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【EIZO DAYS】02:「学部での学びを発展させるため、卒業後はバンクーバーに渡り、VFXの勉強をしたい。」

2017.07.05

EIZO DAYS

今年度10周年を迎えた立命館大学映像学部。
とはいえ、どんな学部なのかはまだまだご存じない方も少なくありません。

そんな学部を知っていただくには、まず在学生を紹介するのが一番なのではないか?!私たちはそう思いました。
なぜ、映像学部を選んだのか?入学してから戸惑いや苦労はなかったのか?今映像学部でどんなことに熱中しているのか?など、学生の声を通して映像学部についてご紹介します。



学部での学びを発展させるため、卒業後はバンクーバーに渡り、VFXの勉強をしたい。

【episode02】加藤丈幸さん(2017年度4回生、北原ゼミ所属、愛知県出身)
思い起こせば、小学校4年生の時に読んだ小学生向け雑誌に『ゲームグラフィックデザイナー』の職業紹介が掲載されていて、当時ゲームが大好きだった私は幼心にその近代的な雰囲気に魅了されたことが今の自分につながっていると思います。

 中学生になり、「アバター」という映画が大ヒットしましたが、テレビ番組でその映画に携わった日本人スタッフが特集されていました。そこで、CG制作という仕事に強く惹かれました。手描きではなく、コンピューターを使ってリアルな世界を描くということになぜかすごく引き寄せられる自分がいました。

 そんなこともあって、高校を卒業した後は専門学校やアート系の学校に進んで専門的に技術を身に付けようと思っていましたが、親からは大学進学を薦められました。今はわかりますが、その時はなぜ親がそこまで大学進学を薦めてくるのかよくわかりませんでした。調べてみると、「立命館大学映像学部」が出てきました。他にも気になる大学は出てきましたが、京都という立地と、総合大学でもCGが専門的に学べるということが決め手となり、この学部にしました。

 入学して一つ驚いたことが、CGの実習系科目は2回生から始まるということでした。すぐにでも実習をしたいと思っていましたが、1回生でまず映像全般の基礎的知識や視点、また映画を作る「映像制作実習」で画面の構図やカメラワークなどを学んだ上でCGを作ると、自分に蓄積されたものが作品に活かされているように感じ、2回生から制作する意味がわかりました。

 2回生で本格的にCGを制作し始めると、自分自身のやる気がどんどん満ち溢れていくのがわかりました。CGを専門的に学ぶ北原ゼミに入るためには、CG系の科目で好成績を収めておく必要があります。私はどうしてもこのゼミに入りたかったので、授業の復習はきちんとやり、少しでも長くソフトに触れるようにと、学生版(無料)の「Maya」(CG編集ソフト)をダウンロードし、家でもずっとCG制作に明け暮れました

 ゼミ申請は志望理由書に文章で書く必要があり、自分がいかにこのゼミに入りたいかを言葉で伝える難しさを感じましたね。それとやる気のわかるイラストの提出もあり、絵を描くのが得意ではなかった私は苦戦した思い出があります。(笑)

 3回生では11ヶ月ぐらいかけて1分半のCGアニメーションを制作しました。北原先生は完全個別指導でみっちり教えてくださいます。実写では難しいCG作品ならではのカメラワークにこだわり、「未来都市の上空を滑空する少年」を描きました。カメラワークについてはかなり勉強しましたが、3回生課題を終えて改めて「ストーリー性のある作品」への欲求が湧き、現在卒業制作としてそういった作品作りを始めています。

 また卒業制作と並行して、今は卒業後に予定している留学の準備もおこなっています。卒業したらカナダ・バンクーバーにVFX(主に実写合成に関する分野。グリーンバックを使った実写映像とCGを組み合わせて作る)の勉強をしに行きたいと考えています。元々この分野はハリウッドが拠点でしたが、カナダで税制優遇措置があり、どんどん企業が拠点をバンクーバーに移しています。最先端の地でもっと技術力を付けていきたいです。また留学するには相応の語学力がなければいけないので、英語の勉強も始めています。

 「映像学部」と名のつく総合大学はこの立命館大学映像学部が唯一です。一見関係ないと思われる一般教養科目でも知識として吸収することで自分の作品に活かすことができるのではないかと思っています。CG制作に興味のある方は、是非映像学部を進路選択肢の一つに考えてみてください!

★★お知らせ★★
加藤さんが所属するCG制作の北原ゼミでは、有志による展示会「mix up!」を開催します!
「mix up!」というテーマの下、3DCG、イラストレーションなどの様々なジャンルの作品をお楽しみいただけます。CGゼミ生の豊かな感性と、これまでの努力の成果を、是非この展覧会でご覧ください。

【開催日時】2017年7月26日(水)~7月31日(月)11:00~18:00  最終日は16:00までとなります。
※開催日を一部で「8月1日まで」とお知らせしていましたが、7月31日までに変更になりました。

詳細はコチラをご覧ください!

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「EIZO DAYS」では、2018年度学部パンフレットと連動して在学生へのインタビューをおこなっています。

 映像学部では、将来めざすベクトルに合わせて4つのゾーン(映像文化、映像マネジメント、リニア映像、インタラクティブ映像)を展開し、軸となるゾーンを拠点にしながらも、他の領域についても積極的に学べるカリキュラムを用意しています。

 その学びの中で学生は、今回インタビューに応じてくれた皆さんのように、入学時の思いを貫き通したり、方向転換をはかったり、広い視野で物事を捉えていたり、一つのことにひたすらこだわったりしながら、それぞれの「プロデューサー・マインド」を身につけて卒業していきます。

 映像学部に興味のある方は、是非今後続くこの連載企画「EIZO DAYS」をご一読ください!

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