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603 -  研究への情熱が審査専門委員をはじめ活動の幅を広げる

研究への情熱が審査専門委員をはじめ活動の幅を広げる

安田裕子さん(衣笠総合研究機構 専門研究員)
特別研究員事業

  • No.603
  • 2014年1月31日更新
安田裕子さん(衣笠総合研究機構専門研究員)は、日本学術振興会の審査員表彰において、平成24年度特別研究員等審査会専門委員(書面担当)として表彰を受けた。安田さんは、日本学術振興会が学術研究の将来を担う研究者の養成・確保を目的に行う、特別研究員を選ぶための書面審査を担当し、その適正・公正な審査が高く評価された。書面審査を行った約1,300名の専門委員のうち、表彰対象となる任期2年目にあたる約600名の中から46名が選考され、そのひとりとなった。忙しい研究の合間を縫って100名に及ぶ申請書面に目を通すのは容易ではなかったが、安田さんは「多様な研究に触れ、新たな視点を得ることができましたし、何より研究者の熱意が伝わるおもしろい研究に刺激を受けました」と、前向きにとらえる。

臨床心理学や生涯発達心理学の分野を専門に研究している安田さん。大学を卒業後、5年ほど企業で働く中で「人の役に立つ仕事をしたい」との思いが膨らみ、臨床心理士を志した。立命館大学大学院応用人間科学研究科で学ぶうちに、研究のおもしろさに目覚めた。その後、京都大学で教務補佐員などの仕事に従事するかたわら研究を続け、博士(教育学)を取得後、京都大学の研究員を経て2011年4月から衣笠総合研究機構に所属する。

研究では、女性の生き方、とりわけ生殖をめぐる課題に着目。子どもを授からなかった女性がどのように喪失感を克服し、人生を再構築していくのかをとらえることで、だれしもぶつかる困難から人が自らを回復させていく過程について研究している。「インタビューという質的な調査を通じて、一人ひとりの生き様をつまびらかにする中で見えてくるものをとらえたい」と語る安田さん。「辛い経験を経て自らの生を歩み進めてきた方々からお話を聴くたびに、胸を打たれます。大切なお話を聴かせてくださったことを無駄にしないよう、研究成果として社会に還元し、今後に活かしていかなければならないという責任を感じています」。
DV被害に遭った母子の支援や、生殖補助医療の進展によってグローバルに広がりを見せる生殖をめぐる問題など、「研究課題は尽きません」と目を輝かせる安田さん。次代の心理学界を背負う有望な若手研究者の一人として、学内外の期待の声は大きい。


主要な研究業績

不妊治療者の人生選択―ライフストーリーを捉えるナラティヴ・アプローチ(2012)(単著)
TEMでわかる人生の径路―質的研究の新展開(2012)(共編著)




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