チームの力で空へ、鳥人間たちの挑戦
松浦 光さん (理工学部3回生)
大山尚悟さん(理工学部3回生)
舩山直矢さん(生命科学部3回生)
今年も“大空への挑戦”が琵琶湖東岸で行われた。自作人力飛行機での飛行距離や飛行時間を競う大会である、「鳥人間コンテスト」。今年で38回目となる。立命館大学飛行機研究会RAPTは、このコンテストに20年以上挑み続けている。
出場するためには、「製作した飛行機の安全性」と「チームの熱意」を問われる書類審査を通らなければならないが、今回、2年ぶりにその審査を通過することができた。彼らが出場したのは人力プロペラ機ディスタンス部門。パイロットがプロペラ機の中で操縦することによって飛行し、その距離を競う。

「基本的に飛行機のすべてのパーツを作る技術はあります」と彼らは力強く語ってくれた。RAPTではデザインや設計はもちろん、1000以上にもなるパーツのほとんどを自作している。軸となるパイプからこだわり、軽さと強さを両立させるため、一つひとつアルミパイプにカーボンを巻きつける。熱圧着させるための炉まで手作りだというから驚きだ。そのうえ、飛行機は毎年新たに製作しており、その年ならではのこだわりや工夫が随所に見られる。
今年製作した機体の主翼は34m。バス4台分の長さに相当する。今大会でも3本の指に入る大きさだった。この規模の機体を作る場合、一般的には100人くらいのメンバーが必要とされるところ、製作時のRAPTの部員数は17人だった。そのうち最上級生となる3回生はたったの5人。上に立つものへの負担は大きかったが、それぞれがパートリーダーとして後輩たちをまとめ、自分たちの責任を果たした。「今までで一番少ないといっていいほどの人数で、よくあの機体を作ったと思います。メンバーも自分たちもよくやったな、と。」

天候などの影響もあり、鳥人間コンテストの結果は飛行距離250mとなった。順位は芳しくなかったが、RAPTとしては過去最高の飛行距離となった。チームや周りの応援がユニークだった団体に贈られる「サポーター賞」も受賞した。多くの人に応援されていることは彼らの誇りだ。
先輩から受け継いだ「誰よりも長く空を飛んでいたい」という熱い思いは、後輩たちにも引き継がれていくことだろう。夢を託した彼らもまた、ここでの経験を糧に活躍できる人材へと成長していくに違いない。これからの“鳥人間”たちの活躍に期待したい。

出場するためには、「製作した飛行機の安全性」と「チームの熱意」を問われる書類審査を通らなければならないが、今回、2年ぶりにその審査を通過することができた。彼らが出場したのは人力プロペラ機ディスタンス部門。パイロットがプロペラ機の中で操縦することによって飛行し、その距離を競う。
「基本的に飛行機のすべてのパーツを作る技術はあります」と彼らは力強く語ってくれた。RAPTではデザインや設計はもちろん、1000以上にもなるパーツのほとんどを自作している。軸となるパイプからこだわり、軽さと強さを両立させるため、一つひとつアルミパイプにカーボンを巻きつける。熱圧着させるための炉まで手作りだというから驚きだ。そのうえ、飛行機は毎年新たに製作しており、その年ならではのこだわりや工夫が随所に見られる。
今年製作した機体の主翼は34m。バス4台分の長さに相当する。今大会でも3本の指に入る大きさだった。この規模の機体を作る場合、一般的には100人くらいのメンバーが必要とされるところ、製作時のRAPTの部員数は17人だった。そのうち最上級生となる3回生はたったの5人。上に立つものへの負担は大きかったが、それぞれがパートリーダーとして後輩たちをまとめ、自分たちの責任を果たした。「今までで一番少ないといっていいほどの人数で、よくあの機体を作ったと思います。メンバーも自分たちもよくやったな、と。」
天候などの影響もあり、鳥人間コンテストの結果は飛行距離250mとなった。順位は芳しくなかったが、RAPTとしては過去最高の飛行距離となった。チームや周りの応援がユニークだった団体に贈られる「サポーター賞」も受賞した。多くの人に応援されていることは彼らの誇りだ。
先輩から受け継いだ「誰よりも長く空を飛んでいたい」という熱い思いは、後輩たちにも引き継がれていくことだろう。夢を託した彼らもまた、ここでの経験を糧に活躍できる人材へと成長していくに違いない。これからの“鳥人間”たちの活躍に期待したい。
- 取材・文
- 平位杏奈(生命科学部4回生)