キャンパス全面禁煙化
本学では、2008年4月に『立命館学園キャンパス全面禁煙に向けた指針』を策定し、喫煙者の多くが大学時代に喫煙習慣を身に付けている実態をふまえ、大学の社会的責務のひとつとして、受動喫煙の防止とキャンパス全面禁煙に向けた取り組みを進めることを決定しました。指針を策定後は、推進委員会のもとで禁煙をめぐる試行的な取組みを2013年1月までに行ってきました。その経過をふまえ、2013年4月1日からの「キャンパス全面禁煙」の実施が理事会で決定されました。
2008年に提起されたキャンパス全面禁煙に向けた指針は、①健康と社会に対して喫煙が与える害について、学園構成員に教育し、啓発する、②受動喫煙による健康被害から非喫煙者を守る、③新たな喫煙者を発生させない教育、啓発を行う、④喫煙者の禁煙を支援する、の4点を盛り込んだ内容となっています。
この指針のもと、具体的には、2008年9月より各キャンパス2~3ヶ所に設置された喫煙シェルター以外での喫煙を禁じました。また、2009年4月から各学部で初年次教育に禁煙教育の時間を組み込むこととし、2010年4月1日からは、教職員のキャンパス内喫煙を禁じました。さらに、2012年度後期からは禁煙デーやマナー重点指導デーを設け、京都市「たばこマナー向上活動団体」への申請を行い、全学統一の禁煙指導リーフレット(マニュアル)を作成し、キャンパス内に様々な広告の掲示を行いました。
上記のような5年間にわたる段階的な取り組みを経た後、2013年度4月より「キャンパス全面禁煙」を実施しました。
2013年度以降、健康診断時での学部学生の喫煙率が減少したり、喫煙できない(しづらい)キャンパス環境が形成されたりと、一定の成果は出始めていますが、まだまだ課題も多く存在します。
真の「キャンパス全面禁煙化」に向けて、①学園構成員の当事者意識を高める工夫、②モラル・マナーの向上を図る取り組みの実施、③禁煙教育の継続的実施(新たな喫煙者を生まない工夫)、④近隣住民、学生との連携した取り組みを中心に、学生・教員・職員等、真の意味での学園の全構成員を挙げて活動を行っていきます。