見て、感じて、学んだ「平和」
沈 懿さん(経営学部3回生)
2010年度 国際平和交流セミナーに参加
私は、今年の夏、国際平和交流セミナーに参加し、9月9日から15日の1週間、韓国のソウルと釜山に行ってきました。
このセミナーは日韓関係の歴史や人権、平和などをフィールドワークや講義を通じて学ぶものです。私は平和に対して以前から興味があり、ずっと韓国語も勉強していたので、学ぶには絶好の機会だと思いました。また、今年は韓国併合100周年にあたる記念すべき年ということもあり、ぜひ参加したいと思っていました。
出発当日までに、学内で事前講義があり、韓国併合などの基礎的な歴史背景を講義形式だけではなく、ディスカッションやプレゼンテーションを交えながら学びました。
現地では、いくつかの資料館を訪れ、戦争を経験した方たちの話を聞いたり、歴史的な建築物を見学しました。それまでの事前講義である程度の知識はあったのですが、実際に自分の足で訪れ、体験することによって戦争がいかに悲惨なものであるか、そして自分たちに関係のないことだとは言えない問題だと改めて感じさせられました。
また、現地の東亜、高麗大学生とも交流をし、ディスカッションを通じて互いの意見を交換することができたのは非常に良い経験になったと思います。
今回のプログラムを通じて、平和や歴史を考えるには自分の国のことを中心に考えるのではなく、相手の立場にも立って、ものごとを考えなければならないと強く思いました。今、私は立命館大学国際平和ミュージアムの学生スタッフとしても活動しているので、今後、プログラムで得たことも発信していければと思っています。
―沈さんに、日本の好きなところ、コミュニケーションをとる上で、心がけていること、将来の目標をお聞きしてみました!
日本の好きなところは皆が身の回りのものを大切にしているところです。自然やもの、人間関係すべてに日本の人は思いやりを持っているように感じます。
コミュニケーションをする上で大切にしていることは、相手に対して伝えようとする強い気持ちを忘れないようにすること。たとえ言葉が通じなくても、心がこもっていれば、相手に伝わるものだと思います。
将来は、日本で就職をしたいですね。興味があることには、何でもチャレンジするというのが私のモットーであり、若いうちからレベルの高いことにも、挑戦し続けていきたいと思います。(ちなみに恵比寿神社の福娘にも応募しようと思っています。)
- 取材・文
- 平永洋介(経済学部3回生)