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発達・福祉臨床クラスター紹介

母子関係、発達診断、子育て・保育支援、教育相談、エイジング、高齢者の心理、福祉援助などの理論と援助技術方法論を発達・福祉臨床の視座から実践・研究します。

人間発達の諸段階に対応した発達援助や福祉ケアを研究

乳幼児期、学齢期、青年期、成人期、高齢期など人間発達の諸段階で直面する[発達的危機]や[ライフイベント]がいかなるものなのかを探求し、その発達ニーズに応じた発達援助や福祉ケアのあり方を研究します。

重視する授業 発達心理学研究、発達障害援助研究

教員紹介

クラスター推薦図書

  推薦図書として,大きく分けて2種類のものを用意しました。一つは発達・福祉臨床分野の基礎的な知識の習得に関わる文献です(はじめの4冊)。発達・福祉臨床分野の知識については多くの人がこれまでの実践の中で,あるいは学部教育の中で学んできているでしょうし,大学院入学後も学ぶはずです。ここでは,発達福祉臨床分野を学ぶにあたって,特に参考にしてほしい,やや専門的な本を列挙しました。もう一つは,研究法に関わる文献(最後の1冊)です。大学院入学後,できるだけ早い時期に,対人援助に関わる「研究」のイメージを形成してほしいと考えています。発達・福祉臨床クラスターでは,多くの院生が行動科学分野の研究ロジックを用いて修士論文の作成に至っています。推薦図書としてもこの研究法に関わる基礎的文献を挙げました。

・「生涯発達のダイナミクス-知の多様性 生きかたの可塑性」鈴木忠 東京大学出版会,2008年
・「資料でわかる 認知発達心理学入門」加藤義信(編)、ひとなる書房、2008年
・「新しい児童心理学」ジャン・ピアジェ ベルベル・イネルデ 波多野完治 訳 白水社(文庫クセジュ),1969年
・「文化的-歴史的精神発達の理論」レフ・セミョノヴィチ・ヴィゴツキー 柴田義松 訳 学文社,2005年
・「心理学研究法入門」アン・サール 宮本聡介・渡邊真由美 訳 新曜社,2005年

院生からみたクラスター

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椎原啓介さん

発達・福祉臨床クラスターは、本当に人に恵まれたクラスターだと思います。優しく、それでいて熱心にご指導して下さる先生方と、自由闊達に話し合い、互いに学びあうことができるクラスターの仲間に恵まれ、大学院での学びを深めるために最適な環境が整っていると思います。また、個々人が自由に研究テーマを設定でき、先生方にもそれを受け入れてくれる雰囲気があります。自分が最もやりたい研究ができ、1つの専門領域に留まることのない幅広い学びが得られることも、このクラスターの大きな魅力の1つだと思います。

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山本泰子さん

発達クラスターを紹介する際に最初に思い浮かぶのは、先生方の親身なご指導です。研究相談では、できる限り学生本人の意向を尊重してその意図をくみ取ろうと歩み寄り、的確な助言を以って学生を導いて下さいます。そして、発達クラスターの特徴であるM1とM2のクラスター授業合同は、M1・M2に互いに自由な議論が飛び交い、刺激を与え合う場となります。発達クラスターは、伸び伸びと個性ある研究が育つ、恵まれた環境であると思います。

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鈴木則夫さん 【滋賀県立成人病センター老年神経内科勤務】

社会人は仕事を研究対象にすることが多いと思います。これまでの研究分野に基軸を置きつつも、自らの研究の幅を拡げたいというのが本学に学んだ動機です。私は脳損傷者の臨床と臨床研究(神経心理学)を続けてきました。発達・福祉臨床クラスターは生涯発達心理学を中心に心理学一般を広くカバーするクラスターです。心理学の基礎を学びながら、神経心理学的研究にも的確な助言をいただける、私にとって最適のクラスターでした。