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家族機能・社会臨床クラスター紹介

現代の家族や社会が抱えるさまざまな機能障害を、臨床心理学的、社会行動学的、臨床社会学的な観点から総合的に明らかにします。家族関係の動態や社会病理を把握するための基礎理論、家族面接や家族心理についての基礎理論、臨床社会学的アプローチ、社会相互作用過程分析、社会病理についての基礎データ分析手法、ジェンダー・アプローチなど、具体的なフィールドワークや調査を通して研究します。

現代の家族が抱えるさまざまな機能障害

臨床心理学的、社会行動学的、臨床社会学的な観点から総合的に明らかにします。

教員紹介

クラスター推薦図書

  多様な家庭内暴力、いじめ、不登校、非行、犯罪、自殺など、現代の家族や社会が抱える広範な臨床社会学的課題やその援助実践に関心を持ち、世の中に流布している固定観念や独りよがりな思い込みから自由であれるよう、教養を身につけ、つねに人間と文化に関する根源的な関心を持ち続けながら、批判的に、また問題解決的に物事を捉える力を身につけて入学してきて欲しいと思います。

・「家族の心はいま‐研究と臨床の対話から」 柏木恵子・平木典子 東京大学出版会,2009年
・「関係性の病理」高原正興他編、学文社,2016年
「対人援助マガジン」(対人援助学会の会員投稿誌。対人援助学会HPよりフリーダウンロード可能)

院生からみたクラスター

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城尾聡子さん

私は、このクラスターに所属して、社会や家族の様々な問題を批判的に見る訓練ができたと感じています。ある事象を批判的に考えることはとても大切で、疑問を感じるように自身で考えるということは、物事を多角的に捉え、考える能力が培われたと思います。このクラスターでは臨床とアカデミックの両方の見地から修士論文に対して4人の先生から的確なアドバイスが得られます。自分が興味を広げたいこと、関心のある領域についての考えがさらに深まっていき、とても有意義な大学院での研究の基礎ができていることを実感しております。

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北村真也さん

家族機能・社会臨床クラスターには、3名の社会人を含め10名の学生が在籍しています。研究テーマは、広く人間関係全般に関わるもので、個々の興味関心に基づき様々なものが挙げられています。授業では、毎回学生からの発表を元に4人の先生や他の学生からの質疑が寄せられ、それに答える形でインタラクティブに研究の内容を深めていきます。また授業外に研究内容の個別相談ができるオフィスアワーの機会を活用して発表の準備に当たります。

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村田千津子さん

独自のフィールドと専門性を持つ教員が豊富な環境の中で、自らが考える研究の意義を明らかにし、理論的・実践的に探究する。2年間の集大成である修士論文を書くだけに収まらず、その経験をもとに社会への還元を可能に出来る「家族クラスター」は、研究者や専門的職業人を目指す者にとって、研究の真髄を究められるのである。家族問題に留まらず多様な研究テーマを持つ院生の個人を尊重し、個性溢れる教員達が指導をする、これが「家族クラスター」である。

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赤田知華子さん

所属している学生の研究テーマは多岐に渡っており、聞いているとおもしろく、勉強になりますし、先生方はどんなテーマの発表も丁寧に聞いてくださり、親身にアドバイスしてくださいます。
噂通り、かなり厳しいご指摘をいただく時もありますが、それもまた親身ゆえのこと、「厳しいご指摘」自体、社会人の自分には有り難いと感じられるものであり、発表の時などは声が震えますが、非常にやりがいのあるクラスターで満足しています。