MENU

TOPICS & EVENTS

07.07

TOPIC

2023

2023年度メントレ第2弾「学びと自己分析編」が開催されました

2023年度のメントレ第2弾として「学びと自己分析編」が、67日(水)、12日(月)に開催されました。第1弾に引き続き対面での開催となりましたが、多くの3回生が参加しました。

 「メントレ」とは、経済学部が行っている3回生を対象とした学部独自の就職活動応援企画です。「なぜ学ぶのかを考えることは、自分を考えることであり、それはなぜ働くのかにつながる」をコンセプトとした本企画は、経済学部同窓会、キャリアセンターの支援のもと、今年で11年目を迎えています。

「学びと自己分析編」では、4回生3名による就職活動体験談と経済学部の佐藤先生より就活のための自己分析についてレクチャーしていただきました。

1人目の田中天馬さんは、「就職活動に臨む25卒の皆さんへ」をテーマにご自身が経験された就職活動とそのポイント、自己分析や研究活動で得たものを紹介いただきました。就職活動のポイントでは、1つめに「夏のインターンシップへの参加」で様々な業界のインターンシップに早い段階で参加することが大切であること、2つめに「アウトプットの量」として、人に聞いてもらうことで他者視点が加わり自己分析が深まったことを挙げられました。自己分析では、企業を正しく選ぶために自分が将来何を実現したいかを過去の経験なども踏まえて考え抜かれたそうです。また、自分を正しく知ってもらうために論理的にわかりやすく簡潔に伝えることを意識されたとのことでした。そして研究活動で身につけた「考え抜く力」「論理的思考力」とそれらを「魅力的に伝える力」は、就職活動でも活かすことができたとのことです。最後に3回生へのメッセージとして、悩んだら「とにかく動くこと」、「人を頼ること」でよい結果につながるとアドバイスしてくださいました。 230707mentore2 1

2人目の山中里奈さんは、就職活動を進めるにあたり自分が何をしたいのかが見えない中、まずは自己分析、業界・企業研究、インターンシップの情報収集から始められたそうです。書類選考に通る、Webテストで高得点を取る、面接で一緒に働きたいと思ってもらうことを特に意識されたそうですが、これらには明確な基準がないことに気がつかれました。そこで「自己分析」と「研究活動」が選考において精度を上げてくれるものになったとのことです。自己分析では、これまでの出来事を振り返り、自分の強み・弱みを整理しながら、将来どうなりたいかを考え、それらを周囲の人と話すことで新たな発見があったそうです。研究活動では、身につけた論理的に考える力、仮説検証する力、話し合い調整ながら前に進める力がESや面接などあらゆる場面で活かされ、就職活動をともに乗り切る仲間もできたと言います。最後に、就職活動は人によってやり方も違えば、自分に合う企業と出会うタイミングも違いますが、やり続けることと自分のペースで歩んでいくことの大切さを伝えてくださいました。230707mentore2 2

3人目の小林留女良さんは、「私の就職活動と学業」というテーマで「就職活動の流れ」「学業と就職活動」「大切にしていたこと」について話してくださいました。3回生の6月ごろから自分に合う仕事や興味関心があるものを考え、夏休みに参加されたインターンシップを受けて研究活動を武器にしようと決意されたそうです。ゼミでの研究を進めつつ、自己分析や企業研究、OB訪問を進められました。1月に開催されたメントレ面接会に参加したことで自己分析の見直しや本来の自分の強みを再認識されたとのことでした。自己分析では、自分で認めたくないことを認めることでさらに成長することができ、フィードバックを受け止め、それらを自身に落とし込むことで面接での唐突な質問に対しても一貫してぶれない対応を身につけることができるようになったそうです。最後に大切にされていたこととして、「人と比べない」「素直・謙虚に挑む」「OB訪問・模擬面接で自分を客観視する」「門を叩くのに必要なのはESとテスト」であることをアドバイスしていただきました。230707mentore2 3

3名の発表のあとの質疑応答では多くの参加者からの質問がありました。それぞれの質問に対してご自身の経験を踏まえながら、ひとつひとつ丁寧に回答をしていただきました。
参加者にとっても先輩の体験談を聞くことができた貴重な時間になりました。

続いて、経済学部の佐藤隆先生より「学びと自己分析」をテーマに、「自己分析はなぜ必要か」、「就活のための自己分析とは」、「自己分析をするための能力」、「論文のススメ」の4点についてお話をしていただきました。
「自己分析はなぜ必要か」では、日本には400万社近い会社があり、「企業を選ぶため」「企業が選ぶため」の判断基準として自己分析が必要であるとのことでした。
「就活のための自己分析とは」では、就活で答えられるように自己分析を進める上で5W1Hを活用すると自己PRでも志望理由でも「Who」「When」「Where」はすぐに埋めることができますが、問われるのは「What」「How」「Why」であり、ここで自己分析が必要となります。「What=好きなこと」、「How=得意なこと」、「Why=大事なこと」でことであり、この3つが重なりあった部分が「本当にやりたいこと」であり「天職」であるとのことでした。
 次に「自己分析をするための能力」では、「本質を探る能力」についてのお話がありました。物事の本質を探るとき、文字通りの意味であればオモテの意味はわかりますが、言葉に隠された真意を探ろうとすると発信者の意図を理解することができ、新たな解決策が生まれることにつながります。さらに深く真意を探ろうとすることで発信者もわからないような新たな解決策を見いだせる可能性があり、そのためには「何のために」「だから何」の問いを繰り返す必要があるとのことです。
 最後に「論文のススメ」では、論文を書くことの「型」は自己分析の「型」と同じというお話がありました。論文の型とは、問題を解決するために「仮説探索(抽象化)」と「仮説検証(具体化)」をQ&Aでストーリーの構成をします。同様に自己分析でも過去の人生と直近の人生を「天職を検索する(抽象化)」と「天職を検証する(具体化)」のQ&Aで人生のストーリーを構成することであり、論文を書くこととESを書くことの文章の型は同じだということです。立命館大学経済学部では、3回生で論文を書くことを必修としています。そのことはアルバイト経験がある、サークル活動経験がある、留学経験があるといった学生生活の中で経験できることの中でも極めても珍しいことであり、就職活動においても大きな武器になるとのことでした。230707mentore2 4

2弾では、3名の4回生と佐藤先生にお話をしていただきました。どのお話も非常に興味深い内容で経済学部での学びがその後の将来にもつながっていくという大事なポイントがたくさん詰まったお話であったと思います。

3弾となる「学びとES編」は、10月に開催予定です。

 

BACK