ニュース

2023/12/13 本学部3回生 木下百花さんと助教 前大純朗先生の研究が「Frontiers in Physiology」に掲載されました。

 本学部3回生 木下百花さんと助教 前大純朗先生が共同筆頭著者として、本学部教授 伊坂忠夫先生、本研究科博士課程後期課程1回生 永原悠利さん、博士課程前期課程2回生 小林友都さん、博士課程前期課程 修了生 小野宗隆さん、佐藤真人さん、本学総合科学技術研究機構助教 杉山敬先生、鹿屋体育大学学長 金久博昭先生と取り組まれた研究「Triceps surae muscle hypertrophy is greater after standing versus seated calf-raise training」が、「Frontiers in Physiology」に掲載されました。
1218_1論文掲載③

 下腿後部に位置する下腿三頭筋のうち、腓腹筋内側・外側頭は膝関節と足関節をまたぐ二関節筋であり、膝関節伸展位でより伸ばされます。本研究では、下腿三頭筋の筋長と膝関節の角度との関係に着目し、腓腹筋がより伸ばされる立位姿勢での足関節底屈トレーニング(通称:カーフレイズトレーニング)は、座位姿勢で行う場合と比較して、下腿三頭筋全体の筋肥大の程度がおよそ2.7倍大きいことを明らかにしました。抗重力筋である下腿三頭筋は、他の筋と比べ、トレーニングをしても肥大しづらいことや、不活動による筋萎縮の程度が大きいことが報告されています。これらを踏まえたうえで、本研究の結果は、下腿三頭筋を効果的に鍛える方法の提案として、スポーツ現場でのトレーニングやリハビリテーション、さらには日常生活での隙間時間に行うトレーニング方法など、多様な場面で活用されるものになると考えられます。

Journal website:
https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fphys.2023.1272106/full