励んでいます。
モーグルが大好きで、大学卒業後は実業団に所属し、選手としてできるだけ長くモーグルを続けていきたいです。また選手引退後も、趣味としてスキーを続けたいです。モーグルは見ていておもしろい競技なので、ぜひ多くの人に知ってもらいたいと思います。
編集後記:伊藤さんは、元気でとても話しやすい方でした。立命館大学からまた一人オリンピック選手が誕生し、応援できることを楽しみにしています。これからも大好きなモーグルを頑張ってください。
- 取材・文
- 服部光宏(経営学部3回生)