建学の精神

自由と清新

写真:中川小十郎 胸像(朱雀キャンパス)
中川小十郎 胸像(朱雀キャンパス)

立命館学園は、2020年に創始150年、学園創立120周年を迎えた、日本の私立総合学園のなかでも、歴史と伝統をもつ学園のひとつです。立命館学園は、現在、立命館大学、立命館アジア太平洋大学の2つの大学と、立命館小学校、立命館守山中学校・高等学校、立命館中学校・高等学校、立命館宇治中学校・高等学校および立命館慶祥中学校・高等学校の5つの附属校をもつ総合学園です。

立命館の歴史は、近代日本の代表的な政治家で、国際人であった西園寺公望が、1869(明治2)年、20歳の若き日に、京都御苑の邸内に私塾「立命館」を開設したことに始まります。その翌年、学生たちの高談放論を危険と見なした時の太政官留守官の差留命令により立命館は閉校を命じられますが、西園寺の秘書を務めたこともある中川小十郎が、その精神を受け継いで、1900年、勤労者のための夜学校「京都法政学校」を設立しました。これが学園としての立命館の始まりです。その後、1913年、京都法政学校は、西園寺の承諾を得て、「立命館」の名称を継承し、今日に至っています。

中川小十郎は、西園寺の「自由主義と国際主義」の精神を受け継ぎ、「自由にして清新」な学府、つまり自由にして進取の気風に富んだ学園の創造をめざしました。この精神は、立命館学園の建学の精神として、今日まで受け継がれ、学園に集う者の心に息づいています。

今日、立命館学園は、わが国でも最も積極的に大学改革、学園創造をすすめる学園として社会の高い評価を受けています。このような本学園の先進性、創造性は、まさに「自由と清新」という建学の精神に根ざすものにほかなりません。

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