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立命館大学大学院応用人間科学研究科における人材育成目的、入学者受け入れ方針、


教育課程編成・実施方針、学位授与基準について



Ⅰ.人材育成目的




 応用人間科学研究科は、対人援助等の高度の専門性を有する職業等に必要な高度の能力を養成することを目的とします。既存の専門職はもちろんのこと、一般企業やサービスの分野であっても、対人援助の科学的で高度な専門性を生かしたユニークでクリエイティブな仕事をする人を養成していきます。



Ⅱ.入学者受け入れ方針(アドミッション・ポリシー)




 応用人間科学研究科は、心理学、教育学、社会学、社会福祉学など、諸科学の連携と融合による対人援助(ヒューマンサービス)に関する新しい研究・教育分野を創造し、関係する分野の高度専門職の養成を目指しています。このような研究科の理念に賛同し、対人援助(ヒューマンサービス)という実践領域に強い関心と意欲をもち、修士課程を通じて、高度な専門性の獲得をめざす下記のような条件を満たす人材を求めます。
 (1)対人援助に関する基礎的知識を有する
 (2)対人援助の実践と理論を相互還流させてとらえることができる
 (3)対人援助を諸科学の融合と連携の観点から総合的にとらえることができる
 (4)人びとのニーズを社会へ向けての権利擁護の姿勢をもってとらえることができる
 (5)対人援助の新しい科学の創造に高いこころざしと意欲をもって挑戦できる



Ⅲ.教育課程編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)




 応用人間科学研究科は、研究科の人材育成目的達成のため、「対人援助学領域」と「臨床心理学領域」という二つの領域による教育課程を編成しています。それぞれの教育課程は、おもに専門的知識を深める専門科目、専門的技能を高める実習科目、それらを総合し、理論と実践を融合させた演習科目とその成果の結実としての修士論文から構成されており、全課程を通じて、専門的知識や技能の修得と対人援助の姿勢や価値を身につけていきます。

修士論文作成フローチャート


二つの領域は、それぞれの領域の独自性を保ちつつ、相互の交流や連携を重視しています。
二領域両方から選択可能な科目が多数用意されています。


(1)対人援助学領域

対人援助学領域には、「人間形成・臨床教育」「障害・行動分析」「家族機能・社会臨床」「発達・福祉臨床」という4つのクラスターがおかれています。クラスターとは、チームティーチングによる総合的演習のことですが、既存の学問領域の垣根を越えたユニークなカテゴリーで分けられています。そこでは、院生ひとりひとりのテーマについて様々な角度から議論し、対人援助にかかわる理念から実践に至る包括的な理解を深めていきます。

対人援助学領域カリキュラム


(2)臨床心理学領域

臨床心理学領域は、(財)日本臨床心理士資格認定協会の定めるカリキュラムに対応した科目を設置し、同協会から臨床心理士第一種指定大学院の認定を受けていますので、所定の要件を満たした上でこの領域を修了すると、直近の臨床心理士資格審査を受験することができます。付属の心理・教育相談センターと学外の実習施設 (医療分野、教育分野、福祉分野など)で実習を行い、「臨床心理ゼミ」では臨床心理学にかかわる多様なテーマを扱います。

臨床心理学領域カリキュラム



Ⅳ.学位授与基準(ディプロマ・ポリシー)




 応用人間科学研究科は、対人援助(ヒューマンサービス)分野での新しい研究・教育の創造と高度専門職の人材育成を目的としており、修了時点において学生が身につけるべき能力(教育目標)として、下記の三点を定めています。これらの能力の獲得は、本研究科の教育課程で規定されている所定単位の修得と合格評価基準にもとづく学位論文(修士論文)審査の合格により、その達成とみなし、学位として修士(人間科学)を授与します。
 (1)対人援助を科学的・総合的にとらえるための専門的知識の習得(知識・理解)。
 (2)対人援助の実践と理論を相互還流させてとらえる高度な専門的技能と対応力の習得(技能・表現)。
 (3)人びとのニーズを社会へ向けての権利擁護の姿勢をもってとらえ、新しい対人援助の創造に高いこころざしをもって挑戦する
  意欲の向上(価値・姿勢)。


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