授業イメージ写真

応用人間科学研究科の修了生へのインタビュー

臨床心理学領域

常光 瑞穂さん

Mizuho Joko

常光 瑞穂 さん

臨床心理学領域 2007年度修了

現在の仕事と、研究科で行ったことの関連

産業カウンセラーとして、主にビジネスパーソンや、そのご家族に対するカウンセリングを行っています。また、契約企業のメンタルヘルス対策を推進するための産業保健スタッフや経営者の方々へのコンサルティングや、ストレスマネジメントやキャリア・能力開発についての教育研修なども行っています。

現在の仕事をしながら研究科に通っていたので、仕事上の体験が授業や修士論文の指導を受ける中で整理されましたし、仕事上で困ったことを先生方に相談し、解決したり、視野を広げたりすることもできました。また、授業の中で得られた知見を現場で応用するなど、仕事をする上でもすぐに役立てられる知識を得ることができました。

修士論文について

 研究科では、「医療法人職員の職業性ストレスとバーンアウト」をテーマとして修士論文の研究を行いました。在学時から産業カウンセラーとして活動していましたので、顧客企業の方々に協力していただきました。ストレス調査に協力していただいた720名の方にはお一人ずつ個人結果を封筒に入れてお返しした他、法人全体での部署別や職種別の結果は、法人にフィードバックさせていただき、報告会も開きました。

また、特にストレスが多かった職種に対しては、その部署の管理職の方々に結果をフィードバックし、対策について一緒に検討しました。この調査をきっかけに新たに導入した対策もあり、協力していただいた法人の方にも喜んでいただけたのが嬉しかったです。きめ細かくご指導いただいた徳田先生・藤先生にも感謝しています。

Comments

本研究科を選んだのは、仕事をしながら通える環境で、社会人の方も多く通っていたからです。仕事をしながら、もっと学びたいと思うことがたくさんありましたし、他の職種の方々とも交流したいという思いがありました。フルタイムで仕事をしながら通うのは実際には大変で、食事の時間もなく、通学途中に走りながらパンをかじるという、漫画でしか見たことないようなありさまになることもしばしばでした。生活時間も不規則になり入学して最初の半年で7キロ太ってしまうなど、並大抵の大変さではありませんでした。

しかし、仕事に追われる毎日の中で、落ち着いて振り返り、学べる環境や時間を持てたということ自体、とても贅沢でありがたいことでした。たくさんのことを学ばせていただき、苦労して通ったかいは十分にあったと思っております。


acc