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在学生インタビュー:助けが必要な人たちを支える存在に

サクラスカラーズ第1期生インタビュー
ROBINSON Taylorさん(AUホーム)

JDP Taylor Robinson Interview 1
1.JDPを選んだ理由

 “日本は私が行くべき場所”

かつて私の母の職場に同僚の日本人男性がいて、その人から日本語を教えてもらっていたのが最初のきっかけです。彼から会うたびに、テイラーは日本へ行くべきだと言われて、異文化へのあこがれが強くなっていきました。

もともと私は日本の大学に正規生として入学したかったのですが、母に反対されてしまいました。4年という期間は長すぎたんですね。夢をあきらめたくないので、次は日本への交換留学制度があるアメリカの大学を探し始めると、すぐにJDPに関する情報を見つけました。日本で2年間学べる学部レベルのプログラムがあるとは思っていなかったので、その時は本当に嬉しかったですね。2年という期間に母も納得してくれて、万事上手くいきました。

最初から、日本で勉強するなら京都と決めていました。京都では町のいたるところで歴史と文化を感じることができます。都会すぎないのもいいですね。今、私の選択は間違っていなかったとあらためて感じています!

2. AUとRUの違いは?

-アットホームな雰囲気のRU

AUの授業は少人数・集中型で、授業外でもリーディングなどの課題をこなすのが大変です。RUの授業スタイルはAUとは違いますが、RUでは英語が母語ではない学生が多く学んでいるためだと理解しています。

JDP Taylor Robinson  Interview 2RUは雰囲気がとてもアットホームなところが気に入っています。教員はオープンでとても話しやすく、授業の後に学生と長時間話し込んでいる姿をよく見かけます。

RUには異なるバックグラウンドを持つ学生が集まっていますが、みんな異文化に理解があり、それぞれの文化が上手く共存しています。つまり、自然とお互いを尊重できるのが素晴らしいですね。

3. RU学生・RUホーム学生の印象は?

-新しい出会いと学び

私はRUでダンス・サークルに入ったのですが、RUの学生は本当に活発ですね。自分のやりたい事に打ち込んでいる姿は感動的です。仲間と交流することで多くの学びがあります。

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RUに来たばかりの頃は、周りの学生の話がよく聞き取れず、会話に入れないことがありました。するとみんな私が日本語に慣れるまでは「はい」もしくは「いいえ」で答えられる質問をしてくれたので、徐々に日本語で答えを返すようになりました。前向きで親切な仲間たちに、いつも背中を押してもらっています。

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共に学ぶRUホーム学生の印象ですが、知識と理解力がすごくある。彼女たちがその知識を自分の意見として、英語でどのように発信していくのか、とても興味があります。

私たちAUホーム学生がRUでの新しい環境になじめたのは、RUホーム学生のお陰です。他のRUの在学生との橋渡しをしてくれたのも彼女たちです。そしてAUホーム学生としての私の役目は、彼女たちがスムーズにAUで学べるよう手助けすることだと思っています。

4. RUで達成したい目標は?

-キャンパスで頼りにされる存在に

まずは自信を持って日本語で会話ができるようになりたいですね。私は日本の歴史、政治、経済についてもっと深く学びたいので、日本語で授業を担当している教員にも積極的に話を聞きたいからです。

より大きな目標として、キャンパスで困っている人を率先してサポートできる学生になりたい。言葉の壁に関係なく、みんなが頼りにしてくれる存在になることです。そのためにコミュニティ活動や、学内のオフィスでの学生相談などに関わっていければと思います。

その一環として、RUで学ぶ間に、ティーチング・アシスタント(TA)になりたいという希望があります。学部生にそのチャンスがあるかは分かりませんが、TAとして一緒に学ぶ仲間をサポートできれば嬉しいです。自分の成長に一番大切なことは、人のために行動することではないでしょうか。

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5. 将来の夢は?

-法律を学んで社会貢献がしたい

実は将来、ロースクールに進学したいと思っています。国際ビジネス法の専門知識を身につけて、貧困層を支援していきたい。

でも大学生になり、自分を知るにつれて、まだ自分が本当に進みたい道は決まっていないことに気がつきました。私は経済学に強い関心があるので、NGOに勤務し、女性の自立を支援する経済システムを作ってみたいと思いますが、他にもやりたいことは数多くあります。

もともと経済支援に関わる仕事をしたいと思ってはいませんでしたが、日々の生活にも困窮する人々の存在を知って考えが変わりました。いつか法律の知識を活かし、そんな人たちが生い立ち、性別、人種、民族、性的指向よって差別されずに安心して過ごせる場所を作りたい。それが私の目標です!

JDP Taylor Robinson Interview 6インタビュー:秋山肇JDPプログラム・コーディネーター(写真左)