研究科長挨拶

スポーツ健康科学分野において、高度な実践力とリーダーシップを備えた人材を育成します

立命館大学大学院スポーツ健康科学研究科は2010年度に開設され、2012年度より博士課程後期課程をスタートさせました。これにより、学部(学士)-博士前期(修士)-博士後期(博士)にて本格的に「スポーツ健康科学」を追究できる研究大学院の体制が整いました。本研究科の博士前期・後期課程の入学定員は西日本で最大です。同時に本研究科の教員の論文ならびに学会発表件数、研究費採択率の高さなどは、教育力・研究力の高さを示しております。このような活発な教員による個別ならびに集団的な指導によって、「スポーツ健康科学」という学際分野を総合的に学び、研究できる環境が本研究科の最大の特長です。

本研究科における研究対象は、「スポーツ健康科学」という大きな柱の中で、人間の身体を臓器、組織・細胞さらには遺伝子レベルにいたるまでのミクロな解析からアプローチするもの、人間の行動・動作・心理からアプローチするもの、さらには人間が組織・集団を形成、運営するときの課題にマクロ的にアプローチするものまで、非常に幅広いといえます。そのため、本研究科における「スポーツ健康科学」は、人文科学、社会科学、自然科学を総合して研究を進めることになります。

前期課程は、スポーツ健康科学に関わる総合的・学際的な専門知識を持ち、高度な実践力とリーダーシップを有して社会の発展に貢献する高度専門職業人を養成することを人材育成目標としています。スポーツパフォーマンスや健康の維持・増進を科学的根拠に基づき解明する教育・研究を行う「身体運動科学領域」と、スポーツ健康科学分野における教育・マネジメント力量を向上する教育・研究を行う「スポーツ人文社会科学領域」の二つの領域に分かれています。ただし、所属する領域に限らず、「スポーツ健康科学」全体を俯瞰できる視点を持ち、社会のニーズに対応する高い能力を身につけることを目指します。

後期課程は、スポーツ健康科学分野において先端の研究成果をあげ、その成果を実践に結びつけるとともに、研究プロジェクトなどにおいてリーダーシップを発揮することができる研究者の養成を目的としています。従来の専門に特化した分析的な研究を行うのみでなく、新たな学問領域や複合領域を開拓し、独創性を持った研究を進める力量を持ち、研究成果を実践に応用できる高度な研究者、専門職業人を養成します。

これからさらにテクノロジーが進展し、社会システムが変革する時代となります。そのような時代においても、「スポーツ健康科学」に関わる解くべき課題を自ら設定し、常に最適解を得るためのアプローチと能力を持ち、リーダーシップを備えて、社会に、そして未来に貢献するプロフェッショナル“人財”を育成する研究科を目指してまいります。

(2016年4月1日)