心のコップいっぱいの感動
田中稜悟さん(産業社会学部2回生) 立命館大学メンネルコール2010年度学生指揮者
第65回関西合唱コンクール(大学部門Aグループ)で金賞を受賞。同大会で学生指揮者賞も受賞し、全国大会への切符を手にする。
「メンネルコール」とは、ドイツ語で「男声合唱団」という意味。現在、部員は31名。
トップテノール、セカンドテノール、バリトン、ベースの4つのパートに分かれています。
10月11日(月・祝)に開催された「第65回関西合唱コンクール(大学部門Aグループ)」では、部員全員の目標であった金賞を頂くことが出来ました。発表を聞いた時は「夢なんじゃないか」と思いました。それだけでなく、金賞を受賞した大学から1校しか選ばれない全国大会への切符と、学生指揮者賞というとても名誉な賞も頂くことが出来ました。最初に金賞の発表があった時、すでにメンバーは感動でいっぱいに。抱き合って喜んだり、感動のあまり泣いているメンバーもいました。私も涙でコンタクトレンズをなくしてしまったほどです。なので、その後の2つの発表は「やっぱり夢か」と、信じられない気持ちの方が強かったですね。心のコップが満たされたような気持ちになりました。
昨年の関西合唱コンクールは、金賞までとても手の届かない結果で終わってしまいました。一時は、メンバーの気持ちが一つにならず、満足のいく合唱もできませんでした。「このままではいけない」と、今年はメンバー同士の距離を縮めるために積極的に交流をするようにしました。合唱に一番必要なのは、技術ではなく仲間との信頼関係です。一人の技術がすばらしいものでも意味がありません。「お互いを信頼して歌う」それで初めて気持ちのいい音楽になります。指揮者も同じ。信頼してもらえないと誰もついてきてくれません。みんなに認めてもらえるよう、指揮をする時もメンバーとの対話を大切にしました。
みんなで築いた信頼関係。部員全員で臨んだ今年のコンクールでの金賞は、大きな自信になっています。全国大会に向けて妥協せず、たくさんの人に感動を伝えられるような合唱ができるようにメンバー全員で頑張ります。