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人間科学諸学の「融合・連携」から新たな対人援助学を創造
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応用人間科学研究科は、「助ける」という社会的行為について、従来の学問領域を超えて融合し、様々な対人援助に携わる人たちが連携のできる新しい学問領域を、教員と院生が協力して追求していこうとする大学院です。
当研究科は、「対人援助学領域」と「臨床心理学領域」と言う2つの領域から構成されています。対人援助学領域には、「人間形成・臨床教育」「障害・行動分析」「家族機能・社会臨床」「発達・福祉臨床」と言う4つのクラスターがおかれています。クラスターとは、チームティーチングによる総合的演習のことですが、その名称からも伺えるとおり、既存の学問領域の垣根を越えたユニークなカテゴリーで分けられています。そこでは、院生ひとりひとりのテーマについて様々な角度から議論し、対人援助にかかわる理念から実践に至る包括的な理解を深めていきます。
臨床心理学領域は、(財)日本臨床心理士資格認定協会の定めるカリキュラムに対応した科目を設置し、同協会から臨床心理士第一種指定大学院の認定を受けていますので、この領域を修了すると、直近の臨床心理士資格試験を受験することができます。この領域では、実習として、付属の心理・教育相談センターと学外の実習施設 (医療分野、教育分野、福祉分野など)で実習を行い、「臨床心理ゼミ」では臨床心理学にかかわる多様なテーマを扱います。
本研究科は、冒頭に示したように、二つの領域の独立性を保ちつつも、その一方で相互の交流を重視しているため、二領域の学生が同時に受けられる科目も多数用意されています。また対人援助の現職に就いている院生も多数在学しており、ひっ迫した現場の課題について、相互に意見交換をしたり若い院生とチームを組んで実践活動に取り組み、お互いのキャリアを高めることができます。この研究科で学んだ成果は、論文としてだけではなく、福祉や学校といった諸組織における制度設計の変更や、まったく新しい対人援助組織の立ち上げといった形でも結実しています。
またこの研究科における「対人援助に関わる連携と融合」というキーワードをもとにして、2009年から「対人援助学会」という全国学会も設立されました。ここでは志を共有する全国の会員が集い、対人援助に関わる課題について情報交換や新しい実践のありかたについての議論を深めています。