伝えたいのは、笑顔のパワー!
黒田淳一さん(政策科学部3回生)
国際ボランティア団体 関西あおぞらプロジェクト 元代表
MERRY PROJECTメンバー
皆さんは今の自分の日常、日々笑って過ごせていることの幸せに気付いていますか?僕は、写真や映像といったメディアを通して社会貢献をしたいと考え、これまで国内外を問わずに様々な活動をしてきました。
世界各国のニュースをすぐに見聞きできる現代で、発展途上国や震災の被災地に対してどんなイメージを抱きますか?紛争・地雷・貧困・飢餓問題といった暗いイメージを抱く方も多いのではないかと思います。
しかし僕は、そういった環境の中にも必ず「笑顔がある」ということを伝えたいと思い、「メリープロジェクト」という世界中の人々の笑顔を集める活動に参加しています。これは、アートディレクターである水谷孝次氏とともに、世界各国の人のMERRY(楽しいこと、幸せな時、将来の夢など)を集めるというプロジェクトです。
今年の夏はカンボジアを訪れ、現地で1000人の笑顔を集めてきました。
言葉も通じず、何度も諦めかけましたが、「一人でも多くの人に“本当のカンボジア”を伝えたい」という思いが強く、約一ヵ月半をかけて1000人の「笑顔とMERRY」を集めることができました。
また昨年の11月には、プロジェクトの一環として、嵐山や平安神宮といった京都の観光地で、世界の子どもたちの笑顔をプリントした傘を開き、笑顔で人々を和ませるとともに、国境を越えた「笑顔のパワーを伝える」という活動を立命館の学生が中心となって企画・運営しました。
例えば、どこかで震災が起きた場合、メディアを通して私たちに伝わるのは、震災の規模や被災者数が主で、その復興の裏側についてはほとんど知られることなく忘れ去られてしまうことが多いと思います。だからこそ僕は、その裏側にある現地のありふれた日常や人々の笑顔を写真や映像で伝えていきたいと思っています。
- 取材・文
- 金戸知世(政策科学部3回生)