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「村おこし」は「自分おこし」

木下翔太さん(理工学部3回生) 代表
藤森美郷さん(経営学部2回生)
右田知也さん(経営学部2回生)
岡田 みなみさん(経営学部2回生)

経営学部プロジェクト団体「丹後村おこし開発チーム」のみなさん

  • No.661
  • 2014年9月16日更新
 私たち『丹後村おこし開発チーム』は、京都府の宮津市を中心とした丹後地域を拠点に活動している経営学部プロジェクト団体です。「地域での活動を通して、経営学を学び実践し正課の学びを深める・これからの社会を担う学生の学びの場を創造する」を理念とし、「笹葺き家屋活用プロジェクト」、「田んぼ耕作プロジェクト」の二つをメインに活動を行っています。

 まず「笹葺き家屋活用プロジェクト」ですが、活動地の伝統的な文化である笹葺き家屋は、日本に数戸しか残っていない貴重な家屋です。私たちは丹後地方に残る2棟の笹葺き家屋の修復とメンテナンス、利活用を行っています。笹葺き家屋は屋根が笹で葺かれているので、定期的に人の手を加えなければなりません。そのため私たちは毎年里山に入り、メンテナンスに必要な笹を刈ります。笹刈りは、笹葺き屋根の材料を得るためだけでなく、里山の生態系を維持することにも繋がっています。    
 
 次に紹介するのが「田んぼ耕作プロジェクト」です。このプロジェクトは、中山間地の耕作放棄地となった湧水の棚田をお借りして2008年から開始した活動です。無農薬・有機栽培米づくりを通して、できる限り昔ながらの手作業を追体験することを目指しています。昨年からは、種籾を播いての苗づくり、手作業による田植え、除草作業、刈取り、天日干し、脱穀、精米まで一貫したお米づくりに挑戦しています。大学生によるこのような取り組みは、全国でも珍しいのではないかと思います。

 お米づくりは、天候や時間との戦いで、毎年苦悩の連続ですが、その分大きな達成感を味わうことができます。もちろん、収穫したお米が美味しい!ということもありますが、それだけではなく、自分たちの手で食べ物をつくる大変さや、食べ物が簡単に手に入る現状について考える機会にもなっています。
   

 新たな取り組みとして、今年は立命館大学BKC内で育苗に挑戦しました。去年から始めた育苗からのお米づくりですが、問題となったのは栽培地までの移動距離でした。片道4時間ほどかかるため、毎日苗の世話をすることができずうまく育ちませんでした。そこで、今年は大学の敷地内で育苗を行い、こまめに苗の世話ができるようになりました。毎日苗を世話する中で、苗の繊細さや生命力の強さに新鮮な驚きと楽しさを感じました。6月には、無事成長した苗を植えることができました。
   

 今年は、新たに二つの活動に取り組みます。
 一つ目は、私たちが収穫したお米で麹づくりから行う、素材にこだわった「安心・安全の味噌づくり」で、一般の参加者を募ってのワークショップ形式で実施します。この取り組みでは、これまで丹後地方での活動やお米づくりの指導をしてくださった方々と連携を図り、ネットワーク構築による事業化を探る経営実践を目指しています。さらに、生産から消費までの過程を参加者に体感してもらい、一からのものづくりを通して「食」の大切さを発信することも目的の一つです。
  
 そしてもう一つが、活動を通して知った丹後地方の魅力を伝える「物産販売」です。来年度、経営学部が大阪いばらきキャンパスへ移転するため、経営学部プロジェクト団体である私たちも拠点を茨木市へと移します。チームの新たな拠点となる茨木市で、私たちの活動理念をより広く理解してもらうきっかけをつくり、私たちが活動を通して体験し深化させてきた情報を発信することが目的です。今年の7月に開催された茨木フェスティバルに、事前調査を兼ねて出店させていただきました。この経験は、課題も多く見つかりましたが、今後の丹後産品販売の取り組みを成功させるための大きな一歩となりました。

 チームは今年、創立10周年を迎えました。私たちはこれからも新たな挑戦をし続けていきたいと思っています。普段の座学では学べないようなことを学ぶことができるのがこのチームの良いところです。これからもこの学びを深めていきたいと思います。


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